2015年7月13日月曜日

細田守監督の映画『バケモノの子』とメルヴィルの小説「白鯨」との関係。


昨日細田守監督の映画『バケモノの子』を見に行った。リアル渋谷と路地からスリップするバケモノの世界「渋天街」そして、メルヴィルの名作「白鯨」が重要な場面で使われている。「白鯨」は、30人の命を奪い、3隻の捕鯨船と14艘の捕鯨ボートを破壊し、2隻の商船を沈没させた「モービィ・ディック」と呼ばれる巨大な白いマッコウ鯨の暗喩が非常にスパイスが効いている。

「熊徹」と名乗る熊のような容姿をした身勝手で粗暴なバケモノが主人公の九太の育ての親で師匠だが、どうも「熊徹」が「モービィ・ディック」のようだ。廣瀬すずが声を演じる楓が「白鯨は船長自身の心の闇の化身なのだ」と九太に説明するところで九太の闇でもある。













『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛など。子どもから大人まで、あらゆる世代が共感できるだろう。

グリーンダカラちゃんとムギちゃんが、映画『バケモノの子』の世界に差し入れするコラボも面白い。サントリー食品インターナショナルの機能性飲料「GREEN DA・KA・RA」「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」と、『バケモノの子』のコラボ展開が始まった。映画の舞台となっている渋谷には壁面広告が登場するなど、コラボ展開が今後目白押し。


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