2017年4月30日日曜日

「ミラノデザインウィーク2017」で発表された、発光する一枚の板「Lightface(ライトフェイス)」は光のカンバスだ。

















友人のアーティスト戸田正寿がついに完成させた発光する一枚の板「Lightface(ライトフェイス)」をミラノサローネ2017で発表した。B to Bの商材としては大人気で大勢の顧客の現実的な購入の依頼があった。この技術は市場から照明は残るが照明器具が消える日をもたらす可能性がある。












なぜなら今の照明器具は電球をねじ込む受け口、光を発する電球、傘などで出来ていて複雑で部品点数が多い。ところがLightfaceは発光体の板一枚で照明器具は不要だ。大きなイノベーションにつながるこの発明のユニークさはエンジニア主導ではなくクリエイターが主導してできあがったことだろう。















「Lightface(ライトフェイス)」は光のカンバスだ。クリエイターが創造力を自由に遊ばせ、美しさを追求できます。枠がなく、11ミリの薄さ。自然光に近い光だ。発光面にはムラがない。表面にフィルムを貼るだけでなく平面印刷も可能。特殊印刷を施すことで油彩の凹凸や陰影まで、原画の細部を忠実に再現。Lightfaceの光を背面から受けて「光る絵画」に生まれ変わる。
















http://www.dnp.co.jp/news/10123554_2482.html

2017年4月28日金曜日

Alan Chan「HELLO GINZA!」 2017年4月28日(金)〜6月4日(日)Alan ChanがPOLA MUSEUM ANNEXにて展示会『Alan Chan「HELLO GINZA!」』を開催致します。

































この度、弊社がエージェントを務めておりますAlan Chan氏がPOLA MUSEUM ANNEXにて展示会『Alan Chan「HELLO GINZA!」』を開催致します。
開催に先駆けてオープニングレセプションを行います。下記、ご案内になります。ご多忙中とは存じますが、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。















Alan Chan「HELLO GINZA!」
2017年4月28日(金)〜6月4日(日)
11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場無料/会期中無休
※4月28日(金)のみ18:00閉館
場所:「ポーラ ミュージアム アネックス」 
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階

本展「HELLO GINZA!」では、1975年に初めて銀座を訪れた時に撮影された作品から今年撮影された新作の作品まで、約45点の写真と映像作品をご紹介します。写真のイラストレーションを使用し、Alan Chan独自のアプローチを展開。
















複数の写真を組み合わせて作る万華鏡ビジョンや、街全体をカラーパレットとして感じさせる演出など、今まで感じることができなかった銀座の魅力が溢れる展覧会となります。
さらに今回は、プロジェクターを使用したダイナミックな壁一面の映像作品もあり、観る者を圧倒します。















Alan Chan
1950年香港生まれ。デザイナー、ブランドコンサルタント、アーティストとして自身の会社を立ち上げ、広告・デザインで45年間、600以上もの国内外の賞を受賞。
香港特別行政区政府から名誉勲章(M.H.)を授与される。















現代のグラフィック・プレゼンテーションにおける東洋文化と西洋文化の融合は、彼の創作活動において大きなテーマとなっている。彼はこれらの文化の精神をうまくとらえ、ユニークなスタイルで再解釈し、伝統的な中国の芸術と文化を異なる視点で再発見する。クリエイティブな業界での彼の経験を通して、スタンダードから突き抜けた企業イメージとブランドイメージを活用して、仕事におけるマーケット理解を深めている。

香港では、ビジュアルアイデンティティから製品デザイン、インテリアデザイン、アートコンサルティングまで幅広く担当し、香港、中国、各地域のオーナーやマーケティング担当者に認知されるブランドを生み出している。彼の幅広い仕事のポートフォリオは、若い世代にも大きな影響を与えてきた。さらに、東西間の文化的障壁をなくすという意味においても、広く認知されている。
















ルイ・ヴィトン、サルヴァトーレ・フェラガモ、フェンディ、ヒューゴ・ボス、ラコステ、フォーエバーマーク、アレッシィ、セイコー、日光など、
さまざまなクロスオーバー・アート、デザイン、チャリティープロジェクトなどの国際ブランドを数多く手掛けている。

2000年以降は、新しい芸術の分野に挑戦している。上海ビエンナーレ(2002年、2006年)と香港現代美術賞(2010年、2012年)に選ばれたほか、
2007年に上海美術館で個展を開催した初の香港デザイナーである。 2003年の香港文化博物館での個展でも好評を得た。


2010年にはiPhone写真シリーズ「iEye-ai」を完成させ、北京(ニューエイジギャラリー2012)、ミラノ(アンテプリマギャラリー2012)、
大阪(アートコートギャラリー2013)、シンガポール(ミヅマアート)、上海(ウエストバンドアート&デザインフェア2014、フォト上海2015)、
香港(アートバーゼル香港2015および2016)など様々な都市で展示を実施。


彼の作品は、中国の国立美術館、香港美術館、香港文化博物館をはじめとして、
香港、中国、日本、イタリア、米国の民間コレクターなどに収集されている。
Alan Chanの新境地を、是非ご覧下さい。




2017年4月26日水曜日

シェアオフィス、ミーティングルーム、カフェバー、リビングルーム、会議室などが混在した機能を持つcitizenM London Banksideに泊まってきた。
















80 年代にブティック・ホテルの嗜矢となった Morgans hotel group をフィリップ・スタルクがデザインし、従来のオーセンティックなホテルでは無く。人が集まるための装置としてホテルの機能を再定義した。ホテルの持つ機能は宿泊だけでは無い。シェアオフィス、ミーティングルーム、カフェバー、会議室などが混在した機能を持つcitizenM London Banksideに泊まってきた。















ホテルの部屋は眠れれば良いというミニマムに徹して、共有スペースをマキシムに豊かにするという方向が確立されてきたようだ。citizenM London Banksideはロンドン南東部に位置するスタイリッシュで現代的なホテルで、テート・モダンから徒歩2分、ミレニアム・ブリッジからわずか600mの場所にあり今行けているエリアだ。無料Wi-Fi、無料のオンデマンド映画を提供している。















間接照明のあるモダンでトレンディーな客室には、照明、LEDテレビ、音楽システム、ブラインド、室内温度を制御するタッチスクリーンのタブレット、シャワーが備わります。citizenMでは、24時間対応のフロント、ヴィトラ製家具のある共用リビングエリアを利用できる。

















iMacの無料利用、無料のプリントサービスも提供している。ビジネスセンターとしての機能も十分に備えている。24時間営業のCanteenMでは各種サンドイッチや温かい料理を用意し、バーでは生ビール、シャンパン、カクテルを楽しめる。コー​​ヒー、紅茶、ペストリー、温かいイングリッシュブレックファーストを提供する朝食バーもある。

























https://www.citizenm.com/destinations/london/london-bankside-hotel

2017年4月24日月曜日

「ミラノデザインウィーク2017」企業ブランディングの好例は、クリエイティブユニット「GO ON」とパナソニックデザインの融合

















企業ブランディングの好例は、京都の伝統工芸後継者によるクリエイティブユニット「GO ON」とパナソニックデザインの融合により生まれたクラフト家電"Electronics Meets Crafts:”だ。イタリア国立ブレラ美術アカデミーで展示して賑わっていた。賛否はあったが、B to Bに向かうパナソニックの数少ないコンシューマへーのメッセージとして、「工芸と電気」というコンセプトと演出には好感を持った。

"Electronics Meets Crafts:"のコンセプトのもと、高輝度プロジェクターや振動スピーカー、IH技術等のテクノロジーと伝統工芸が融合した五感に伝わるプロトタイプを展示。良い意味でパナソニックらしくない上質なインスタレーションだった。













その結果展示会のベスト展示を選定するコンペティション『Milano Design Award 2017』において、パナソニックが「ベストストーリーテリング賞」を受賞した。

今回、パナソニックが受賞した「ベストストーリーテリング賞」は、ストーリーとコミュニケーションを通してメッセージを明確に伝えた展示に贈られる賞で、パナソニックの展示は「流れるようなストーリー性を持ち、優れた伝統工芸に詰め込まれた先進技術があった。


















http://goon-project.com/

2017年4月23日日曜日

「ミラノデザインウィーク2017」nendo(佐藤オオキ)の「nendo : invisible outlines」

















今日のレポートはトリエンナーレ会場の近くで開催されたnendo(佐藤オオキ)の「nendo : invisible outlines」はファッションデザイナーのジルサンダーとのコラボレーションで行われた。相変わらず大変な人気で私にとっては初めて見るような一時間半待ちの長蛇の列だった。EUでのnendo人気に改めて驚いた。
はかなく美しく軽く白い日本デザインを象徴しているようなインスタレーションだ。今回の作品はモノの「輪郭」を目で追い、その輪郭線の「内と外」を識別することで、そのモノの存在や位置関係を認識することをテストしているように見える。モノの輪郭線に様々な操作を加えることで、時にはモノの存在を希薄にしたり、また、時には目に見えていない要素を自然と受け手の頭の中に生成させたりすることをテーマにした展覧会。
部屋の輪郭を断片的に抽出した「border table」

















動きの軌跡を可視化した「trace collection」


紙が持つ様々な状態や表情を輪郭のみで表現した「un-printed material」

面材をカットして引き延ばすことで輪郭線による山並みが生まれる「80 sheets of mountains」


立体物の輪郭を抽出してテキスタイルにした、Jil Sanderとコラボレーションプロジェクト「objectextile」

色の境界面によって花瓶と水の関係性を再構築しようと試みた新作「jellyfish vase」など、計16点の作品を集積した
























2017年4月21日金曜日

「ミラノサローネ国際家具見本市」「ミラノデザインウィーク2017」に行ってきた。「 S.F_Senses of the Future 」

毎年4月にイタリアのミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」「ミラノデザインウィーク2017」に行ってきた。多くの展示の中でいくつか興味深い展示をレポートする。















Rho-Fiera(ロー・フィエラ) の本会場はより商業的色彩が強くなっていた。一方市内のあらゆる場所で行われているイベントは古く歴史のある空間を活用して、新しいプロダクトとの組み合わせが意外に新鮮だった。





まず大変印象に残った吉岡徳仁とLGがコレボレーションした「 S.F_Senses of the Future 」は素晴らしかった。スフォルツェスコ城前のDecathlon Milano Cairoliで行われた大規模な光のインスタレーション『S.F chair』『Wall of the Sun』が出展された。















吉岡徳仁のアートとLGの最新テクノロジーが融合した光のインスタレーションを展開。光の織りなすポエティックな表現がかつて体験しなかった空間が生み出された。非常にシンプルな虹色のグラデーションが動くディスプレイ三枚で、コの字型に組まれ水平に椅子のような形状だ。そして背中にはもう一枚ディスプレイが立つシンプルな構成だ。















大きなスペースに十数個のオブジェクトがシンプルな構成でプロダクトが静かにささやくようにインターラクションしている。1300以上の出展からノミネートされた40作品の中で、最も優秀な作品に贈られる最高賞を受賞した。