2015年1月31日土曜日

先日このブログで紹介した”IBMコグニティブ・クッキング” とフレンチシェフの映像がYoutubeに投稿されました。私も登場します。

2014年12月初旬、西麻布で一風変わった試食会が開催されました。「IBMコグニティブ・クッキング」と題されたイベントの会場は、フランス料理レスト­ラン。IBMとフレンチシェフという、一見奇妙な組み合わせにも思えるコラボレーションで、­どんな料理が提供されたのか。それを裏側で支えたIBM Watsonの解説を含めてご紹介します。
http://www.mugendai-web.jp/archives/2581
フラワーロボティックスの松井龍哉氏と私

新しいコンピューティングの時代を拓く「IBM Watson」×日本を代表するトップ・レストラン「レフェルヴェソンス」 生江史伸氏
レストラン「レフェルヴェソンス」のシェフ生江史伸氏とIBMのコグニティブ・コンピューティングとの共創による料理を食するイベントだ。ともあれとても美味しい料理だった。



















瞬時にさまざまな情報源からの大量のデータを統合し、分析する“コグニティブ・コンピューティング”だ。米国の人気クイズ番組でクイズ王に挑戦した分析コンピューティング・システム「Watson」は、商用分野への応用を見据えている分野の一つが料理だ。















「コグニティブ・クッキング(Cognitive Cooking)」という食品を組み合わせることで料理を開発する。多数の食材の成分と味のデータベースを利用し、かつ分子レベルで人間の精神作用にどのような影響を与えるかまでが考慮されてレシピの提案がされているようだ。

*レストラン「レフェルヴェソンス」のシェフ生江史伸氏とIBMのコグニティブ・コンピューティングとの共創による料理、美味しかった!
http://sakainaoki.blogspot.jp/2014/12/ibm.html


2015年1月30日金曜日

昆虫の目「複眼」を実に克明にまるでCGのようにマクロ撮影した。

レンズを持つ個眼が蜂の巣のように集合した器官。単一の個眼では図形を識別することはできないが、複眼を構成することで、図形認識能力を備える。フォトグラファーYudy Sauwさんは昆虫の目「複眼」を実に詳細まで克明にまるでCGのようにマクロ撮影した。











https://500px.com/YudySauw
http://plginrt-project.com/adb/?p=34604



2015年1月29日木曜日

ポーランドの豊かなイマジネーションの世界を描く画家Jacek Yerkaのシュールレアリズム絵画、トレンドとは無関係で自身の興味にひたすら打ち込んでいるのが痛快。

アメリカに住んでいた頃にも、多くのポーランド出身のクリエイターに出会った。Lou Beachもその一人でとてもクリエイティブな人の多い国だ。このヤチェク・イェルカさんの絵を見ていると、いわゆるイラストレーションの領域だが、現在のアートの潮流からはかなり離れている。イラストレーター自体も減少傾向にある。しかし彼はそんなトレンドとは無関係で、自身の興味にひたすら打ち込んでいることに、とても惹かれる。















ポーランド出身の画家ヤチェク・イェルカさんの作品はルネ・マグリットなどシュールレアリズム・タイプの絵画です。イマジネーション溢れる不思議な風景や生き物と都市はポーランドの自然や都市がモチーフになっている。ポーランドのファンタジックな世界観と妄想が結合している。









http://www.yerkaland.com/


2015年1月28日水曜日

メリーゴーラウンドの回転をうまく利用して撮影されたGif動画。少し速い動画で残像が美しい。

デザイナーDave Gorumによる、シカゴのリンカーンパーク動物園、メリーゴーラウンドの回転をうまく利用して撮影されたGif動画。Gifの新しい表現は、少し速い動画で残像が美しい。プラットフォームの反対方向に移動する光のストロボ効果は凄い。
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http://www.thisiscolossal.com/

2015年1月27日火曜日

ディズニーのタブーを破壊するHyungkoo Leeが制作するミッキーやグーフィー、ドナルドなどの骨格標本アート。











































韓国のアーティストHyungkoo Leeが制作するディズニーのミッキーやグーフィー、ドナルドなどの骨格標本を制作。ディズニーはどう思うんだろうと考えてみるが、そこが良いんでしょうね。タブーを破壊することに、このアートの意味があるのだろう。
素材は樹脂、アルミニウムなどが使われています。ドローイングもかなり良い。他の作品もクールで興味深い作品が満載のWEBサイト。
http://hyungkoolee.kr/works/animatus-felis-animatus-leiothrix-lutea-animatus/


2015年1月26日月曜日

花を見る方法はいくつかあるが、東信はその方法を再定義し変更しようとしている。氷の大きなブロックで花束を凍らせ氷柱を展示。
















アパートの裏にあった花屋でアルバイトを始めたことから仲卸市場で働くようになる東信。独学で技術や知識を身につけた東信。こういう学びながら表現したり働く人が好きだ。もうアートやデザインは学校が無くても良いと思う。

花を見る方法はいくつかあるが、彼はその方法を再定義し変更しようとしているのだろう。お花の世界は古いだけに彼の鮮烈な表現がいっそう際立つのだろう。氷の大きなブロックで花束をロックし氷柱を形成して展示している。造形の美しさもあるが凍った花の怪しい美しさは心を打つ。




http://matome.naver.jp/odai/2138112879346951201
http://www.thisiscolossal.com/



2015年1月25日日曜日

100種類の食べる宝石! ブルガリ、イル・チョコラートは意外なことに、メイド・イン・東京だ!
















“食べる宝石”ともいわれるブルガリのチョコレートデザインは宝石やファッションと変わらないラグジュアリー商品だ。一方ブルガリのイル・チョコラートは意外なことに、メイド・イン・東京だ。まさに和魂洋才、今回の展覧会ではズラリ、100種類もの復刻版「チョコレート・ジェムズ」がショーケースに展示される。



















「ブルガリ イル・チョコラートには、イタリアの伝統的な食文化にインスピレーションを得たフレーバーが贅沢に使われています。けれども創作はすべて日本で独自に行われてきました。






















*日本で、バレンタインデーとチョコレートを結びつくことになった、最初の出来事は、神戸の洋菓子店モロゾフが掲載した新聞広告だったといいます。その後もモロゾフはじめ何度もキャンペーンは失敗しますが、70年代に入った頃、ついにお菓子メーカーのこれまでの戦略が実りはじめます。

まず小中高生の間で、バレンタインデーのチョコレートが広まり、“好きな人にチョコレートを渡して告白”という流れが定着。1980年頃には、“義理チョコ”が登場し、そのお返しとなるホワイトデーも注目を集めることになりました。

バレンタインデーに売れるチョコレートは、1年間のチョコレート総売上げの10%ほどを占めている。金額にすると、500億円に育った。恵方巻きがこれに類似するマーケティングだが、関西人の私もこの習慣は知らなかった。
http://ism.excite.co.jp/garbo/rid_E1421999001004/pid_3.html
http://www.bs-kashiko.com/927/


2015年1月22日木曜日

ベッドや照明などをミニマムに収めたカプセルホテルは今や「メイド・イン・ジャパン」の象徴として定着している。快適さと機能性を求め時代と共に進化し続ける。



 東京に来る外国の友人に何が東京らしいか?と質問すると、並ぶ自動販売機、ビルの間を突き抜けるように走る首都高速道路、そしてカプセルホテルと言う。なるほど、これは彼らの都市には、無いものばかりだ。自販機は壊され現金を盗まれる。フリーウェイはビルの谷間を抜けたりはしない。土地が潤沢なのか?カプセルホテルは安いモーテルが代行する。











デザイナーの柴田文江さんがプロデュースしたカプセルホテル「9h」は、1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)を表現した21世紀のカプセルホテルと言えるほどかっこいいい。9hは、シンプルなまとまりの中には矛盾がなく、無意味な装飾はなく清いデザインだ。快適さと機能性を求め時代と共にカプセルホテルは進化し続ける。















ベッドやテレビ、照明などをミニマムに収めたカプセルホテルは今や「メイド・イン・ジャパン」の象徴として定着している。ソフィア・コッポラが監督した東京を舞台にした異色ラブストーリー映画「ロスト・イン・トランスレーション」で見たりした外国人の好奇心を刺激し「泊まってみたい」と訪れる観光客が増えているという。





























カプセルホテルの第1号は1979年、大阪・梅田に誕生した。手掛けたのはサウナを経営するニュージャパン観光。当時は高度成長期。基本コンセプトは建築家の黒川紀章氏が大阪万博でカプセル型住宅を提案した後にデザインしている。
http://www.nikkei.com/


2015年1月21日水曜日

レオナルド・ダ・ヴィンチのような一人の天才的能力に頼るのではなく、秀才の集団が有利。ジブリかディズニーか?

『ベイマックス』を見て日本のクリエイティブは完全に死んだと思った。
http://anond.hatelabo.jp/20150104012559
「濱口秀司氏が語るデザインファームの今までと次の一歩」
http://bizzine.jp/article/detail/500

と全く異なる趣旨のWEBの記事を見た。しかしその分析はほぼ同じだったことに驚いた。一人のレオナルド・ダ・ヴィンチのような一人の天才的能力に頼るのではなく、秀才の集団の集合知。どうも天才は分が悪い時代という話。
ジブリ風のベイマックス

「ベイマックスを見て日本のクリエイティブは完全に死んだと思った。」

『ベイマックス』の話は、要約すると、スタッフの中には天才って一人もいない。秀才の集団が切磋琢磨して物凄いものを作ってしまった。

彼らは「チーム主義」でモノ作りをしている。一方チーム主義なんてくだらない。天才作家の想像力を最大限に発揮させる作家主義じゃないとすごい作品はできない。

しかし彼らはチーム主義で「どうやったら面白いか」をみんなで必死に考え、ダメな部分を補強していく。














ジブリを始め日本は作家主義なので、監督の長所を反映した尖った表現をやるけども、短所も露骨に作品に出してしまう。ディズニーはチーム全員で短所を埋める方法を見つけてしまった。一人の天才に寄りかかった表現を続けている限り、日本は終わりです。












一方デザインファームのあり方「濱口秀司氏が語るデザインファームの今までと次の一歩」では、

世の中一般にあるデザインファームを分類してみましょう。分類方法は冒頭の図のように単純なものです。縦軸に「何をデザインするか」という“What”を、横軸に「どうやってデザインするか」という“How”を置きます。横軸は、「天才(g)」と「グループ(G)」に分けます。小文字のgは「genius」のgで、アーティスティックで天才的な人を表します。

大文字のGは「Group」で、一人の天才的能力に頼るのではなく、複数人でデザインプロジェクトを回すことを表します。大きな違いは、背後にプロセス性が少ないのが天才、プロセスがあるのがグループです。天才は他人に頼らず一人で勝手にデザインしている。















ちなみに、4分割図の左上に入るのは、イメージとしてはレオナルド・ダ・ヴィンチのような究極的にマルチなアーティスト兼、戦略家のような人です。アーティスティックなことでも戦略的なことでも、一人で何でもできる天才ですから、世界的に見て数は非常に少ないと考えてください。

さて、世の中にあるデザインファームはこの4つに分類されるわけですが、星の数ほどある世界中の99%のデザインファームは、いまだに図の左下、いわば才能あるデザイナーが率いる小さなブティックに属しているといえるでしょう。