2016年2月6日土曜日

”ホワイトハウスの3代目CTOミーガン・スミスが語る政治にテクノロジーを取り入れる「デジタルガヴァメント」のつくり方” と、日本の政府のデジタルリテラシーとのギャップ。その米国でさえ英国には数年遅れているという。

アートにテクノロジーが入り込みチームラボやライゾマが脚光を浴びた。オープンデータ・イニシアチブにより、個人が健康管理データを入手・活用できるようになり、利便性の高いヘルスケアサービスを実現しようとするイノベーションの動きも活発になっている。今日のテーマは政府にテクノロジーが導入される「デジタルガヴァメント」のつくり方だ。

Wiredの ”ホワイトハウスの3代目CTOミーガン・スミスが語る「デジタルガヴァメント」のつくり方” を読んで、日本の政府のデジタルリテラシーとのギャップに気づかされた。その米国でさえ英国には数年遅れているという「政府というのは、テック業界の人々がつくるものなのです」とスミスは語った。その米国でさえ「アメリカ政府は、テクノロジーの導入という点ではイギリスなどの国からいまだに数年遅れていると語る」









それらの「デジタルガヴァメント」の先進国に追いつくことは可能だ。スミスが、昨秋グーグルの華々しいキャリアを離れて政府のCTOに就任した際に、自らの肝に銘じたことでもある。そして彼女はいま、ほかのテック業界の人々にも同じことを求めている。一方シリコンヴァレーは政府のことを、途中で介入してきて物事を遅らせる、技術者にとっての邪魔な存在だと考えている。












”シリコンヴァレーの頭脳を政府に” CTOとなったスミスの新たな役割は、こういったテクノロジー業界の考えを変えることだ。今年2月にはリンクトインでデータ製品部門を率いていたD.J.パティルがチーフ・データ・サイエンティストに、先月にはツイッターやミディアムに在籍してきたジェイソン・ゴールドマンが、アメリカ初のチーフ・デジタル・オフィサーに就任している。













政府がシリコンヴァレーの頭脳を採用すればするほど、シリコンヴァレーの手法も採用されるようになる、とスミスは言う。それは、イギリスのようなデジタルガヴァメントの成功国に追いつくことにつながるのだ。

イギリスは、ニュージーランド、エストニア、韓国、イスラエルと共に、G8スタイルの先進デジタル政府会議「D5」を開催している。イギリスはコンピューターサイエンスを国立学校のカリキュラムに取り入れているだけでなく、公的機関もオンラインマーケットプレイスといったツールを活用するなど、テクノロジーの導入を進めている。

ミーガン・スミス|MEGAN SMITH
米国政府CTO(最高技術責任者)。マサチューセッツ工科大学にて機械工学の修士号を取得後、アップルやジェネラル・マジック社を経て、2003年にグーグルに入社。2012年より同社の次世代技術開発を担うプロジェクト「Google X」のヴァイス・プレジデントを務める。2014年9月、ホワイトハウスの3代目CTOに抜擢された。
http://wired.jp/2015/05/02/megan-smith-civic-tech/


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