2015年9月17日木曜日

ロマンスグレーの髪やそのダンディな立ち姿は、とてもホームレスには見えない。しかし公衆トイレでグルーミングをして、キャスティングにでかけ、日々の生活費を稼ぐ男性モデルの厳しい裏と表。

男性のモデル業は、若い間だけお金の為にアルバイトや俳優やフォトグラファーに転身する為のつなぎとして、学業のかたわら短期間だけ行う人が大多数だ。しかも意外なくらいにギャラが低く、彼の年収は約150万円。女性のスーパーモデルの長者番付で、1位は4700万ドル(約48億円)を稼ぐジゼル・ブンチェン(32)と比べると天国と地獄だ。
高額所得モデル
この厳しい現実を描いた映画『Homme Less』(homelessと男性を表すフランス語hommeをかけたもの)が8月7日(金)にアメリカで劇場公開され今、話題になる。男性モデルの高額収入のデータは見つからず。

Homme Less Trailer from Filmfestival Kitzbühel on Vimeo.
身長188cm、52歳になる現在もモデルとして働く、俳優で写真家のマーク・リーイ。ロマンスグレーの髪やそのダンディな立ち姿は、とてもホームレスには見えない。でも、これこそが男性モデルの裏と表を表していると言う人も。「NYポスト」紙に、彼が語った経歴は、その過酷ぶりがすご過ぎる。












若い頃はモデルとしてまあまあの金を稼いでいた。そうして20代半ばになるころには、ジャンニ・ヴェルサーチ、フランコ・モスキーノやミッソーニあたりのランウェイを歩くようになっていた。フランス版『ヴォーグ』に載ったこともある。その時のギャラは60ドル(約9000円)だった。まあまあの当時の年収も約150万円。





























しかし、その後年齢を経ていく過程で、もっと厳しい生活が待っていた。そのとき、自分がスラムの5階建てのビルに住む友達のロビーの鍵を持っていた事を思い出した。それで、彼にも知られることなく、そこの屋上で夜を過ごすことにした。













その時にはもう、最低賃金はおろか生存ぎりぎりの生活で、自分の名前で稼げる仕事もなくなった。ホームレスをしながら、公衆トイレでグルーミングをして、キャスティングにでかけて、日々の生活費を稼ぐという生活を送って2年、精神的にも追い込まれたと言うマーク。





























そこで、同じく元モデルで、映画監督に転身したトーマス・ワーデンソンと出会い、ドキュメンタリー映画に出演することになった彼は、現在時々実家で暮らしたりしながら、モデルや写真家として仕事をしている。現在52歳。今後もこの仕事を続けるそうだ。
http://www.elle.co.jp/fashion/pick/hayamimi_homelesmodel15_0821/1

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