2010年10月18日月曜日

神のように創造し、王のように指揮を執り、奴隷のように働け

若い男のトルソ


コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi, 1876221 - 1957316日)は、ルーマニア出身の20世紀を代表する極めてユニークな彫刻家だ。20世紀の抽象彫刻の原型として決定的な影響を与え、ミニマル・アートの先駆的作品も多く残した。ブランクーシの著名な言葉で、”create like god, command like king, work like slave”「神のように創造し、王のように指揮を執り、奴隷のように働け」を残している。画像の「若い男のトルソ」「接吻」「無限柱」が有名な作品だ。ニューヨーク世界貿易センターのシンボルとして約250トンの巨大彫刻『雲の砦』をつくった流政之も影響を受けていると考えている。抽象的で多面的な肉体の彫刻、コンスタンティン・ブランクーシの作品は非常にミニマルで力強い。ともかくかっこ良いなあ。
左が「無限柱」右が「接吻」

ブランクーシのオリジナリティー溢れる作品は、後の現代彫刻、絵画、デザインなどへ、多大なる影響を与えた。特に代表作でもある「無限柱」シリーズは、単純なユニットの反復により構成され、本人が友人の「マン・レイ」に語ったところでは、どこで切断しても無限の柱としての特性を失わないものとされる。マルセル・デュシャン/イサム・ノグチ/マン・レイなど優れたアーティストが交流して、お互いに影響を与えあったのではないかと想像できる。

特に「イサム・ノグチ」はパリでブランクーシの助手となることで、抽象彫刻家としてのキャリアに方向性を見出した。ブランクーシは朴訥な人柄で様々なアーティストから慕われ、マルセル・デュシャンやマン・レイとも親交があった。デュシャンは、ニューヨークでブランクーシの作品を売買することで生活していた時期もあった。マン・レイから写真術を教わったブランクーシは自分のアトリエ内に暗室をつくり、自らの作品を写真に記録することに熱中したこともあった。
(wikipediaを参考)

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