2016年3月23日水曜日

ジェームズ・フリンの「なぜ祖父母世代よりもIQが高いのか」の類推を試みた。実際百年前の人々の知能指数を現代の基準で判断すると平均値は70だ。もし現代人を彼らの基準で測ると平均値は130と天才に近い。

このタイトルを見て私なりに「なぜ祖父母世代よりもIQが高いのか」の類推を試みた。ずいぶん前から若者のIQが向上していると感じていた。理由は複合的だが、まず知識の獲得がネットの発達により容易になり、結果として知識を使った知恵の質が向上した。そしてWEBの検索機能により分類の能力が向上した。

インターネットやスマホなどのテクノロジーが人の思考習慣を進化させた。加えるならSNSによって多様な人々の意見を瞬時に知ることにより 類推の能力が向上しIQが向上したという仮説を考えてみた。

















以下は本家ジェームズ・フリンの意見だ。 20世紀の間に 私たちの知性は劇的に変化した。1900年の車と今の車はっまったく違う。 道が良くなりテクノロジーが発達したためだ。 同様に我々の知性もテクノロジーによって変化した。

人類は 具体的な世界と向き合い それを分析するにあたり自らの利益に主眼を置く生き物から 非常に複雑な世界に目を向ける 生き物へと変化してきた。 これによって我々は 新たな思考習慣を作り出すことを 余儀なくされた。

思考習慣とは例えば 具体的な世界に 分類をあてがうことや 抽象的な概念を導入し そこに論理的一貫性を持たせること あるいは仮定を真剣に捉えること つまり― 現実ではなく 可能性について 考えを巡らせるということだ。















この劇的な変化に気づいたのは 時代とともに IQが著しく上昇していたことが要因だ。極めて著しいもので IQテストで正解がちょっと増える程度ではない。正解数は IQテストが開発されて以来 世代を追うごとに はるかに多くなってきている。実際百年前の人々の知能指数を 現代の基準で判断すると平均値は70だ。

もし現代人を彼らの基準で測ると平均値は130だ。これは様々な疑問を提起する。私たちの近しい先祖たちは 知的障害の瀬戸際に いたのだろうか?というのも通常70という数値は 知的障害に当たるからだ。それとも 私たちが皆 天才なのだろうか?なぜなら130という数値は天才の目安だ。











教育の変化に伴うもの。14歳向けのテストを見ると 問題は全て 社会的に価値のある 具体的な情報に関するものでした 例えば 当時の44か45州の 州都の名前を問うというものだ。 同じオハイオ州の 1990年のテストを見てみると 問題は全て抽象的なもので 例えば 州で最大の都市が 州都になりにくい理由を問うものだ。

州都は大都市よりも地方都市に 置かれるのだということを考えさせられるわけです ニューヨークよりもオールバニーにフィラデルフィアよりもハリスバーグに という具合だ。

教育の趣旨が変わったのだ。今日の教育が目指しているのは 仮定を真剣に受け止め抽象概念を使いそれらを論理的につなぐ能力だ。

1900年にはアメリカ人の3%が 知的能力を要する職に 就いていた。 たったの3%で弁護士や医者や教員がまかなえた。 今日 アメリカ人の35%が 知的能力を要する職に就いている。 弁護、医者、科学者、講師といった専門職ばかりでなく技術者や プログラマーのような 非常に多くの準専門職が 含まれます 今や知的能力は、あらゆる職種で需要がある。 職業の質が向上した。https://www.ted.com/talks/james_flynn_why_our_iq_levels_are_higher_than_our_grandparents/transcript?language=en




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