2016年2月29日月曜日

デザインは誰でもできると語るNOSIGNER太刀川英輔さんは、デザイン思考を使う論理系デザイナーの一人だ。しかし、出来上がった作品も美しい。いまトレンドになったイノベーションを起こす発想とデザイン思考のトップランナーの一人でもある。

デザイナーになるためには美大芸大に行くのが普通だった時代から、工学部など理系出身のデザイナーが増えてきた。デザインは誰でもできると語るNOSIGNER太刀川英輔さん。























慶應義塾大学大学院理工学研究科終了後、デザイン思考を使う論理系デザイナーの一人になった。しかし、出来上がった作品も美しい。
THE MOONは、月の形をしたLEDライト。

いまトレンドになったイノベーションを起こす発想とデザイン思考のトップランナーの一人でもある。太刀川さんがこの本の帯に「デザイナーになる前の僕が本当に読みたかった人生の近道になるような本を作りました」と書いている。
WATERFULは香港政府主催のDETOUR展にて行った、日本の水の美しさをテーマとした展示で制作したインスタレーション。香港で日常的に使われているグラスを1000個集め水を注いだ。






















学生時代に起業し、わずか10年でデザイン界にイノベーションを起こすデザイナーとなったNOSIGNERの太刀川瑛弼氏。昨日表参道の青山ブックセンター近くで、偶然出会った途端太刀川さんから新刊本「デザインと革新」をサイン入りで頂いたので紹介しておく。
大量の廃棄された蛍光灯から作られたFLUOLESSという名前は、無くなった(LESS)蛍光灯(FLUORESCENT)による、完全なもの(FLOWLESS)という意味を持つ作品。






















この本は「デザインとイノベーションと人生にとって大切な50の思考術」を紹介している。かつてないほどの変化を迫られているデザイン界に、ソーシャルイノベーションを生み出すのに必要な事とは? あらゆるジャンルのビジネスマンにも目からウロコの思考術がきっと見つかる。
http://nosigner.com/ja/


2016年2月28日日曜日

Googleの原型と言われる「全地球カタログ」の編集長スチュアート・ブランドのチームの一員だったダドリー・ディゾニアは私のLAの友人だ。こんな身近なところで世界の大きなイノベーションGoogleやAppleの種が起きていたことに驚く。

Googleの原型と言われ、スティーブ・ジョブズが語ったとされている『Stay hungry, stay foolish』は、実はジョブズの作った言葉ではなく「The Whole Earth Catalog(全地球カタログ)」の著者のスチュアート・ブランドの言葉だった。

その「全地球カタログ」の編集長スチュアート・ブランドのチームの一員だったダドリー・ディゾニアは私のLAの友人だ。こんな身近なところで世界の大きなイノベーションGoogleやAppleの種が起きていたことに驚く。
浦沢直樹とスチュアート・ブランド


















ラリー・ペイジが7才の頃にこの本「The Whole Earth Catalog」の最終号が発売されている。そのころに彼はプログラムを始めている。彼らがこの本を手にとって大いに影響を受けたのではと想像している。
左が「全地球カタログ」の編集チームの一員だったダドリー・ディゾニア


















古くからのLAの友人ダドリー、相変わらず知的で、陽気で優しい男だ。ダドリーは、スタンフォードで学生時代にホール・アース・カタログを作ったメンバーの一人だ。ちなみに今日書いているブログの登場人物はすべてスタンフォードだ。















「 Whole Earth Catalog 」は68年から始まり、71年の 「The Last Whole Earth Catalog」で一度終わる。アメリカのヒッピーたちの間でベストセラーになったホール・アース・カタログだ。この本は分厚いカタログだ。















かつて僕もひどく影響をうけたものだ。そこには450頁にわたって大量の「道具」色々な道具、本、情報が集められている。全体のシステム、土地利用、シェルター、工業、クラフト、コミュニティ、放浪、コミュニケーション、学習、などにまるでヤフーのポータルのように、あるいはGoogleのように分類されていて大量の情報が詰まっており、このカタログがあれば、どんな自然の中でも生きていくことが出来ると思わせた。

そして、ひとつひとつのアイテムには、詳細なコメントとイラストがついている。その膨大な情報量とアイテムの面白さには脱帽。それを僕の友人のダドリー達が学生の時に作ったものだとは、つい最近知ったことだ。
「The Whole Earth Catalog(全地球カタログ)」の著者のスチュアート・ブランド



























東部のプレップ・スクールを出て、スタンフォード大学を卒業。1966年に、NASAに対して地球の写真を公開する請求運動を開始。『全地球カタログ』の編集および制作者としてよく知られている。同誌は、ヒッピー文化を紹介する雑誌であったが、ハッカー文化をも取り上げた。





























1968年に発行された創刊号の表紙は宇宙に浮かぶ地球の写真。現在、彼と彼の妻はカリフォルニア湾の引き船に暮らしている。環境運動家であり、原発肯定派である。
http://native.way-nifty.com/native_heart/2009/01/post-bf6c.html
http://www.wholeearth.com/index.php



2016年2月27日土曜日

誰も見たことの無いデザイン、新しいデザインを求める経営者。それに中国特有の風水に基づいた建築デザインが求められる特殊なお国柄。とうとう見かねた政府が「ヘンテコ」ビルの建築規制に乗り出した。

誰も見たことの無いデザイン、新しいデザインを求める経営者。それに中国特有の風水に基づいた建築デザインが求められる特殊なお国柄。建築デザイナーは大変だろうな。
瀋陽方円銅銭ビル
















栓抜きビル、ミニスカートビル、巨大パンツビル、巨根ビル、エンタープライズ号ビル、やかんビ、銅銭ビル、ジェンガビル等々。
栓抜きビル


































中にはデザイン的な問題は無いけれど、奇妙なニックネームをつけられたビルもあるが、これはそう言われるしか無いよね。というビルもある。周斉(Zhou Qi)デザインの中国共産党機関紙「人民日報社」本社ビルは「巨根」ビルの愛称がついた。















森ビル等が出資する上海環球金融中心有限公司は栓抜きビル。CNNが世界で最も醜い建築物トップ10を選出した瀋陽方円ビル。広州にある南丰匯iグローバルトレード&エキシビションセンターと国際コンベンション&エキジビションセンターはジェンガビル。ジェンガは1983年にイギリスで発売になったバランスゲーム。
ジェンガビル
















レム・コールハース設計の中国中央電視台(CCTV、中国中央テレビ)の本部として使用されている「巨大パンツ」ビル。これは言い過ぎだろう。
巨大パンツビル








































しかし、「デカい」だけで「景観になじまない」「ヘンテコ」ビルの建築規制に政府が乗り出す気持ちもわかる。
ミニスカートビル














国務院が「都市の景観になじむ経済的でエコで美しい」建築を目指すよう指導があったようだ。スタトレファンのNetDragon創業者・劉徳建(Liu Dejian)が福建省に建てたUSSエンタープライズ号を模した本社ビル。

今後は建設現場をマッピングし、違反をピンポイントで摘発できるように、なんと衛星から中国全土のヘンテコデザインビルの見張りを強化するそうだ。
http://english.gov.cn/


2016年2月26日金曜日

抱腹絶倒な子供しか描けない絵がある。思わず大人が苦笑いするユニークな視点には驚く。子供の頃は皆絵を描くことが大好きだ。しかし15才を過ぎた頃から大半の人はなぜか絵を描かなくなる。


ママにお金を差し出すたくさんの人たちを見て、大人になったらママのようになりたいと願う子供心は理解出る。実はスノーショベルを売っているところらしい。笑 はじめ私はママがポールダンスを踊ってチップをもらっている絵だと思った。大人の汚れた目で見ていたのか?






























料理上手なパパはコックさんなのだろうか?ママやパパは子供達にとってヒーローなのだ。
























ママがワインを一人で飲んでいる絵、もちろんまだワインを飲んだことが無い子供の目にはどう映るんだろうか?笑





























5才の子供が描いたママがおならをするシーン、ママはさぞかし恥ずかしい目にあっただろう。笑 子供はお構いなしだ。

















13才の長女が父の日に描いたパパは列車の車掌さんのようだ。笛を吹いて警戒を促している姿が誇らしいのだろう。


































海岸で遊ぶ水着姿の絵には「ビッチ」と書かれているが、もちろんこれはビーチの綴りを間違えたのだろう。笑






























この絵はパパとママが愛し合ってる声を聞いてしまった子供は、二人がレスリングをしていると思ったようだ。パパが勝ったらしい、なぜならママが降参と言ったようだ。笑





























幼稚園に初めて行った日に彼女の先生がよほどのグラマーだったのか?乳房が出ている。

















一昨日親父の見舞いに行ったら。母が保存していた私の昔描いた絵を山盛り発掘した。これはその中の一枚で小1か小2の頃に描いたゲームの進行表のようですが、全く記憶がないのだ。ダイヤモンドゲームだと思うのだが、ゲームの展開図らしきもので解説できません。
















私が7才か8才の頃に描いたようだ。しかしまったく記憶が無い。ずいぶんと根気強い子供だったと見える。
http://www.boredpanda.com/inappropriate-funny-kid-drawings/




2016年2月25日木曜日

ローラ・C.ヒューイットによって制作された陶器はノンバーバルだ。ヴィンテージタイプライター文字で数字をインプリントした陶器。


アラスカで活躍する陶芸家のローラ・C.ヒューイットは、カップ、皿などに、古いタイプライターのキーから数字を刻印したセラミックを作成した。数式、プログラミング言語、および他の科学の数式を利用して、黒インクでタイプライターの文字を打ち込んでいる。



















漢字を使ったアートは中国文化圏に限定され世界人口の25%しか読めない。英語でさえ世界人口約70億人のうち、同じ25%の約17.5億人が英語人口といわれているので、世界中の人が読める言語はない。ところが数字は世界中のほとんどの人が理解出来る。





http://www.thisiscolossal.com/


2016年2月24日水曜日

「会社に尽くすアメリカ人、会社に居座る日本人」日本人はモチベーションが低く、労働生産性も他の先進国と比べると低いというのが世界では知られつつある現実、解決策としての雇用能力のトレーニングとは?

Employeabilityについて書かれた記事を見た。私的ブームだ。採用面接から社員教育まで「雇用能力トレーニング」を取り入れた。採用面接も社員教育も自分で言うのも何だが「大不得意分野」だった。
Lou Beach






























しかし顧問に迎えた方が大変上手に行うのを見ていて、これはいけると考えた。こういう米国風のEmployeability(雇用能力)のトレーニングというのは、直感型の典型である私は偏見の目で見ていたのだが、社員のモチベーションを高めるために、確かに有効な手法だと今はポジティブに受け止めている。













エンプロイアビリティというのはemploy(雇用する)とability(能力)を合成した「雇用されうるだけの能力」という意味。ハーバード大学大学院経営学研究科教授で経営理論を専門とするロザベス・カンター氏が、1980年代末期にアメリカの職場に関して作った表現だ。














その時期はアメリカ企業が経済と技術の急激な変化に伴い、安定した雇用の保障ができずに、リストラが必要となったときだ。今の日本の状況と似ている。

フェイスタイム(所定労働時間の前後に会社で自分の顔を見せている時間のこと)やプレゼンティーイズム(効率的に働くことができる時間が過ぎても職場に残っている傾向)よりもエンゲージメント、これは取り込めそうだ。以上当社顧問が書いたメモだ。

「マシーンに負けないタレントになる方法」 ~企業と社員の関係を再定義~というタイトルで社内で進めてきたプログラムなのですが、顧問先にまで徐々に広がっている。http://president.jp/articles/-/16918


2016年2月23日火曜日

食べ物で遊んではいけないって叱られたことがある。しかしスイカ割り、キャラ弁、流しそうめん、フォーチューンクッキーなどすでに我々は食べ物で遊んでいる。


食べ物で遊んではいけないって叱られたことがある人は多いと思う。しかしスイカ割り、キャラ弁、流しそうめん、ポッキーゲームなどすでに我々は食べ物で遊んでいる。














フォーチューンクッキー、その他複数のスコーンを作る際、生地の中に硬貨を含ませておき、硬貨の入ったスコーンを当てた人は幸せになれる(ハンガリー)などのラッキー系のフォーチューンクッキー的食玩は世界中にある。






















江戸時代には辻占菓子 といわれた日本版フォーチューンクッキーとして「 中に占紙が入った団子、餅、煎餅」があった。
















玩具業界では食玩は「食べられる玩具」(玩具の形をしたお菓子。風船ガムもこれに分類される)という意味で使われている。つまり食べ物で遊ぶのは世界中に古来からある文化で、むしろ普遍的な行為だろう。
















この作品を作ったデジタルアーティストPaul Trakiesは、克明なコンピュータグラフィックを多数制作している。このイラストレーションも実際には存在しないデジタルアートだ。
http://trakies.de/


2016年2月22日月曜日

金属のエロティックなロボットを数多く描いてきた空山基さんの個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」が渋谷で開催される。「AIBO」のコンセプトデザインを手掛けたことでも有名。なぜかアカデミックからはあまり評価されないアーティストだ。
































空山基の個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」が渋谷で開催される。期間は、2016年1月30日(土)から3月5日(土)まで。なぜかアカデミックからはあまり評価されないアーティストだ。一方でスケートボーダーなどにはファンが多い。































一方で、サブカル好きやファッション業界ではカルト的な人気があり、世界でもコレクターが多い。人体と機械の美を追求した作品を次々と世に送り出し、国内外で伝説的な存在となっているアーティスト、空山基 。2016年には既に5つもの展覧会を予定している。






























もともとは刀鍛冶になりたかったという。本人いわく幼いながらにも、刃の金属のエロティックでセクシーなところに惹かれた。あとは光っているものに興味があった。もちろん、当時は理解できていないのだけど、何だかかっこいいなって思って見ていた。それは今でも同じ。子どもの頃に惹かれた、光や反射、透明感を作品で再現しようと、ずっともがいていると言う。































作品には、コアなコレクターが納得するようなモチーフを忍ばせることが多い。例えば、マリリン・モンローの腕にシャネルの5番の刻印や、ジョン・F・ケネディの家紋を描いたり、額に手旗信号で FUCK と入れたり。分かる人に共鳴する様な仕掛けをしている。































空山さんは、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインを手掛けたことでも有名だ。彼がデザインした初代 AIBO は、分かりやすいコミュニケーションがコンセプト。

関節や骨の動きなどの構造、ここはこう動くものだっていうのを全て視認化した。






















2001年に発売された Aerosmithの『Just Push Play』も空山さんの作品だ。



http://fashionpost.jp/portraits/55478