中国人の生活水準が向上するにつれ、健康的な生活をするためにスポーツをする人が増加している。スポーツが流行し、ライフスタイルの一種となっている。14億人がスポーツを始めると大規模なスポーツマーケットが生み出される。ナイキ、アディダスを初めとするスポーツブランドの売り上げは爆発的に伸びるだろう。
今年上半期、中国陸上協会に登録し開催されたマラソン大会が65大会あった。今年の年末に、その数は400大会を超え、参加者の数も延べ500万人を超えると予測されている。来年は800大会という予測もある。中国全国体質健康調査のデータによると、現段階で、中国でウォーキングやジョギングをしている人の割合は、スポーツ人口の60%を占めている。
SNSの普及で、ジョギングもシェアできる内容の一つとなっている。走った距離や時間、走る予定などをアップし、「いいね!」を送り合ったり、一緒に走る約束をしたりと、ジョギングに多くの新たな楽しみが加わっている。ジョギングのベテランである王さんも、微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ」やスポーツ系アプリを使って、走った記録をシェアするのが好きだという。
主催者やスポンサーにとってマラソンは確実に「儲かる」イベントとなっている。マラソン愛好者は一年中走り、大会に参加し、大会の参加者は数百万人規模にもなる。さらに、ジョギングクラブや関連アイテム、アプリなどが利益の循環モデルを構成し、ジョギングはスポーツ産業の新たな「ブルー・オーシャン」となっている。
(提供/人民網日本語版)
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中国の公文書は、国内スポーツ産業のGMV(Gross Merchandise Value:総流通総額)が2020年には3.0兆元に達する見込みであることを示した。経済の活性化と政策がもたらしたスポーツ産業の隆盛も手伝って、中国ではスポーツ用品が大人気商品となっている。2016年の中国におけるオンラインスポーツ用品のGMVは824.2億元に達した。前年に比べて31.8%の伸びを見せている。
2014年~2016年にかけては、スポーツシューズとバッグの売上だけでスポーツ用品全体の売上の40%以上を占めている。そのシェアは年々拡がりを見せ続けている。国民の健康志向の拡がりや、マラソンやランニングエクササイズ等の流行もあって、ランニングシューズの2016年の売上は153.4億元に達した。
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