2011年6月30日木曜日

この数年ポロシャツのワンポイントのマークがやたらと大きくなっている最近の不思議なファッショントレンド。ロゴマークのサイズは何を語るのか?
























普通ワンポイントのマークは小さく、左胸にくっついている。しかし、大きなワンポイントを着る人たちが増殖している。ラコステの大きなワンポイントは「ビッグワニ」「デカワニ」と言う。発売されたビッグワニロゴパーカーに縫い込まれたビッグワニは横の長さが9センチ、縦が5センチ。すべて完売!
ワニポロは、その美しいプレースタイルで一世を風靡したフランス人テニス・プレーヤー、ルネ・ラコステさんが1933年に考案した、ポロシャツの原形。世界初のポロシャツ、このワニのエンブレムを付けた鹿の子地のポロシャツが第一号として作られた。この画像はラコステの創始者 ルネ・ラコステさんもデカワニだ。














ラルフローレンのマークなど、その他のロゴマークも大きなアルファベットや動物がアピールしている。ラルフローレンの大きなワンポイントは「ビッグポニー」と呼ばれ、2005年のテニス4大タイトルの1つ全米オープンテニスのオフィシャルスポンサーの記念として登場したのが始まりという。メルセデスのロゴは価格の最も安いAクラスがなぜか?一番大きい。三菱自動車のロゴマークは経営状況の最も厳しかった10年前はすご~~く小さかったが、このところは自信が出てきたのか大きくなった。ロゴのサイズは何を語るのか?


2011年6月29日水曜日

心の親友高城剛さんが「高城未来研究所」を設立しました。同時にメールマガジン「Future Report」の発行が始まります。活躍を期待し応援したいと思います。


以下原文のまま貼り付けます。
拝啓
梅雨の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。この度、激動の時代をいかに生き抜くかをテーマに、未来予測、市場予測を企業と個人を顧客にコンサルティングする「高城未来研究所」を設立致しました。自分自身の目で見てきた世界をふまえ、独自のネットワークを駆使し、今後、日本と世界はどのように変化していくのかを推察し、僕が知る限りのこの時代を生きる術を、一刻も早くご一緒に考えたいと思っております。

この研究所では、毎週金曜日発行のメールマガジン(月額840円)で、高城剛主筆「フューチャーレポート」(http://www.takashiro.com/future)(6/24第一回配布)もあわせて発行いたします。

このメールマガジンは、この研究所の定期レポートで、日々刻々と変わる世界情勢の見方や、デュアルライフや2本社制度、個人の海外起業や学習、ノマドな仕事や生活の具体的実践方法、エネルギーの自給自足、二十一世紀型クリエイティブとコミュニケーションの変貌などをお伝えし、また、マスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせて、限られた皆様にお届けしたいと思います。

高城剛

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・高城未来研究所
・高城未来研究所「Future Report
毎週金曜日配信 月額840円(税込)
登録は、高城未来研究所から行えます。
・最新著書 
「時代を生きる力」(マガジンハウス刊)
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また機を同じく、この623日には、高城剛最新刊『時代を生きる力』(マガジンハウス刊)が発売されました。前作から、4ヶ月と異例のスピード出版です。東日本大震災後の日本のエネルギー問題の今後、マスメディアと政治、未来型ライフスタイル提言について書いた新作です。本年は、執筆年と年初に打ち出し、時代が急速に曲がるコーナーの上で、絶妙なるバランスを取りながら、提言を続けていきたいと思います。今後とも何卒よろしくお願い致します。


2011年6月28日火曜日

8bitのゲームは世界中で長く愛し続けられているものですね。その魅力はいったいなんなのでしょうか?


















親しみを感じる8bitが巨大に展開されています。様々なキャラクターが登場する、ファミコン世代を釘付けにするプロジェクションです。登場するキャラクターをどのくらい知っていますか?

8 bit Invader (maping) from Darkfejzr on Vimeo.
旧作ゲームへの賛辞を込めたプロジェクションマッピング。マリオ、パックマン、スペースインベーダー、レミングス等の有名なキャラクターが登場します。8bitとプロジェクションマッピングという組み合わせがまたユニークです。昔を思い出したり、また今見てもキャラクター性があり興味深いです。製作したのは、グラフィックデザイナーであるDark's Playground<Dark's Playground>http://www.darkplayground.ic.cz/
【いつまでも愛される8bit】http://www.fubiz.net/2011/06/27/8-bit-invader/

2011年6月27日月曜日

「うちなるときめき=エモーション」はアウトローが肉体に描いている刺青をファッションに置き換えることだったわけです。


時々昔話、僕の最初のデザイン作品は、京都美大に在籍中に作った刺青Tシャツでした。なぜ刺青かといいますと、この時代は、世界中でヒッピーのカウンター・カルチャー、反体制などの社会の変革の風が京都にも吹いていました。そんな時代の中ではお行儀の良いグッドデザインなんかは全く興味が持てなかったんです。











































またデザイン界では、ソットサスが、いい趣味というブルジョワ的なモダニズム(グッドデザイン)に逆い反デザイン(バッドデザイン)を宣言していたんです。70年に発刊された「ドムス」にソットサスが書いた面白い記事があります。「モノをデザインするときに、人が何かに気づき、自分を解放する助けにならなければならない、そして人に内なるときめきを感じさせる機能をものに与えることだけを考えなければならない。」

やはり僕にとっては、その「うちなるときめき=エモーション」はアウトローが肉体に描いている刺青をファッションに置き換えることだったわけです。60年代のRRという木村英輝さんが起こしたクリエイティブ・スタジオは、小松左京や、皆川魔鬼子(テキスタイル・デザイナー)、ちだうい(作家)、などのクリエイターが自由に集まり、いつも熱気を持っており、お互いに影響(シナジー)を与えながら時代を作っていました。今考えるとRRは一種の孵化器(インキュベーター)だったわけです。

2011年6月26日日曜日

ジレットが行った本当の意味での巨大キャンペーン、サイズ感がすご〜〜い。



















ロンドンの広い芝の上に、ロジャー・フェデラーの巨大な顔を準備し、その描かれたヒゲを実際にシェービングするという試み。顔のサイズは2800㎡で、実際に使用したシェービングフォームは1000ℓにも及ぶそうです。ヒゲを剃る様に芝を刈り、スッキリとしたフェデラーの顔が現れるという展開は少し微笑んでしまいます。
World's Biggest Shave - Roger Federer
Gillette Fusion Proglide」の広告として行われたもの
【サイズ感がすごいぞ!シェービングフォームのキャンペーン】http://www.adweek.com/adfreak/gillette-paints-then-shaves-giant-grassy-roger-federer-132756

2011年6月25日土曜日

まるで未来の世界です。人が眠りについている時に、こんな風に金属が動くと考えるとワクワクしますね。音楽もさることながら、音と協調したビジュアルは大変印象的です。



















一見無機質な金属が見せる、Calm, cold, solid, rigid and unchanged.な世界感、それに対して人の人生はFast, emotional, harmful and responsive.と対比してる言葉が面白い。音楽に協調して動く映像は、コミカルかつクールです。
Steel Life - A short film by Mateusz Zdziebko & Patryk Kizny from Patryk Kizny on Vimeo.

【金属のネジやボルトが見せる、クールな世界】http://www.fubiz.net/2011/06/23/steel-life-film/
SteelCalm, cold, solid, rigid and unchanged.
LifeFast, emotional, harmful and responsive.
Have you ever wondered what would the world look like if all objects around got alive? Discover the world of steel and hardware, driven by music and inspired by humanity.
Steel Life
A short film by Mateusz Zdziebko & Patryk Kizny

2011年6月24日金曜日

ロボットによって製作される「Endless Chair」そして、モノが破棄される瞬間までを考えたプロダクトです。
























これらはドイツ人デザイナーのDirk Vander Koojiによって製作されたモノ。世の中に存在するプロダクトはいつか廃棄されるゴミとなる可能性を孕んでいる。
DMY Award winner 2011: Dirk van der Kooij - Endless from robertanderson on Vimeo.

しかしながらこのプロジェクトでは、輪廻転生の様にもう一度分解し、再利用することが可能である。およそ3時間程度で完成するこの椅子や机は、小さなプラスティクを巨大なロボットへ入れることで、溶けたプラスティックを何層も重ねる事で造り出す。このプロジェクトは当初、彼の卒業制作として進められていた。
Dirk Vander kooijhttp://dirkvanderkooij.nl/
【終わり無き椅子、テーブル】http://www.designboom.com/weblog/cat/8/view/15216/dirk-vander-kooij-endless-at-dmy-berlin-2011.html

2011年6月23日木曜日

LEDで発光する金属パイプを利用した舞台、現代オペラ・プロダクションのThypothequeの手掛けたEroica。美しいなあ。


省エネを考えたわけでも無いだろうが、Peter Bilakという舞台デザイナーが手がけた舞台デザイン。LEDで発行する金属パイプのミニマルで無機質な雰囲気が、舞台に雰囲気を加えます。横8m、高さ4m、奥行き4mのスペースがスパイスを加えます。



























Eroica, Gothenburg Opera
A to Z on a huge custom low-res screen from Typotheque on Vimeo.


【進化する舞台】http://www.triangulationblog.com/2011/05/type-at-opera.html
Peter Bilakhttp://www.typotheque.com/authors/peter_bilak

2011年6月22日水曜日

スウェーデンでフォルクスワーゲンが行った素晴らしいキャンペーン、法定速度を真面目に守っている自動車をオービスで撮影し、抽選で速度違反から産まれた罰金をプレゼントする。このキャンペーンによって、平均速度が22%遅くなった。


















交通規則を守ることを提唱したキャンペーン目的は、スピード違反車を減らすこと。日本でこのキャンペーンを行ったらどんなキャンペーンになるでしょうか?
このキャンペーンは、法定速度を真面目に守っている自動車をオービスで撮影し、抽選で速度違反から産まれた罰金をプレゼントするというもの。日本でもオービスによって、法定速度を守らせようとしていますが、全く逆の発想ですよね。ただルールで縛るのではなく、ポジティブな面を見せることで改題を解決するというのは、なかなか日本では難しいことなのでしょうか?

ちなみにこのキャンペーンによって、平均速度が22%遅くなったそうです。
【真逆の発想で問題を解決する取り組み】http://creativecriminals.com/ambient/volkswagen-speed-camera-lottery/

2011年6月21日火曜日

「未来ちゃん」に続きデザインの未来の話。2007年くらいからデザインのトレンドが、装飾的なものが増えて来たように感じる。特にプロダクトデザイナーによる限定生産のプロダクトに顕著になった。


こういう印象的な装飾性を帯びたデザインが、この長い間続いたクリーンでシンプル、そしてシャープなシルエットに加わってくるようだ。このFAST VASE(速そうに見える花瓶)のデザインは、なぜか?未来を感じる。デザインラボCedric Ragotのデザイン。






























「行動する人が未来をつくる」という原稿を数年前に書いた。いつだったか?未来予測について語ってくれと依頼された際、まず頭に浮かんだのは誰が未来をつくるのか、ということである。科学技術の進歩は、社会のあらゆる側面で画期的な利便性や効率性を発揮する。いまでは携帯電話が無かった頃を思い出すのが難しいが、つい20年前までは、まだまだそれなしで多くの人は生活していた。このような技術の進歩を予測することも大事だが、それを使おうとする人間の意思や願望こそ、未来をつくっていく源泉となっている。

そもそも人類は歴史的に見て、想像したことをほとんど実現させてきた。自動車も、飛行機も、コンピュータも。つまり未来は人々のビジョンや願望がまずあって、それに技術が備わったときにつくられるのである。未来をつくるには、それを想像する力が重要なのだ。昔話で恐縮だが、26年前に日産Be-1の開発に関わったが、それ以降、自動車のフォルムは丸が主流となり、自動車デザインの歴史を変えたと言われる。しかし私は、そんな未来を予言していたわけではない。当時、自分の感覚にもっとも合った車の形を表現しただけであった。子供が車の絵を描くと丸くするのと同じように、私にとって望ましい車のイメージは、丸い形だと自然に思えたのだ。それを表現しただけの話であり、未来をつくるというのは、その程度のことにしかすぎない。

私に運があったのか才能があったのか、わからないし、それを知ろうとも思わない。いまでも、ただ純粋に新しい何かをつくろうと考えているだけだ。そもそも未来とは何か。現在とは何か。いまは現在だが、一秒経てば未来が来て、現在だったものは過去になる。そう考えると、未来と過去の分岐点となる現在は、極限まで薄い剃刀の刃のようなものである。その断面が過去と未来のどちらに所属しているかに、大きな意味があるまい。いまというリアルタイムが未来に最も近い断面であり、それはまさにいま我々が体験している最中である。

未来の兆しとなるものはいまの中に無数に存在する。人口減少、高齢化、中国やインド経済の新興など、予見できる「点」は無数にある。これらの点を結んで網にしたものがビジョンとなる。この網は、どの点を見つけてどの点と結ぶかによっていかようにも変わる。つまり点の結び方によって描く未来が違うのである。このように描いた未来を実現させる最後の力は、行動することにつきる。頭の中で考えているだけでは、失敗するリスクもないが、何も見えてこない。未来をつくる上で行動しないことが最大のリスクなのだ。失敗するかもしれない状況で、必死に考えて行動すること。それによって、頭脳は追い込まれ、肉体は研ぎ澄まされる。こうしてリスクを怖れない人が、未来をつくっていくのだ。

2011年6月20日月曜日

うっとりするアリゾナ州の砂漠地帯やユタ州の山脈地帯など、アメリカ南西部の時観(時間景色)だ。



















景観ではなく、うっとりする時観(時間景色)だ。アリゾナ州の砂漠地帯やユタ州の山脈地帯など、アメリカ南西部を象徴するものを撮影したTime Lapse(微速度撮影ムービー)で「TimeScapes: Rapture」を撮影しています。

















トム・ロウさんが、数ヶ月の野外ロケ撮影を敢行しました。地球の造形美や、引きこまれそうな星空の神秘的美しさなどの自然に、巨大なアンテナや空力発電機などの人工物も負けずに美しい。
TimeScapes: Rapture from Tom Lowe @ Timescapes on Vimeo.

アメリカ南西部がどんな場所なのか分からなくてもこの動画を見ればわかります。その美しい自然から人工まで人々の熱狂までもが目に飛び込んできます。アーチーズ国立公園のアーチも写っている。

This is production footage I shot over the summer for my debut film, "TimeScapes," a modern portrait of the American Southwest. I used Canon and Red MX cameras.RED MXと、Canon 5D Mark II
Film's website: timescapes.org TimeScapes: Rapture
Follow the production at: twitter.com/ timescapes and Facebook: facebook.com/ pages/ TimeScapes/ 203801612992538

2011年6月19日日曜日

「ブルータス」写真特集の表紙を飾った、「未来ちゃん」というタイトルの傑作写真集。 彼女にハートをわしづかみにされた大人が周辺にいて、この写真集を薦められた。























佐渡に住む一人の女の子の一年間を撮りおろしただけの写真集。見ているだけで跳ねだすような姿、鼻たらした泣き顔、明るい笑顔、ハッとするほど大人っぽいすました顔、どの一枚を切りとっても、精神が解放され愛おしい。ただ可愛いだけの写真ではないが、見た人が間違いなく元気をもらえます。草むらを後ろを顧みず前を向いてぐんぐんと歩いている勢いある1枚が最高。祖父江慎さんの装丁による、写真そのままを本にしたような造本も魅力的な一冊。美しく懐かしい佐渡のレトロな風景と、生命力に満ち溢れたこの女の子の魅力を、写真家、川島小鳥さんが撮影した。最初たった500冊限定で発売された写真集は完売、何箇所かで開催された写真展も大好評だったようだ。一目見たら忘れない「未来ちゃん」。 この心配しない未来の存在感に励まされます。すごいね。





















そういえば宮崎アニメの主人公は大概少女だ。「となりのトトロ」のメイ「もののけ姫」のサン「風の谷のナウシカ」のナウシカ「千と千尋」の千尋「魔女の宅急便」のキキ等々。そのような意味でも、宮崎監督は、ナイーブな少年よりも「未来ちゃん」のような生命力溢れる元気な女の子の方を好んで主人公にしてきたのだろう。
写真家:川島小鳥(かわしま・ことり)写真家。1980年、東京都出身。早稲田大学第一文学部仏文科卒業、沼田元氣氏に師事。2011年、写真集『未来ちゃん』(ナナロク社)刊行と同時に『BABY BABY(学研)を復刊。 
wikipedia:未来は、これから来る時や時代を指す語である。「過去」と対義、「未来」の語には「これから来るべき新時代は現在より良くなっている」という希望的観測が感じられ「瑞祥語」として使用される。また、この先に何が待っているかは全く分からないという、不安に近いニュアンスも併せ持っている。

2011年6月18日土曜日

初めに登場する彼の履歴書からスタートする紙の世界、彼がどんな想いで人生を過ごしてきたのかが、写し出されている映像です。夢に溢れた、素敵な映像に仕上がっています。


















印刷された紙で製作された、3次元世界。細部にまで作り込まれた夢や希望に溢れた映像は素敵です。チェコの自動車メーカーSkodaが行ったCMです。この映像がどのように製作されたかが非常に気になりますね
Skoda - Curriculum Vitae from weareflink on Vimeo.

Independenthttp://www.independ.net/
Paper World 夢や希望に溢れた素敵な映像です】http://creativecriminals.com/tvcinemafilm/skoda-curriculum-vitae/

2011年6月17日金曜日

守破離ブランド「ルイ・ヴィトン」が、「カメレオン、ビーバー、バッタ、アルマジロ」を形作ったモノグラムで表現しています。




























守破離ブランド ルイ・ヴィトンの今度の挑戦は、My Monogramで小型レザーグッズの扱い開始をカメレオン、ビーバー、バッタ、アルマジロを形作りモノグラムで表現しています。
各動物や昆虫の特徴に合わせて、柄や皮の素材選びがされています。手掛けたのはイギリス人アーティストの「Billie Achilleos



























http://blog.billieachilleos.co.uk/
Louis Vuittonのユニークなキャンペーン】http://www.lamodadubai.com/2011/06/video-animals-made-of-louis-vuitton-small-leather-goods-by-billie-achilleos/







2011年6月16日木曜日

モデルチェンジ以前は、Audi A4などフロントライトと同じ高さと狭い幅だった小さい口(グリル)を、下に大きく切り取った口(グリル)にデザインを変更したのがA6の「シングルフレームグリル」この大胆なモデルチェンジは大成功し、それまでのアウディ・デザインを古いものにした。このマーケティング手法を計画的陳腐化という。


シングルフレームグリルは従来の控えめなアウディのイメージを、一気に強い自己主張するイメージに変えた。クルマのグリルは人間の顔や口の隠喩だ。大きなシングルフレームグリルは「大きな口」だ。アウディのブランドイメージに大きく貢献している。 「グリル」というのはクルマの口にあたるところ。両サイドには目にあたるフロントライトがある。
左がAudiA4右がA6












モデルチェンジ以前は、A4などフロントライトと同じ高さと狭い幅だったグリルを、大きく下まで切り取りデザインを変更したのがA6の「シングルフレームグリル」この一見リスクの高いモデルチェンジは大成功し、それまでのアウディ・デザインを古いものにした。計画的陳腐化という手法がマーケティングにはある。新製品を市場に投入するにあたって、旧製品が陳腐化するように計画することで、新製品の購買意欲を上げるマーケティング手法のこと。一見反エコだという考え方もあるが、この辺は人間の欲望の葛藤だろう。
スケッチは和田智さん






















グリルというのは吸気口でもあるが、そのグリルの網の向こうには人間の心臓に当たるエンジンがあり、見る物は、それを想像してグリルを見る。グリルが大きいと言うことは、機械としてのクルマを強調することになる。

アウディの量産車で初めて和田さんが手がけたのがA5とA6だが、このデザインスケッチで、現在のアウディのアイデンティティである「シングルフレームグリル」が初めて登場したと言う。シングルフレームグリルは従来の控えめなアウディのイメージを、一気に強い自己主張するイメージに変えた。アウディのデザイナーのデ・シルバ氏は「デザインは未来だけを考えてはいけないんだ、デザインは過去と今と未来を結びつけるものなんだと言った」http://bit.ly/albk5I


2011年6月15日水曜日

普段我々がプロダクトをデザインする前に作るコンセプトビジュアルを思わせる想像力溢れる映像です。お勧め!



















写真と絵と音楽(CHANGE)を最大限活用した、とてもクリエイティブな映像でお勧めです。宇宙で列車と摩天楼が交錯します。やがて火星に到着したミュージシャンがキリコばりの想定外な情景が現れ、アジア人の集団と踊り出します。こう書いても荒唐無稽ですね。一見は百聞にしかず、です。13分36秒ですが、出来れば大画面で見ることをおすすめです。普段我々がプロダクトをデザインする前に作るコンセプトビジュアルを思わせる想像力溢れる映像です。不思議な有り得ないことの連続です。
PLAN OF THE CITY from Joshua Frankel on Vimeo.

Joshua Frankelによって製作された作品。
【写真と動画で構成された、圧倒的な世界感を持つ映像】http://www.fubiz.net/2011/06/13/plan-of-the-city/
Joshua Frankelhttp://joshuafrankel.net/

2011年6月14日火曜日

興味深いファッションショーです。卓球をする二人が、美しく自在に動き服を見事に見せてくれます。

ホログラムや3Dプロジェクションマッピングで行われたファッションショーが登場してきましたが、卓球を利用してショーを行いました。「卓球は彼女が大変エレガントであるという事を伝える媒体の様なものだ。」と投稿者のMatthew Donaldsonは答えている。





















Soo Yeon Lee: Grand Slam (AQO Redub) from AQO on Vimeo.

主演は韓国の卓球王者であり、女優でもあるSooyeon Lee.卓球王者というだけで格好いいなあ。【卓球を通じて表現されるファッション】http://www.psfk.com/2011/06/fashion-show-as-ping-pong-battle-video.html



2011年6月13日月曜日

森村泰昌さんから送って頂いた、まねて、まなんで、今の私がここにいる「まねぶ美術史」という書籍の中の一ページに、懐かしい赤瀬川原平作の漫画『櫻画報』を見つけた。


時々昔話。1970年という時代は、今と違って政治が若い人にも強い興味の対象だった時代だった。「平凡パンチ」のなりたい男のベスト10は、キムタクのようなタレントでもなく、五位までが政治家だった。チェ・ゲバラ、毛沢東、カストロ、等が並び、三島由紀夫も政治的な小説家としてランキングに入っていた。そういう時代背景の中、赤瀬川原平作の漫画『櫻画報』が発行された。


経済の成長に支えられ、大きな改革を必要としないまま長い間放置されてきた政治システム。個々の技術力は高いにも関わらず、世界とどう繋がれば良いかわからず、大いに迷ったままの日本。国のせいは自分のせい。放置してしまった自業自得。私たちは被害者であり、加害者でもある。
この漫画は、そもそも学生闘争にノリでこれといった思想もなく、暴力や暴動への興味本位から参加する野次馬学生たちのために書かれたものだ。この作品には多くのパロディーや言葉遊びが含まれていて、現代のパロディーの原点も見受けられる。
wikipediaを参考)
1970 - 1971年、学生運動も下火になり始めてきたころに、雑誌「朝日ジャーナル」と「ガロ」に掲載された。
*ガロ:『月刊漫画ガロ』は、1964年から2002年頃まで青林堂が刊行していた漫画雑誌。大学生など比較的高い年齢層の読者に支持され、漫画界の異才を多く輩出した。

2011年6月12日日曜日

モーターというシンプルなアクチュエーターだけで、金属があたかも生命を持ったかのように見えます。皆さんはどれが好きですか?



















磁力を持ったブロック、最後に見える素朴なモーターが嬉しい。
moving objects No. 92 - 103 from pe lang on Vimeo.

サイズの異なる球
moving objects No. 162 - 173 from pe lang on Vimeo.

空間に閉じ込められた磁石、後でどんなに小さいのかがわかる。
moving objects No. 138 - 149 from pe lang on Vimeo.

大量の球体
moving objects No. 150 - 161 from pe lang on Vimeo.

サイズの異なる球など球体が磁力を伴いながら回るシーンなどは素敵です。多数の球体が動き回るシーン等は、苦手な人もいるかもしれませんね私たちがしている平凡な形をした物質でも、動きを与えたり、見え方を変える事で、また違った側面が見えてきます。
【視点の転換から見える発見】http://www.triangulationblog.com/2011/06/pe-lang.html