2013年8月31日土曜日

ディズニーのアトラクション「パイレーツ・オブ・カリビアン」のように海賊をテーマにデザインされたCT検査が出来る病院
















ニューヨークにある長老派教会のモルガン·スタンレー小児病院は、GEと共同で新しいCT検査室を開発した。 まるで漫画ワンピースの世界"海賊"のデザインを採用してイノベーションを起こそうとしている。















あの独特の筐体をくぐる不安から子供が解放されれば良いなあ。最後の画像でCT画像を見る医師が、初めてこの検査室が病院だと言うことが分かる。子どもたちを安心させるためのデザインの活用は素晴らしい方法だ。ダイバシティをマネージメントに取り込んだGEならではのイノベーションだろう。




http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP
http://abcnews.go.com/blogs/health/2013/08/26/pirate-themed-scanner-a-hit-at-nyc-hospital/

2013年8月30日金曜日

血中酸素濃度の状態をリアルタイムに自動ツイートし続ける『チームラボオキシメーター』と登山家栗城史多の冒険


見過ごしていたインスタレーション「冒険の共有」という新しい冒険のスタイルに挑戦する登山家栗城史多とチームラボの計画した「ライブパフォーマンス&インスタレーション」

『チームラボオキシメーター』は、血中酸素濃度の状態をリアルタイムに自動ツイートし続ける機器だ。登山家栗城史多が、酸素ボンベなしでのエベレスト登頂にアタックする。




















『チームラボオキシメーター』で、「今、生きている!」ことを世界中の人と共有するパフォーマンス。ある意味すごい企画だなあ。「オキシメーター」とは医師が血中酸素濃度を計ってくれる例のヘルスケアの機器、それをネットにつなげてインスタレーションに使うという発想がすごい!













全く違うと言えば違うのだが、かつてヒッピー文化隆盛の頃ハーバード大学で集団精神療法やサイケデリックスによる身体を張った人格変容の研究を行い意識変革を提唱した心理学者ティモシー・リアリーのパフォーマンスを思い出した。 
We are the Future
インスタレーション チームラボオキシメーター
協力: ユカイ工学
http://www.team-lab.net/all/products/oximeter.html 
http://kurikiyama.jp/

2013年8月29日木曜日

初の3Dプリンターで作られたマルセル・ワンダースなみの装飾的なスケートボード


3Dプリンターが量販家電店で15万円程度で販売されている。ついにデスクトップ・インダストリーの主役も家電の仲間入りだ。オランダの画家でスケーターのサム·アボットは、その3Dプリンターを使用してスケートボードを作成した。
3Dプリンターはサイズに限界があるので三つのパーツに分けて作られており、プリントした後に接着している。ボードはマルセル・ワンダースなみの装飾的なオブジェクトだが、実用的に使用することが出来る。





http://www.3dprint-uk.co.uk/

2013年8月28日水曜日

ソーシャルメディアの急激な普及にともなって、プライバシーも可視化され「中身化する社会」になった。


なぜか一般の人より一歩先の社会のトレンドを読むことが上手な人がいる。菅付雅信さんもそういう一人で2013年今の時代の欲望を上手に書いている。その菅付さんが出版した「中身化する社会」を要約してみた。















先進的な都市で、オーガニック化、カジュアル化が急激に浸透している。そのオーガニック化&カジュアル化の事例では、ニューヨークのカフェ・レストランMarlow & Sons「マーロウ&サンズ」を挙げている。

このレストランは、すべての食材がブルックリン郊外の契約農家から取り寄せたオーガニック食材を使っていて「コンフォート・フード」と呼ばれている。















また、東京もそうだがニューヨークもスーツやネクタイをしている人が少なくなり、カジュアル・ダウン化が進み「コンフォート・ファッション」を着て、人々は高価なブランド服を買わなくなった。そう言えば私も最近は、ほぼナイキの衣服だけでビジネスもプライベートも過ごす日々が増えた。

またその理由をソーシャルメディアの急激な普及にともなって「個人の可視化」が進み、プライバシーも可視化されシェアされる社会においては、ネットの世界で人々の人格は、ある程度分かってしまう。

その結果かっこつけても意味が無くなりオーガニック化、カジュアル化したという。そういう現象を、彼は本のタイトルの言葉“中身化”(なかみか)と呼んでいる。菅付雅信(2013)「中身化する社会」星海社から引用。

2013年8月27日火曜日

まるで野菜をそのまま加工したかの様なバイオプラスチックで、野菜の脂肪・油・タンパク質から構成されている。綺麗だなあ!


この作品のタイトルは”Graft”で、移植や融合を意味します。使われた素材はバイオプラスチックで、この素材は野菜の脂肪・油・タンパク質から構成されています。生分解性の素材を連想させるそれぞれの作品は、繊細に造形され、まるで野菜をそのまま加工したかの様です。





















この作品の様に原料を連想させ、かつ繊細なプロダクトはまるで食品を扱うかの様に繊細に扱うでしょう。原料の野菜をモチーフに、食事に使うカトラリーというアイディアも素敵ですが、ものを大切にするというメッセージ・サステナビリティーを感じる現代的な作品の様にも感じます。

スイスの大学” École cantonale d’art de Lausanne”の卒業制作として製作された作品
製作したのはプロダクトデザイナーの’Oiyu Deng’
<Oiyun Deng>http://cargocollective.com/qiyun






2013年8月26日月曜日

チームラボがFaceTouch(フェイスタッチ)という、ソーシャルネットワーク時代に合わせてすべての社員の顔が見える、受付を作りました。
















2013年はビジネスとプライベートの際も曖昧になっています。ごく個人的な友人達とのやりとりを楽しんでいるFacebookで、クライアントの担当の方が「良いね!」と押してくれたり、コメントを書き込んでくれたりします。















オンもオフも曖昧になっている社会に、このFaceTouchは直感的で、簡単な操作、呼び出したい相手の顔写真をタッチするだけ。難しい操作は一切必要ありません。今の時代の人間関係にうまく馴染んでくるような気がします。アピアランスがとてもフレンドリーで、従来の会社と個人と言うより、個人と個人との関係を強く感じます。
そういう時代に、チームラボがFaceTouch(フェイスタッチ)という、すべての社員の顔が見える、受付を作りました。FaceTouch は、タッチパネル・ディスプレイに社員の顔写真を表示し、来訪者がアポイント相手の顔写真をタッチして呼び出す、受付システムです。















呼び出しは、PCの常駐アプリや携帯電話へのメールを通して、直接担当者に通知されます。 情報社会においては、ソーシャルネットワークの普及などにより、人間関係が、これまでより膨大になっています。もはや、すべての人の名前を正確に覚えたり、名前だけで相手を特定したりするのが難しい。名前を覚えていなくても、写真やその他の情報からも、相手を認識できた方が、今のSNSの時代にあっています。 http://www.team-lab.net/all/pickup/facetouch.html

2013年8月25日日曜日

「Smoof」があれば手をかざすだけで複数のiPhoneに写真を送ることができるマジカルなアプリ。

堀江貴文さんのTwitterにもあった「Smoof (スムーフ)」というアプリは絶対お薦め。パーティーなどで写真のシェアはメールかFBなどで行っているが、「Smoof」があれば手をかざすだけで複数のiPhoneに写真を送ることができるマジカルなアプリ。















「Smoof」を起動して送信する写真を選択し、受信側のiPhoneを横に並べるだけ。あとは並べたiPhone上に手をかざすだけで、魔法のように次々と写真が転送されていく。受信するiPhoneは何台でも並べることができ、また、一度に複数の写真を送信することも可能。まるでマジシャンになったように振る舞えることも楽しい。
http://bit.ly/17ZcMj2
http://bit.ly/1c4pUry

2013年8月24日土曜日

タワーマンションは人間社会の「ヒエラルキー発生装置」

電車で通勤中、外を眺めると駅前にニョキニョキとタワーマンションの建設が進んでいる…という光景はもはやすっかりお馴染みであろう。私も現在は都内のタワーマンションに住んでいる。













ニューヨークをはじめとした世界の大都市と違って、地震リスクなどの要因から高層マンションに住む習慣がなかった日本では、本格的に建設ラッシュが始まったのが1990年代後半以降と歴史は浅い。しかし、実際にタワーマンションに住んでみると、「人間社会のヒエラルキー」の一端が垣間見えてとても興味深い。理由は↓のURLで!

yahooニュース個人を始めました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sakainaoki/20130821-00027408/

2013年8月23日金曜日

車輪にLED照明が組み込まれたユニークな夜間走行時のソリューションを持つ自転車。



















夜間に自転車で移動するときに、リフレクターと標準的な自転車ライトは役に立ちますが、完全では無く、道路上で自転車が一般のドライバーの視界にくっきり見えるための問題は解決できていない。北カリフォルニアのスタートアップ企業が、この問題を解決するために直接バイクの車輪に赤と白(青が無いのは意外)のLED照明が組み込まれユニークなソリューションを作り出した。とはいえ、こういうちょっとしたアイデアにも資金が集まる事は素晴らしいなあ。

Revolights™. Now landed. from revolights on Vimeo.
元の製品は、既存のホイールにクリップで光のリングをマウントするだけの仕組みだった。だからチームがユーザのフィードバックに耳を傾けて、今度設計したのは直接に組み込まれたLEDライトが付いている自転車の車輪の形式だ。スタイリッシュで安全であることを目指した結果誕生した"Revolights City v2.0,"。

同社のRevolightsホイールが車のように安全な運転を担保するために、さらにテールライト、ブレーキライトを組み込み認性を高めることを目標にしている。ホイールには、USBを介して4時間持ち取り外し可能な充電できる電池が付属している。http://mashable.com/2013/04/15/revolights-bike-wheel-lights/

2013年8月22日木曜日

「モーションのポエム」というあまったるいタイトルの割には、素晴らしく冷静でテクニカルで緻密なインスタレーションだ。


プロジェクト“The Poetry of Motion”がデザインFubiz賞をにノミネートされた後。このシンフォニー・キネティクスはコンポーザーのÓlafur Arnaldsとコラボレーションを行った。なお会場はMADEベルリンクリエイティブ・プラットフォームで行われた。
SYMPHONIE CINÉTIQUE -THE POETRY OF MOTION FILM from MADE on Vimeo.
機械工学とそれを動かすプログラムの調和、そしてもちろんシンプルで美しいプロダクト・ピースにもとても惹かれる。 キネティック・アートとは、動く美術作品または動くように見える美術作品のこと。動力は問われない。



http://vimeo.com/70897666#embed

2013年8月21日水曜日

黄金の背骨を沈めた見事なバッドデザインのパッケージ、ウォッカなどの強い酒はなぜか?時々えぐいデザインが登場する。























ドイツ人デザイナーのヨハネス・シュルツは製品に強い象徴性とビジュアルアイデンティティを与えるために、ウォッカのボトルの中に黄金の背骨を沈めるという荒技を行った。これは了解したクライアントがすごいなあ。飲み心地はどうだろう?ウォッカなどの強い酒はなぜか?時々えぐいデザインが登場する。それにしても最近見かけないすごいパッケージデザインだなあ。他の作品は案外普通に見える。














http://johannes-schulz.com/

2013年8月20日火曜日

デザインミュージアムロンドンで行われた「opendesk」というオープンソースでダウンロードが出来る家具が提示する未来が素晴らしい!




























「opendesk」は、すべてのデザインはクリエイティブコモンズライセンスを通じて無料でダウンロードできる仕組み。3次元プリンタ、レーザーカッターやCNC-マシンなどのデジタル製造ツールの進歩がオープンソースファニチャーを可能にした。

















 "ここにある未来 "のためにデザインミュージアムロンドンに出展されている。インターネットの進化で、クリエイティブは自分の仕事をオンラインで共有し、創造的なプロセスの中に社会的な交流を促進し、フィードバックを収集することができる。

opendeskの背景には建築家やデザイナーの小さなチームが、将来の工場は世界中どこにでもあることになると信じている。今後ユニークな地元の素材から、世界中の異なる製作者によって製造は行われるだろう。
http://www.designboom.com/

2013年8月19日月曜日

ネルソン・マンデラを象徴する言葉である”自由”という漢字を、27,000回のパンチで描いた作品。

































上海を拠点に活躍するアーティスト’Phil Akashi’による渾身の作品。ボクシンググローブに判を固定し、パンチする事でポートレートを完成させました。そのパンチ総数は、なんと27,000回です。描かれたのは、南アフリカ共和国の政治家ネルソン・マンデラです。
反アパレルヘイト運動によって反逆罪として、27年間刑務所に収容されました。しかしながらそれに屈する事なく、釈放後アパレルヘイト撤廃に従事し、1994年には大統領に就任しました。そんなネルソン・マンデラを象徴する言葉である”自由”という漢字を、27,000回のパンチで表現しました。情熱と労力が存分に注がれた作品。 http://www.philakashi.com

2013年8月18日日曜日

「目に見えない」自転車用ヘルメット:スウェーデンの女子大生が発明"「VCから1300万ドルの資金を調達」という記事を読んで考えたこと。


この動画は2010年に見たことがあるのに、最近テレビで「ホリエモンが取り上げていた動画」という説明で放映していた。最近ネットの動画をテレビが取り上げることが本当に多くなった。テレビが弱ってきたということなのか?テレビとインターネットの融合というスローガンはどこにいったんだろう? そして2010年の情報はアップデートされていた。























"「目に見えない」自転車用ヘルメット:スウェーデンの女子大生が発明"というタイトルのwired.jpの記事の要約。

自転車用ヘルメットはダサい、それを解決するために、「目に見えない」ヘルメットを発明。自転車に乗るとき、ヘルメットをかぶる人は少ない。なぜみんなかぶらないのか。カッコ悪い、髪型が乱れる、といったさまざまな理由。 

彼女たちが発明したヘルメット「Hövding」は、マフラーのように首に巻くスタイルのもので、衝突直前にクルマのエアバッグのような機能。事故に遭遇したときの人の動作を感知し、0.1秒でエアバッグが頭部を覆い、衝撃を吸収。

そしてVCから1300万ドルの資金を調達した彼女たちの会社は、2014年での黒字化を目指す。

2010年の動画

 世界を変えるイノヴェイターを題材としたショートフィルム
The Invisible Bicycle Helmet | Fredrik Gertten from Focus Forward Films on Vimeo.
http://wired.jp/2013/08/06/invisible-bicycle-helmet/

2013年8月17日土曜日

人工知能(AI)ベンチャー「スピロップス」と、「ソフトバンク」から1億ドルの出資を受けた「アルデバラン・ロボティクス」と提携のニュースを読む。


この数年、幾つかの国のテクノロジートレンドのリサーチャーのインタビューを受ける中で必ず出てくるテーマは「ロボットとウエアラブル」だ。この2つのプロダクトはおそらく、近いうちに一定の市場規模を持つようになると思う。
ROMEO



























また日本ほど、二足歩行の人型ロボットを好きな人が多い国は珍しいと思うが、一方それを産業化するパワーはイマイチだ。ロボットの開発者の意見を聞くと、「早く走る」「ドアを開ける」「コップを持つ」など、単機能なら何でも出来るが、結局のところ一番難しいのは、人がロボットに「次に何をやって欲しいのかを推測することだ」と言う。 

そういう文脈で人工知能(AI)ベンチャー「スピロップス」と「アルデバラン・ロボティクス」と提携のニュースを読むと、ロボット開発にとってAIの重要性が良くわかる。 
ROMEO




























人工知能(AI)ベンチャー「スピロップス」は、ソフトバンクから1億ドルの出資を受けた仏のベンチャー「アルデバラン・ロボティクス」と提携。

アルデバランは研究機関向けのヒト型ロボ「NAO」を開発、世界で約1500台を販売した。世界で最初に東京大学も30台を購入、制御技術などの実験用として活用。



















両社はこれに続き、次世代ロボ「ROMEO」の開発を進め、スピロップスは記憶管理やコミュニケーション機能といったソフト面の開発を進める。2015年に市場投入を計画するロメオは日常生活の介助を担うほか、「人間と会話し、自分で日記も書ける親しみやすいロボ」が目標に、今後のビジネスチャンスを日本に求めている。 http://www.rbbtoday.com/

NAO humanoid climbing a full spiral staircase autonomously
World Premiere: 20 Nao Robots Dancing in Synchronized Harmony

私の好きなロボット

2013年8月16日金曜日

下腹部にミラーボールの様なリフレクションを持つ蜘蛛、葉や枝にカモフラージュする昆虫、人間を殺害する程の毒を持つ蜘蛛達の不思議なデザイン。

シンガポールを拠点に活躍する写真家’Nicky Bay’彼が64の島で撮影した多様な昆虫と蜘蛛。ひとつの国でこれだけ多様な生物へと進化を遂げるのは、不思議であると同時に、生物の進化する力に驚きを隠せません。
















擬態なのか?どういう目的でこのようなデザインを手に入れたのか?謎だ。下腹部にミラーボールの様なリフレクションを持つ蜘蛛、葉や枝にカモフラージュする昆虫、人間を殺害する程の毒を持つ蜘蛛など、生きて行く為に進化した多くの昆虫が存在します。



















一見するとぞっとするようだったり、好感を持って見ることのない蜘蛛。ところがミクロで見てみると、多様な進化を遂げている実に興味深い生物です。
<NIckyBay>http://sgmacro.blogspot.jp
<wired>http://www.wired.com/