2012年3月13日火曜日

美大入学前、驚くほどたくさん自分の手を描いた。それはそうだ。いつでもどこでも生きた自分の左手のモデルを右手で描くのだから。今日は森村泰昌さんの「手の美術史」と、手を使ったショートビデオの話し。

M. C. Escher Drawing Hands, 1943 手と言えばエッシャー



















Leonardo da Vinci "Study of a Hand"






















とてもシンプルな着想ですが、とてもクリエイティブ、手を海草に見立てた印象的なショートビデオで「落ち」もあります。音楽もいい雰囲気出ています。森村泰昌さんの「手の美術史」と合わせて見ると、なお面白いですね。
Seaweed by Tell No One

Seaweed from Tell No One on Vimeo.
多くの画家が自分の手を描いています。その理由が理解出来る良い書籍に仕上がっています。森村さんの著書の中で、自分は男としては手が小さいことがコンプレックスだった。しかし作品の中で女性に扮装するときに、その小さな手の恩恵を受けている、と書いてあった。

アダムの創造

























またプロローグでは、人は衣服で身をまとうのだが「手と顔」だけは常に衣服に隠されていない。「手」は、身体のほんの一部であるにもかかわらず、その「手」を持つ人の全てをヌードにしてしまうほどの、驚くべき饒舌を持っている。つまり衣服からむき出しになった手の肌、骨格、毛、そしてその温度や動作から、容易にその人のヌードが透視できる。と、書いてある。今度森村さんと会うときには気を付けなければいけない。手袋をして会おうか?(笑)

森村 泰昌:1951年生まれ。京都市立芸術大学卒業。美術家。絵画や映画の登場人物をテーマとしたセルフポートレイトの写真作品によって国内外で活躍する

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