2011年1月12日水曜日

チームラボのユニークな点は、かつてならサブ・カルチャーの枠組みで評価された世界から、養命酒というメジャー広告等の制作も行う活動の幅広さにも表れている。メジャーやマイナーのボーダーの崩壊はデジタル革命の一つの特徴かもしれない。

ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」と、音楽家・渋谷慶一郎のコラボによるテレビCM1217日より全国で放映されている。同CM400年もの歴史を持つ「薬用養命酒」の世界観を再現したもの。日本画で描かれた架空の3D空間で生薬や蝶が飛び交う様子を、チームラボがフルCGで表現。渋谷慶一郎はCM音楽を担当している。チームラボのユニークな点は、かつてならサブ・カルチャーの枠組みで評価された、いわゆるオタクの世界から、養命酒というメジャー広告や、NHK 鑑賞マニュアル 美の壺」のタイトル映像の制作等も行う活動の幅広さにも表れている。メジャーやマイナーのボーダーの崩壊はデジタル革命の一つの特徴かもしれない。
チームラボはこれまで、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品ともなったau Design projectのコンセプトモデル携帯『actface』や、ルーヴル宮内国立装飾美術館で展示された『花と屍』、奈良県平城遷都1300年記念映像作品『ICONO-NARASIA』など、デジタル技術を使ったアート作品を数多く発表しており、今回の作品でも日本画と3Dの融合に挑戦している。

CMはウェブサイトでも公開中。なお、養命酒の生薬CMスペシャルサイトではチームラボ代表の猪子寿之によるコメントをはじめとするメイキングコンテンツを公開中。CMのイメージと連動したスクリーンなどもダウンロードが可能となっている。
薬用養命酒CM 15s ver

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