2011年1月1日土曜日

お正月のお勧め図書、この三冊「ザ・ブランド—世紀を越えた起業家たちのブランド戦略」「ぼくの哲学/アンディ ウォーホル」「人間臨終図巻/山田 風太郎 」

A HAPPY NEW YEAR
コップにはいった子うさぎのかわいい動画。双子の兎。
Cute bunny video Twin Rabbit
1,「ザ・ブランド」世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard business school press) (単行本)ナンシー・F. ケーン (/こお書籍で取り上げた6人の起業家が創り上げたブランドは、英国陶器「ウェッジウッド」、加工食品「ハインツ」、百貨店「マーシャルフィールズ」、美容「エスティ・ローダー」、コーヒーチェーン「スターバックス」、そしてコンピューター「デル」。ハワード・シュルツ氏率いる「スターバックス」を除く5社は創業者の名を社名とし、卓越したブランド戦略によって世界的地位を築き上げた企業だ。

ハーバード・ビジネススクール経済学部教授である著者は、いつの時代も保守的であるはずの消費者が、未知の商品・サービスを生活に受け入れていく過程に興味を抱いたという。本書で定義する「ブランド」とは、裸一貫の起業家が、自らの自信と誇り、商品・サービスの優位性を消費者に知らしめるべく活用したマーケティングツールのこと。

起業家の技術や経営革新に関する著書は多いが、ブランド戦略を軸に社会や消費者に向けられた行動に焦点を当てた研究は少ない。激しく移ろいゆく時代を舞台に6人の起業家はいかに消費者と対峙し事業を展開したか。記録資料、関係者の証言などを基に、起業家たちの人間像までもが浮き彫りになる。そうした意味で、本書は産業小史でもあり、良質な人間の素晴らしさを描いた伝記でもある。大変感動した!

2,「ぼくの哲学」アンディ ウォーホル、僕の神様Andy Warhol、それまで高尚なものと思われていたアートを、ごく日常的な誰でも知っているような当時の現代文明のイコンであった、マリリン・モンロー、毛沢東、ミッキーマウス、キャンベルスープ缶などをモチーフに、アートを制作するアトリエを「ファクトリー」と自ら呼びアートを大量生産した。それまで「美と醜」という二つの引き出しに分類していたアートを有名な言葉「Everything is beautiful」で終了させた。いわゆるアートの革命児だった。そのアートの新領域「ポップアート」で現代の消費社会を予言した哲学が何であったかがわかる。
人間臨終図巻/山田 風太郎 () 荘厳・華麗・悲惨・無意味古今東西の十五歳から五十五歳までの様々なあらゆる人間の死に際だけにフォーカスしたドキュメントがここにある!十五歳から五十五歳までの様々な死に方。人は誰でも死を怖れる。いつか来るとはわかっていても、それが今だとは誰も信じたくないものだ。源実朝から夏目雅子まで、古今東西の若くして生を全うした人々の最期の刻。この本の中に登場するアントニオ・ガウディもバスに轢かれ死亡したが、あまりにも汚い作業着であったので、その遺体がガウディであるとわからなかったために放置されていたそうだ。山田 風太郎は、とてもリベラルな人だったために、どんな人にも死は公平に訪れると語っているように思う。

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