昨日の一人メーカーの八木啓太さん同様、猪子寿之さんのインタビューでも「プレイヤーが違えば考え方も違うし、ものの作り方も変わる」と業際を超えたプレイヤーの参加で業界に強烈なイノベーションが起きることを示唆している。
政治のアマチュアだった坂本龍馬が薩長同盟の斡旋、大政奉還の成立に尽力するなど倒幕および明治維新に影響を与えたことも「プレイヤーが違えば考え方も違うし、政治のあり方も変わる」だったのだろう。
http://wired.jp/2012/04/20/toshiyuki-inoko-neworder10/3/
以下wiredから転載
──では、質問をポスト・ジョブズの話題に戻します。ユーザーの立場から見ていると、iPhoneやiPadが登場したときのように、テクノロジーがあるタイミングを境に突然飛躍したように見えることがあります。それは何が原因だと思いますか?
猪子:確かにiPhoneやiPadはパラダイムシフトを起こしたけど、技術開発に大きな飛躍があったからじゃないと思う。技術ってさ、階段を一歩一歩上るようにしか進化していかないから。
猪子:じゃあ、何であんなに大きな変化が起こったのかって言えばさ、アップルみたいなソフトウェアの会社がハードウェアの領域にも足を突っ込んでやってきて、その上でネットワークも前提にしたものづくりをしたからじゃん、って思うんですよね。当然、プレイヤーが違えば考え方も違うし、ものの作り方も変わるから、でき上がったハードから受ける印象も違った。
猪子:これまでのものづくりは、まずハードありきで、ソフトやUI、ネットワーク機能なんかは分業でさ。後から付け足すような開発の進め方を長年し続けてきたわけだよね、どこのメーカーも。でもいまは、ネットワークを前提としたものづくりの方が主流になっちゃった。ネットワークの進化とアップルのチャレンジで、プロダクト開発のルールが完全に変わっちゃった。
猪子:だから、いまのモバイルの世界は、アップルとかグーグルみたいな会社が、業界のメインプレイヤーになってるでしょ。逆に、ルールが変わってたのを理解できなかった日本の電機メーカーが、どんどん携帯分野で競争力を失っちゃってるのは、もう当然なんだよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿