2012年2月13日月曜日

「56億7千万年後の地球/龍華樹」と、日本最古の仏像「飛鳥大仏」と、親しい人の旅立ち。

2009年に横井紘一先輩から届いた絵だ。タイトルは「56億7千万年後の地球/龍華樹」絵も文章もパワフルだ。



















龍華樹という想像上の樹があるらしい。弥勒菩薩が56億7千万年後の現世を救うために下生し、この樹の下で瞑想し説法を行うという。高さ広さがそれぞれ四十里もあって、龍が百宝の花を吐くようだといわれる樹。高さ40里とは大気圏のまだ上の宇宙空間。広さ40里とは弥勒菩薩がおられる奈良斑鳩の中宮寺から浜松市辺りまで、樹の下で弥勒が教えを説くと、96億人の人が真理に目覚めようと集まるらしい。2050年には地球の温度が5度上がり、2000万人の人が飢餓で亡くなるという予測、弥勒はいつその力を発揮するのだろうか。 横井 紘一




















昨年の11月末にかねてから闘病中だった横井紘一先輩が亡くなった。その直前の10月の末に、最後の絵にしようと描かれたのが日本最古の仏像「飛鳥大仏」だ。人生の最後に相応しいモチーフかもしれない。絵もとても上手く頭の良い先輩だった。大切な人を失ってしまった。言いようのない悲しみに包まれたときは、神や仏には救われる。しかしとても残念だ。

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