2012年2月28日火曜日

「グローバル3.0の時代」は、アップルやサムスンなどもEV自動車を開発することが可能になる。そして自動車と家電製品を隔てる境界線は曖昧になる。

若者は自動車に興味を示さないと言うことは学生を見ている限り、ある程度事実だろう。しかし、EVとなると異なった反応を示す。そういう自動車業界の流れを断ち切る可能性を持った自動車産業の新たな担い手がシリコンバレーに誕生した。

モータータウンのデトロイトではない。電気自動車テスラ・モーターズ、50年ぶりに米国で上場した自動車会社だ。創業者はペイパルやロケット開発でも知られる起業家、僕は堀江さんのヒーローだと仮想しているイーロン・マスク40歳。
お馴染みのアップル勝手デザインサイトにあったi-Car





















テスラは、従来の自動車会社では考えられない、デファクトになったパナソニックのノートPC向けのリチウムイオン電池を6831個搭載するというイノベーションを起こした。100年前、フォード・モーター創業者のヘンリー・フォードは溶鉱炉や発電所を抱えた重装備工場を力の源にした企業のグローバル化段階「グローバル2.0の時代」に登場した。

そして個人のグローバル化段階「グローバル3.0の時代」は、2000年から現代にあたり、フラットな世界のプラットフォームを原動力に、SNSに代表されるように個人がグローバルな競争に適応する時代だ。マスクはソフトウエアや頭脳が重要と考え、トヨタの支援も受けて油のにおいも騒音もない自動車工場を造った。アップルのようにシンプルでエレガントなシステムを生み出し、インターフェイス重視のEVを投入し今後の自動車業界のあり方を変えことも可能だろう。

そして今後アップルやサムスンが自動車自体を開発することも、決して不可能ではない。あらゆる業界の枠が瓦解するように、自動車と家電製品を隔てる境界線は曖昧になる。グーグルも「電気マネー」のような決済手段でこの新産業に参入する可能性がある。日本のグローバル企業、トヨタ、パナソニックが提携しているというところも注目されている。

*トーマスフリードマンが著書「フラット化する社会」でグローバル化に関して「グローバル1.0」「グローバル2.0」「グローバル3.0」と三段階に分けて説明した。

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