2016年7月2日土曜日

天文学の博士号をもつ女性CEO率いる日本のスタートアップが、東京オリンピックに「人工流れ星」をつくり出そうとしている。

テキサスのオースティンで開催されたSXSWでは、実に多くのユニークな方々と出会うことが出来た。その中でも際立っていたのは宇宙ベンチャー企業・株式会社ALEの代表取締役を務める、岡島礼奈さんだった。見かけは普通の明るい女性だが、言うことがすごかった。

「人の手で、夜空に流れ星を流そう」と言う。これくらいハードルの高いベンチャーを最近見たことがない。しかも、フィンテックのような収益モデルのように、効率や機能性や合理性とは真逆の夢の世界。それを本気になって事業化しようとしている。

岡島さんは東京大学理学部天文学科を卒業後、同大学院に進学し理学博士(天文学)の博士号を取得。卒業後は、ゴールドマン・サックス証券に就職。後に新興国ビジネスコンサルティング会社の副社長として働いたという。

かつての夢だった人工流れ星をビジネスに。岡島さんを突き動かす原動力とはなんだろう? 流れ星には高額の値札もついている。隕石ひとつ当たりの値段は約100万円である。打ち上げ等の総費用が5億円。「玉は1,000個積めるので、一つ100万円なら利益が出るという計算だというが、それは本来の目的ではなさそうだ。
















小型衛星からペレット(小球)を放出し、「宇宙の花火」を展開するものだ。人工流れ星も、自然の流れ星とほぼ同じことを人の手で行う。「流れ星のもと」となる粒子を詰め込んだ、約50センチ四方という比較的小型の人工衛星を打ち上げて、地上500キロの宇宙空間から粒子を放出する。すると、その粒子が大気圏に突入させるときに明るい光を放つ。これが人工流れ星だ。















「人工流れ星」をつくる日本発スタートアップ、スペーステクノロジー・ヴェンチャー、ALE(エール)社は、日本のいくつかの大学の科学者やエンジニアたちと共同で、本物に匹敵する輝きを放つ「流れ星」をつくり出そうとしている。

一辺の長さが約50cmの立方体型の小型衛星で、大量のペレット(小球)を搭載している。地球を周回しながら、このペレットを特定の地点で放出。放出された小さな「ケミカルボール」(直径約2.5cm)は、秒速約8kmで大気圏を突き破りながら、神々しい光のショーを創出する。
http://www.huffingtonpost.jp/
http://wired.jp/
http://www.star-ale.com/


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