江戸時代に京都で活躍した絵師で、近年、「奇想の画家」として人気の高い伊藤若冲(じゃくちゅう)が晩年に描いたとみられる屏風が北陸地方の旧家で見つかった。という夢のような話が飛び込んできた。一方に波打ち際に座る白い象(地上最大の動物)が、もう一方には黒い鯨(海で一番大きい)が潮を吹き上げている様子が大胆に描かれている。
発見作は落款に「米斗翁八十二歳画」と記載されていることから、若冲の最晩年にあたる1795年前後に描かれたものであることが分かっている。すご~~い老画家もいるものだ。驚き!日本にもピカソはいたのだ。画面いっぱいに空想をまじえて描かれた象の姿や、鯨を包む波頭の表現もパワフルだ。その頃の若冲といえば、京都深草の石峰寺に隠棲していた時期だ。晩年、近郊の山裾にて比較的侘しい隠居生活を送っていたはずの若冲が、何故このようなダイナミックな大作屏風を手がけたのか?
九州国立博物館の特別展のCM
(以下チームラボと若冲)
若冲幻想 -コンセプト
18世紀の京に生きた伊藤若冲は、奇想な発想と美意識でさまざまな作品を生んでいる。それは、現在の物事の捉え方、認識とは、ほど遠い。それは、21世紀、世界への新たな認識の方法論のヒントになるかもしれない。プラズマディスプレイ六台によるデジタル屏風に、伊藤若冲の認識を再構築した。
若冲とデジタル
伊藤若冲は、200年以上前に現在のデジタルの発想に近い発想で描いている。モチーフをマス目の単位で分解し、 そのマス目を再構築している。その手法は、モチーフをデジタル技術で記憶し、ピクセルの集合体であるディスプレイで再構築し表示するという現在のデジタル的な発想そのものだ。(チームラボ)http://www.jakuchu.com/japan.html
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