2016年1月13日水曜日

紙だけから作った極小V8エンジンを作った映像を見ていて「デアゴスティーニ」の魅力を考えてみた。行動経済学的にみて恐ろしいほど超合理的なビジネスモデルになっていることがわかる。

エンジニアAliaksei Zholnerは、摩擦を防ぐために、少量のスコッチテープだけを使い、ほとんど紙から構築されている極小V8エンジンを作った。

正月などの長期休暇ならやってみたいところだが、エンジンはキンダーサプライズエッグのプラスチック容器の内側に収まるような小さいサイズだ。最新のクリップは、効果的に圧縮空気を使用して紙スロットルを動かしている。


http://www.thisiscolossal.com/category/design/

このエンジニアは物作りの知識や技術があり対象にならないが、これを見ていて知識や技術がさほどないけれど何かを無性に作る喜びに浸りたい人には「デアゴスティーニ」がある。

 「デアゴスティーニ」のビジネスモデルの魅力を考えた。律義にパーツを集め作り続ているファンを見ても解るように、意外と皆さん物作りが好きで、時間もお金もあるようだ。個人的にはデアゴスティーニを買ったことはないが恐るべしデアゴスティーニ商法。
















行動経済学的にみて超合理的なビジネスモデルになっている。もちろん好きな人にとっては、たまらない内容のシリーズもあって企画で勝負している。デアゴスティーニの創刊号が付録付き990円で安いと思ったら総額19万5840円かかったという事例もある。

















1,希少性の原理。創刊号を逃すと、買い揃えるのが困難になるという「入手の希少性」のイメージがある。

2,創刊号特別定価の価格が「アンカー(基準)」になり、全巻を揃える場合の高額さを合理的に計算できなくなってしまう

3,授かり効果人間は、自分の持ち物がかわいいという特性を持っていて、これを授かり効果と言う。

4,現状維持バイアスこれは単純。人間は、現状維持を好むという特性を持っている。数冊買ってしまえば、もう惰性で買い続ける。

5,埋没費用の錯誤は行動経済学、この埋没費用について、シリーズを10号まで購読したとして、1冊平均1000円として1万円をつぎ込んだとする。このシリーズはイマイチだなと判断したとする。それでも、この埋没費用を含めて考えてしまい、その10冊分には「支払った1万円分の価値」があるという錯誤をしてしまう人は多いう。

6,収集への原始的な欲望があると思う。ボードゲームのモノポリーみたいに、独占することで明らかな利潤があるという場合に限らず、手元に一部を揃えてしまったあとは生理的に「欠けている状態」が嫌であったり、揃えるという行為そのもに快感を覚えてしまい、ついついデアゴスティーニのシリーズ全巻揃えてしまう人も多いような気がする。

等々長瀬勝彦著の「あなたがお金で損をする本当の理由」から

ロビ(Robi)を完成まで定期購読するといくらかかるのか?
1号 790円 *1
2号 1,990円 *2
5号 2,047円 *3
49号 3,990円 *4
62号 2,990円 *4
63号 2,990円 *4
67号 3,990円 *4
70号 2,047円 (最終号)

以上の結果・・・合計は


147,634円





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