2015年6月2日火曜日

ファッションのスポーツウエア化が止まらない。そのスポーツスタイル隆盛のきっかけは、08年のリーマン・ショックだ。

スポーツスタイルはいつまで続くのか?ファッションのスポーツ化が止まらない。バッグでは売れ筋の一つにバックパックが浮上し、シューズは「ニューバランス」をはじめカジュアル化がさらに加速。また、原宿はキャットストリートを中心にアウトドア化が進行。界隈に4店舗を持つ「ザ・ノース・フェイス」を筆頭に、さまざまなブランドのフラッグシップが軒を連ねる。













スポーツスタイル隆盛のきっかけは、08年のリーマン・ショックだろうとWWDは書いているが興味深い。リーマン・ショックを起因とする世界同時不況は、消費者が高額消費をためらう理由となり、それ以上に「着飾る」ことに対して後ろめたい思いを抱かせたと理由づける。私が慶応SFCの教員となって、キャンパスではスポーツウエアが最適と考え圧倒的にスポーツウエア一辺倒になったのもこの頃。















「着飾る」というマインドから、「ヘルシー」なライフスタイルを楽しむことで内面から輝くという考え方。消費者は真の「ヘルシー」を目指しスポーツに取り組んだ。高齢社会 の中健康的に生きるため、スポーツを楽しみ続けるという風潮も、メーカー各社にとっては業績を下支えする存在となっている。














リーマン・ショックを機にスポーツカルチャーに触れた消費者は、価格と着心地という二つの理由で、この世界から離れることができなくなった。こうしたアイテムはいずれもスポーツ由来のテクノロジーで、軽くて着心地・履き心地も最高だ。スポーティーなスタイルはトレンドではなく、むしろスタイルの一つとして定着した感がある。















1990年代にスポーツアイテムを使ったミックスコーディネートを楽しんだ“リミックス世代”が次々現れ、中核を担い始めている。彼らにとって、スーツにスニーカーを合わせたり、ジャケットの下にスポーツブルゾンをコーディネートしたりのスタイルは、もはや“当たり前“だ。
記事ソース:http://www.wwdjapan.com/focus/column/trend/2015-05-24/5850



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