2013年1月3日木曜日

「チューリップ・バブル―人間を狂わせた花の物語」のように、極めて短いバブルが再びやってくるかもしれない。


今日は珍しく経済の話、安部総裁は2~3%のインフレターゲット、デフレ脱却までの日銀の無制限の金融緩和を唱え、円高・デフレ脱却を政策のかなめに据えている。確かに政策を発表しただけで円安になり、株価は上がり始めた。極めて短いバブルが再びやってくるかもしれない。

バブルは近代に入って世界中で起こり、発生の頻度が高くなっている。日本では土地や株によるバブルが発生したが、投資の対象はこれらだけではない。自分たちが気づかないうちに食事や住宅、アート、植物などにも、バブルが起きている。

かつてオランダで「チューリップ・バブル」という一風変わったバブルが起こった。チューリップ・バブルは、1637年に世界で初めて起こったバブル。1610年代、チューリップの球根は入手しにくく、愛好家たちの間で高値がついていた。チューリップそのものには興味のない投機家たちが1637年に現れ、「球根1個に家一軒」が交換されるようになった。元手がないこの人たちは、入手しやすい球根から転売を始め、利益を上げていった。これが先物取引制度の始まりでもあった。















1637年2月になると、誰も買い手がつかず価格が暴落、混乱を巻き起こした。なぜ一般の人が投機に走ったのか、いくつかの説があるが、はっきりとした原因は解明されていない。そして今も世界のどこかで短いバブルが起きては、はじけている。

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