上海で出会ったいわゆるPIGS( ポルトガル、 イタリア、 ギリシャ、スペイン)からやってきた上海の美術大学留学生の目のきらめきとモチベーションの高さは、とても印象的だった。ギリシャを中心とした財政破綻とユーロへの影響の懸念が強まっており、PIGS危機と呼ばれることもあり、彼らは自国にいるよりも発展を続ける上海の大学を出た後、上海に職場を求める若者たちだ。
4月16日号のTIME誌に「The Jobless Generation」という記事が掲載されていました。スペインの街頭デモの様子を伝え、若年層が仕事を求めている様子が訴えられていました。スペインの失業率は、ユーロ圏平均の約10%をはるかに上回り、20%を超えています。ポルトガルでさえ、約15%ですから全体的に見ると群を抜いて高い水準です。全体の失業率と若年層の失業率を示したグラフが掲載されていましたが、それによるとスペインの失業率は全体で約20%ですが、若年層の失業率は約51%にまで達しています。
イタリアでも全体が10%弱に対し、若年層が31%となっています。その他、スウェーデンや英国も若年層の失業率が高い水準になっています。ドイツは全体が5.7%で若年層も7.8%とほとんど変わらない数値で、両方共に10%以内に収まっています。日本の失業率は全体が4.5%、若年層が8.5%ですから、ドイツと同様にどちらも10%以内に収まっています。
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