2017年7月1日土曜日

最小限のデザインと機能のアノニマス・デザイン文具がプラダの銀製のペーパークリップになった。

「アノニマス・デザイン」(無名のデザイ ン)と呼ばれている。もちろん、誰かが最初にデザインしているわけだから、自然に発 生したものではないのだが、誰も最初のデザイナーを覚えていない。覚えていないどころか、調べても結局誰が発明したのか分からないことも多い。















ゼムクリップは針金を3回曲げた だけの工業製品だ。これほどシンプルで便利なモノも世の中に少ない。こんなシンプルな構造なのに、スプリング機構を備えていて、十数枚のコピー用紙を軽く挟み込むことができる。クリップの発明者は、よく分かっていない。















































ローマ時代から真ちゅう製のクリップが使われていたというから、古くから伝わるものを少しずつ改良して現在の形に落ち着いたようだ。現在使われている標準的な「ゼムクリップ」と呼ばれるクリップは、一九世紀後半にイギリスのゼム・マニュファクチュアリング・カンパニーが発明したということだが、こちらもすでに他社が製造していた製品を参考にして作られたという。




















いずれにしても、デザインと機能を最小限の要素で成立させたゼムクリップは、アノニマス・シンプルデザインの代表選手だと言っていいだろう。多くの人がこれを超える曲げ方を研究しても結局は、これ以上に合理的な方法が見つからなかったのだ。




























余計なモノを排したミニマムさが美しい。初めに製造した人は、この形が21世紀まで使われるとは思わなかっただろう。ましてやプラダのファッションアイテムになりシルバーとは言えペーパークリップが$ 185で売られることは予測してなかっただろう。紙というより紙幣を挟むことを前提として作られている。
http://www.funnyjunk.com/funny_pictures/2269124/Oc/


0 件のコメント:

コメントを投稿