2015年5月7日木曜日

ジブリの鈴木敏夫プロデューサーに二年間も弟子入りした川上量生さんの著書「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」を読んだ。

最近気になる人の一人に川上量生さんの著書「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」を読んだ。川上さんは驚きのKADOKAWAと経営統合を実行し、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに二年間も弟子入りしたと思ったら、今度は「エヴァ」の庵野秀明氏代表のカラー取締役に就任している。

ますます気になる。この書籍の最大のテーマは、「コンテンツとは何か?」「クリエイターとはどういう構造でクリエイトを行っているのか?」と言う右脳の謎に迫るような好奇心だ。ジブリ周辺での動きは納得できる。

川上さんはジブリに初出社した日、宮崎駿さんに挨拶に行ったときのエピソードが興味深い。目の前に座った川上さんをジロリと睨んだ宮崎さんは「なにしにきた。ここにはなにもないぞ」と言ったというのです。ジブリという空間には何も無くクリエイターの頭脳の中にあるということでしょうか?































川上さんはシステムを作る人。コンテンツはコンシューマが作る。CGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)「消費者生成メディア」とも言う。コンテンツ側とは逆の立場でビジネスを仕掛けてきた人。「しくみをつくる側から、モノをつくる側に移るのか?」

私は、そうではないと思います。ニコ動のドワンゴとの関係は?川上氏の考える新たなビジネスモデルを、ニコ動で実現するのか?川上さんは「クリエーター自身にお金がいく仕組みをネットを使って作りたい。」と語っているので、現在の行動もそういう考えに基づくものかもしれない。















ジブリでは理論にもとづいてつくるクリエイターもいれば、直感でつくるクリエイターもいた。ジブリの見習いプロデューサーを続けた川上さんは「いわゆるトップクリエイターたちがどんなことを考えてコンテンツをつくっているのか。そういったクリエイティブの秘密を伝える資料として価値がある本」を書けるのではないかと思ったそうだ。これはデザイナーの創作の謎にも迫れそうだ。


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