2020年10月2日金曜日

ヴェーゲナーは大陸移動を思いついたきっかけとして、大西洋両岸の大陸の形状(特にアフリカと南アメリカ)が一致することをあげている。この気づきはサイエンスインサイトといえる。

大陸移動説に気づいた人は歴史上かなりの数に上る。ニュートンの万有引力の法則の発見を考えても同様に、林檎の落下を見た人は多数いた。しかし、その現象を万有引力の発見につなげた最初の人はニュートンだった。大陸移動説は、大陸は地球表面上を移動してその位置や形状を変えるという学説。インサイト自体は古くからあり様々な人物が述べているが、一般にはドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが1912年に提唱した説を指す。

ヴェーゲナーは大陸移動を思いついたきっかけとして、大西洋両岸の大陸の形状(特にアフリカと南アメリカ)が一致することをあげている。この気づきはサイエンスインサイトといえる。インサイトは一般的にはコンシューマインサイトを指すことが多いのだが、テクノロジーにもインサイトがあり、それ以外にも多くの分野にインサイトがある。

大陸移動説について言及している人物は、もっとも古くはフランドルの地図製作者アブラハム・オルテリウス (1596年)がいる。フランシス・ベーコンも1620年に西アフリカと南アメリカの形状の一致について述べており、セオドア・クリストフ・リリエンタール(1756年)は大西洋にあったとされる大陸アトランティスの沈降と海水準の変動に絡めて考察している。

また、アレクサンダー・フォン・フンボルト(1801年, 1845年)は、「大西洋は一種の巨大な河底として誕生した。そしてその河川水がまわりの大陸の海岸線を削り取っていった」と述べており、その理由として南緯10度以北の海岸の並行性をあげている。 さらに1915年に出版された著書『大陸と海洋の起源』の中で、彼は、石炭紀後期に存在していた巨大な陸塊(超大陸)が分裂して別々に漂流し、現在の位置・形状に至ったと発表した。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴンドワナ大陸の化石の分布。キノグナトゥス(橙色)、メソサウルス(青色)、リストロサウルス(茶色)、グロッソプテリス(緑色)彼は、大陸が移動したという判断の根拠として、以下のようなものをあげている。 [地形学的根拠] 大西洋両岸の大陸を、海岸線ではなく大陸棚の端を使ってつなぎ合わせるとうまく一致すること。これは1965年にエドワード・ブラードらによって、コンピュータを使って水深約900m(500ファゾム)でつなぎあわせた図が作られ、その対応性がはっきりと示されている。其の他地球物理学的根拠など多くの科学的検証がなされている。wikipedia参照

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