2011年1月14日金曜日

CGではなく、天井から吊り下げられた714個の金属球をコンピューター制御で操って、BMWがこれまで世に送り出した歴代名車のアウトラインを描き出す。

Kinetic sculpture at the BMW Museum (audio swap)
2008年にドイツのミュンヘンにオープンしたBMWミュージアムで展示されているアート作品で、よく見るとCGではなく、天井から吊り下げられた714個の金属球をコンピューター制御で操っている。
BMWがこれまで世に送り出した歴代名車のアウトラインを描き出すというもの。非常に美しい映像です。その中に間違いなく入っていると思われるBWM328は、エレガントさで成功したスポーツカーだった。今見ても十分に美しいデザインだ。










2011年1月13日木曜日

「野菜男」野菜を素材にして、人体彫刻を作り上げている。すべての素材は野菜なのだが、やっぱり人間に見えてしまう。

「僕は森を育てるように、アイデアを育てている」というのは、フランスのコンテンポラリーアーテイストのファブリス・イベール。彼は、1997年のベネチア・ビエンナーレで、フランス館をテレビ局の収録スタジオに変身させ、実際にテレビ番組を放送するという思いもよらない発想で、最年少で金獅子賞を受賞した。
カリフラワーで出来た頭にレモンの目、ピーマンとバナナの腰、足はキューリという愉快な”野菜男”。この作品を造ったのは、革新的なコンセプトと新鮮な表現で今やフランスを代表する芸術家、ファブリス・イベールです。合言葉は「たねを育てる」。たねとはアート作品がつくられるための思想や行動のメタファーです。また、大地の力に育まれて大きくなっていく実際の野菜や木々の素(もと)という意味もあります。すべての素材は野菜なのだが、やっぱり人間に見えてしまう。スケッチもなかなか素敵だ。

数年前フランスの田舎、ヴェンデというところに森を造ろうと思い立った。一体どうしてそんなことを考えたのか思い出してみると、僕がアートでこれまでやってきたことと、同じことをやろうとしていたのに気が付いたんだ。アートは思考のたねから生まれる、森も大地の素から創りだされる。どちらも頭をもっともっと柔らかくしてくれて、僕に新しい行動を起こさせる。僕はこの展覧会の中で、アイデアの森のことや時代を飛び超えた巨大な木のドローイングをたくさん描くつもりです。ビデオを使って、農業のこと、僕の考える”思考のたね”のことについても話したいと思う。(ファブリス・イベールの語り)
2008年にワタリウム美術館で行われた「ファブリス・イベールの、"たねを育てる展"」


2011年1月12日水曜日

チームラボのユニークな点は、かつてならサブ・カルチャーの枠組みで評価された世界から、養命酒というメジャー広告等の制作も行う活動の幅広さにも表れている。メジャーやマイナーのボーダーの崩壊はデジタル革命の一つの特徴かもしれない。

ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」と、音楽家・渋谷慶一郎のコラボによるテレビCMが12月17日より全国で放映されている。同CMは400年もの歴史を持つ「薬用養命酒」の世界観を再現したもの。日本画で描かれた架空の3D空間で生薬や蝶が飛び交う様子を、チームラボがフルCGで表現。渋谷慶一郎はCM音楽を担当している。チームラボのユニークな点は、かつてならサブ・カルチャーの枠組みで評価された、いわゆるオタクの世界から、養命酒というメジャー広告や、NHK「 鑑賞マニュアル 美の壺」のタイトル映像の制作等も行う活動の幅広さにも表れている。メジャーやマイナーのボーダーの崩壊はデジタル革命の一つの特徴かもしれない。
チームラボはこれまで、文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品ともなったau Design projectのコンセプトモデル携帯『actface』や、ルーヴル宮内国立装飾美術館で展示された『花と屍』、奈良県平城遷都1300年記念映像作品『ICONO-NARASIA』など、デジタル技術を使ったアート作品を数多く発表しており、今回の作品でも日本画と3Dの融合に挑戦している。

CMはウェブサイトでも公開中。なお、養命酒の生薬CMスペシャルサイトではチームラボ代表の猪子寿之によるコメントをはじめとするメイキングコンテンツを公開中。CMのイメージと連動したスクリーンなどもダウンロードが可能となっている。
薬用養命酒CM 15s ver

2011年1月11日火曜日

フラクタル幾何学の概念を使ったデザインが生み出した美しい家具。

宮川剛さんがデザインした引き出しは、純粋に幾何学的なトライアルが美しいデザインを生み出している。ニューヨークで開かれたブルックリン・デザインに出品された作品。向かって右の面は一番下の引き出しから左上に向かってサイズが半分になっていく。向かって左の面は一番左の引き出しから右に向かってサイズが半分になっていく。少しイレギュラーなフラクタクルをデザインに応用している。やはり幾何学の真理は美しいのか?フラクタクルは相似次元ともいう。
正方形は半分のサイズの正方形 4 個でできている -> 正方形は 2 次元
立方体は半分のサイズの立方体 8 個でできている -> 立方体は 3 次元
フラクタル(仏:fractale)とは、図形の部分と全体が自己相似になっているものなど幾何学の概念をいう。フラクタルの例としては海岸線の形などがある。海岸線は微視的にみると複雑に入り組んだ形状をしているが、これを拡大するとさらに細かい形状が見えてくるようになり、結果として拡大しても同じように複雑に入り組んだ形状をしている。
フラクタルの一種ジュリア集合
近似的なフラクタルな図形は自然界のあらゆる場面で出現されるとされ(例:樹木の枝分かれ)、自然科学の新たなアプローチ手法となった。逆に、コンピュータグラフィックスにおける地形や植生などの自然物形状の自動生成のアルゴリズムとして用いられる事も多い(フラクタル地形など)。左脳的にも美しいのだが、右脳的にも文句なく美しい。
カリフラワーの一種ロマネスコ(明確なフラクタル図形をした野菜。)
Fractal Zoom Mandelbrot Corner
A fractal zoom on a mandelbrot set, finishing on a dendrite area.
Made using XaoS (freeware program)
Music: Aalborg Fantasy Soundtracks - Timefreeze (free on Audioswap)

2011年1月10日月曜日

Sylvie Fleuryはキルリアン写真という撮影方法で、ダライ・ラマの放つオーラを表現した。































ダライ・ラマが所有していた履き物から放たれる彼のエネルギーをとらえようとしたそうだ。この作品をダライ・ラマ本人に見せたところ、法王は「この履き物は何度も直しているから、ここに見えるオーラは靴の修繕屋のものでしょう」と軽く笑いながら語ったという。あの独特の笑顔が浮かぶ。ちなみに外国にいる複数の友人からは、坂井はダライラマによく似ていると言われる。光栄なことだ。
こういう現象が好きな方には申し訳ないのですが、科学的にせつめいする。キルリアン写真とは、対象物に高周波・高電圧を掛けて発生させたコロナ放電による発光現象を撮影した写真のこと。 対象物から発散する水蒸気の電離・発光現象を撮影するため、撮影対象物は水分を帯びた物体であれば生体・非生体を問わない。1939年頃、生体エネルギーの像を捉えたものとして注目された。科学者のジョン・ピーヘックがキルリアン写真術に写るコロナの大きさ、形を決定付けるのは、「高電圧と湿度に拠る効果」であると発表した。

2011年1月9日日曜日

これは写真ではない、人間が筆で描いた絵だ。形を描いているのではなく、彼の目に映る光を描いているそうだ。(再掲)

あまりにもアクセスが途絶えないので、申し訳なく思い画像を追加いたしました。天才鶴田憲次が「人間の目をごまかすのは極めて簡単だ。その範囲でしか描かなくなった。」と解説しているところ。
これを描いた鶴田に言わせるとRGB(赤、緑、青)という光の三原色を一つずつのフィルターに分けて、彼の目に見える光を描いているそうです。つまり形を描いているのではなく、彼の目に映る光を描いているそうだ。天才の話は凡人には参考にならない。






















この絵を描いた鶴田憲次は、京都芸大に同じ時期にいた友人だ。点描のように細かいドットの集積によりスーパーリアリスティック絵画を展開する作家だ。主なテーマとして、形のない砂や水の波紋などを描きながら、時間と空間との関係を際立たせる作品を展開してきた。





















以下WEBからの引用。実物を見た瞬間の驚きはしばらく脳裏から離れない。しかしソフトである。もっと言えば“Magic”である。手法や技術の話をする以前の作家自身の「そこにある空間を共に構成する時間」への途方もない分析と透視力である。遠近、接近、至近からの印象が全く違うのだ。先も述べた点描との違いに気がついた時の驚きはかなり新鮮で衝撃的だろう。遠くから段々と近づいていくにつれて人間の目の“お人よし”加減にあきれる。しかし、単に騙されたとは思えないのは、そこに描かれたシーンが活き活きと呼吸しているからなのだ。せせらぐ水、水紋の揺らぎが絶えることなく、カンバス自体が“波動”している。















僕は一筆ごとに離れて見るのかという有り体な質問を鶴田氏したところ、ほとんどカンバスに寄って描いていると言われた。頭の中で色の組み合わせと完成形が見えているから、とも…。失礼ながら、この方には対象がどのように見えているのか確かめたくなるほどだ。上手な絵や精緻な絵と、どう違うのかを機会があったら実物を観て実感していただきたい。見たままの意味のリアルではなく、ここには明らかな「超体感」がある。
http://den393.blog81.fc2.com/blog-entry-208.html

2011年1月8日土曜日

中国の盲目の人権活動家、陳光誠が19日夕方、米国に到着した。アイ・ウェイウェイの陶器で作られた一億個のひまわりの種の意味は?


Ai Weiwei: Sunflower Seeds at Tate Modern, London
昨年TATEモダンで行われたアイ・ウェイウェイ展:陶器でできた1億個のひまわりの種。すごいですね。こういうシンプルで大きく強いアイデアはアイ・ウェイウェイの作品に特有で一貫している。まるで本物のように見えるが、これら全部が陶器で出来ている。



















陶器という中国抜きでは語れない工芸品を中国工場生産の歴史的土地景徳鎮で作ったことの民族的な意味。 そして、現在は世界の工場として稼働している中国という国。それらの象徴をひまわりの種としてTATEモダンに敷き詰める力強さに感嘆する。一方で、艾未未(アイ・ウェイウェイ)が中国当局に一時、軟禁状態に置かれた。反政府的な活動をしたことが理由とみらる。軟禁は北京市の自宅で2010年11月5日に始まり、50時間以上続いた。こういう状況も中国的で、現在の中国の光も闇もともに体現しているアーティストだろう。






















*アイ・ウェイウェイ[艾未未]は、現代中国を代表するクリエイターの一人。美術、建築、デザイン、出版、展覧会企画など多岐にわたる分野で活躍している。2008年の北京オリンピックスタジアム設計に際するヘルツォーク&ド・ムーロンとのコラボレーションによって国際的な評価を高めた。