2020年8月24日月曜日

モニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、”生命維持に必要なのだ”」と断言

私の周辺にいる多くのアーティストがアーティストビザを収得してベルリンに滞在している。物価も比較的安く、60年代のSFのようなヒッピーカルチャー的な町らしい。まあその程度の情報しか無かったのだがモニカ・グリュッタース文化相の発言には驚かされた。ドイツ政府のモニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、”生命維持に必要なのだ”」と断言したのだ。














アートを癒やしとしか捉えていない我が国との差は、あまりにも大きい。そして文化的偏差値の高い国だ。しかもCOVID-19の最中にもかかわらず、非常に速く支給されたそうだ。

ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家への支援だ。グリュッタース文化相は大幅なサポートを約束した。ドイツには約300万人の個人または自営の小規模起業家がおり、その半分近くが文化セクターで働いている。

昨今続くイベントのキャンセルは8万件以上にのぼり、引き起こされた損害は12.5億ユーロと推定されている。フリーランスやアーティストへの経済的支援を求める嘆願書への署名運動が今月から始まっていたが、このほど発表された財政パッケージには個人・自営業者向けの支援として英米と比べてもかなりの規模の最大500億ユーロが含まれている。















これは、イングランドの芸術評議会が24日に発表した1億6千万ポンドの支援や、ニューヨークのメトロポリタン美術館が政府に求めている米国の美術館への40億ドルの救済措置と比べても、かなりの規模であることがわかる。

3部構成のパッケージは助成金やローンの形で提供されるが、芸術関連の個人や組織に加えて、資金は新聞などのメディアも対象となる。ローンの申請はすでに開始されている。個人の自営業者(従業員のいない自営業者)、個人のアーティスト、および最大5人の従業員を持つ中小企業は3か月間、最大9,000ユーロの一括払いを受け取ることができる。

従業員最大10人までの場合、3か月間15,000ユーロまでの一括払いを受け取ることができる。「助成金は一度取得すれば返済する必要はない」とグリュッタースは強調。連邦政府の援助パッケージにより、音楽家も画家も作家も、映画・音楽関係者や書店・ギャラリー・出版社も、誰もが生き残ることを望んでいると述べた。




0 件のコメント:

コメントを投稿