2014年12月7日日曜日

”高城剛×田端信太郎「世界を俯瞰すれば見えてくる、広告・身体・メディアの次の姿って?」”を読んで面白かった。高城剛さんのディベート術は彼固有のグローバルな情報で反論不可能なコメントを繰り出せること。

2008年からは海外に拠点を移して、世界を俯瞰する視点で鋭い提言を発信し続けている高城さん。今日は彼のディベート術の視点で見てみよう。
1,田端:最近面白いと思うテレビ局は?今、連続テレビ小説「マッサン」効果で、ニッカのウイスキーがめちゃくちゃ売れている。

高城:それって、信じられないことだよね。ヨーロッパではハードリカーの広告をテレビや公共の場ですることは禁止されていますから。イギリスでいえばBBCみたいな放送局がウイスキーのドラマをすることに驚きます。世界的な風潮からは、10年後には日本でも、タバコ同様ハードリカーの広告はできなくなると思いますよ。(原文のまま)

*これは英国に住んでみると良くわかるが、引きこもり国家日本にいては見えない視点。そういう議論に持ち込むとディベートは高城さんに圧倒的に有利になる。

2,高城:インターンの人材の見極めの視点で、趣味が「バスケットボール」のやつはだめだとか。

田端:え!?そうなんですか?

高城:アメリカではそう言いますよ。フェイスブックに趣味がバスケと書いている人はまず共和党だと思われるから。イギリスでも、例えば日本の家電メーカーが進出するとします。DSPを逆解析して西ロンドンでは売れないと分かったら、東ロンドンから攻める。ここで売れれば当然ケンブリッジでも売れる、そうするとスコットランドでも売れる。となると、この地域のクリエイターを雇って一緒にマインドセットをつくっていって…という話になる。(原文のまま)

*「バスケット=共和党」も英国ローカルの生活を通してわかること。日本ローカルからは見えてこない視点。
*「配信」ではなく、DSPは「頭(頭脳)」だということです。広告在庫の買い付け、広告配信、掲載面、クリエイティブの分析、入札単価の調整、オーディエンスターゲティング等、広告主のためにあらゆる最適化をシステマティックに行います。

3,高城:クアラルンプールのクリエイターとの打ち合わせがあって。この案件はマーケティングコストが少ないからマンハッタンには広告を出せない、ブルックリンから始めよう。じゃ日本は?という話になった時に「中央線はリベラルな割に広告費が安い。中央線から始めるべきだ」って彼らが言ったんですよ。クアラルンプールのクリエイターがそこまで言うんですよ。
高城:住んでないよ。データで出てきますから、分かるんです。だって、そういうことが分からないと広告以前にものも作れないじゃない。それがグローバルマーケティングだから。

*クアラルンプールのクリエイターのコメント「中央線はリベラルな割に広告費が安い。中央線から始めるべきだ」これに反論できる人がいるだろうか?
http://www.advertimes.com/20141205/article175796/

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