2011年9月12日月曜日

本来なかなか見る事ができないデザインの過程「ボツ」に注目した展覧会、佐野研二郎「ボツ」展の話。


数年前、原宿のKDDIスタジオで佐野研二郎さんと二人でトークショーを行った。この日のプレゼンテーション・スライドは約75枚、その中で僕は吉野屋の「ボツ案」が面白かった。「狂牛病になりたい夜もある。」「健康とか、やめた。」「彼女の誕生日にフランス料理店に行き、帰りに一人で吉野屋にいった。」



























このアイデアスケッチは、吉野屋に行ったときにアイデアが浮かんでしまい、即興で書いたようだ。もちろん吉野屋から頼まれて書いたわけではない。デザインは常にボツの連続で手描きのラフに始まって、最終的なレイアウトまで、幾度となく繰り返されるボツのその先に、完成がある。クリエイターの特性だが、いつも何かクリエイティブな事を考えている。まるでアスリートのエクササイズだ、依頼があってもなくても無性に作りたい!という気持ちが素敵だな!



























アートディレクター・佐野研二郎。2007年の個展では、これまで手がけた仕事のアイデアスケッチやボツ案、メモ、プレゼンカンプなどを、前代未聞の「ボツ」展覧会で発表した。この画像は、その中の一枚。アートディレクター佐野研二郎の展覧会だが、テーマは「ボツ」。これまで手がけた仕事のアイデアスケッチやボツ案、メモ、プレゼンカンプなどが見れる。ボツ案なんていうのは普通は会社のデスクやパソコンに眠っている。僕の会社も山ほどあるはずだ。それを出すとはロックンロールだな!




















佐野研二郎さんは、もと博報堂/HAKUHODODESIGN、現在MR_DESIGNのクリエイティブディレクター/アートディレクター。



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