2014年10月8日水曜日

ジョン・C・ジェイがW+Kからファーストリテイリングに移籍のキーワードはグローバライゼーションと、ローカリゼーション。

柳井さんがジョンジェイをユニクロにグローバルクリエイティブ統括(President of Global Creative)として迎える言葉「我々が真のグローバルカンパニーへと成長を続けるなかで、世界的クリエイターと仕事ができる段階に来た。ジョン・ジェイ氏は世界に対する理解力と、本質に迫る深さで卓越しており、当社のグローバル戦略に大いにその手腕を発揮してくれると確信している。」

この言葉の中にはグローバルブランディングは日本人クリエイターには難しいともとれる。確かにアートディレクターの世界ではローカルとグローバルの差は大きい。言語と文化の壁に阻まれる。特にコピーライターは言語の身体的理解が求められるので、世界中のカルチャーで遊んできたジョンジェイの発言の通りだろう。

[ジョン・ジェイの名言|アートディレクターにとって大切なこと]
アートディレクターは、当事国の文化について、いろいろな角度から興味を持って、そのカルチャーの中に浸って生きなければいけない。私はそう思っていて、実践しています。
アートディレクターは、世界をどう理解しているか、ということが問われます。
















1999年のフリースの広告キャンペーンの後にナイキとユニクロというアパレルとして競合しているということで、ジョンはユニクロのプロジェクトを止めなければいけなかった経緯がある。

今回の人事は、それ以降も柳井さんとジョンジェイの相思相愛は15年間も続いていたと言うことになる。それほどお互いの能力を知る二人だった。今回のグローバル人事で世界を視野に入れる事は普通にやるべき事になった。






















”日経ビジネスでの対談:佐藤可士和氏×ジョン・ジェイ氏” を読むと、今回の人事に至った柳井さんの決断の経緯グローバライゼーションと、ローカリゼーションのバランスが見えて来る。

佐藤:クライアントのビジネスがグローバル化するに従って、僕の仕事も世界を相手にコミュニケーションしなければならなくなりました。グローバライゼーションと、ローカリゼーションのバランスについて、いろいろ思うところがあるのですが、ジョンはどういうふうに考えていますか。

ジェイ:それは永遠の課題ですね。トレンドって常に変わるじゃないですか。ローカルからグローバルになっても、5年もたてばグローバルからローカルへと変化するし。

佐藤:それは世の中が、ということ? それともクライアントの中で、ということ?

ジェイ:両方です。会社の中についていうと、ローカルな考え方しかしないと、商品のブランド力というものは、どんどん落ちていってしまう。そこでグローバルに舵を切ろうとしますが、でも、そのグローバル路線だって、しばらくすると、世界中で同じようなことが起こって、陳腐になってしまう。

そのサイクルを見誤ると、もともとローカルで持っていた、いい意味での驚き、ご当地の味というものが薄れ、均一化してしまう。だから、グローバルとローカルの両者を、いかに上手にハイブリッドするかが課題ですよね。私にしても、その揺らぎは常にあります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140212/259658/?P=3
http://www.advertimes.com/20141007/article171963/



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