2010年12月24日金曜日

スピードに対する純粋なあこがれをデザインした美しい流線型の1930年代のプロダクト。

「スピード・フリークス」とタイトルの付いた「wall paperマガジン」の記事。美しい流線型のプロダクトの画像が4点見ることが出来る。1930年代。当時の飛行機や自動車などの高速で移動するプロダクト・デザインに影響を受けてデザインされた様々な流線型の形を持つプロダクトは、空気抵抗などを考えて作られたというよりは、単純にスピードに対する純粋なあこがれの形だったはずだ。それは、スピードこそ当時の科学技術のわかりやすい成果だったからだろう。

レイモンド・ローウィをはじめ、当時のアメリカの多くのデザイナーがBITE THE BULLET(正確な速球)のテーマのもとに様々な製品をデザインした。古き良きアメリカ・デザインの時代だ。Eskimoという名前がつけられているヘヤードライヤーデザイナーは不明、1935~40年に作られたもの。Fiestaというピッチャー、デザイナーはFrederick Hurten Rheadで1936年に作られている。Streamlinerというミートスライサーは、1942年にEgmont Arensがデザインした。Skippy-Racerというスクーターは1933年に作られている。まるで一人のデザイナーがデザインしたように、同じ表情を持っていることが面白い。

この動画は「American Streamlined Design/The World of Tomorrow」と名付けられた「フロリダ・インターナショナル・ユニバーシティー」行われた展覧会で、同じか同じようなプロダクトが多く見ることが出来る。1930s and 40sにデザインされたもの。流線型で丸くスムースでクリーンなシルエットだ。
*レイモンド・ローウィ(Raymond Loewy、1893年11月5日 - 1986年7月14日)は、フランス、パリ出身のデザイナー、
フランス軍大尉。主にアメリカ合衆国で活動し、インダストリアルデザインの草分けとして知られる。「口紅から機関車まで」と言われるように様々な分野で活躍した。



ハリー・ウィンストンの広告写真、鳥のくちばしにダイヤの指輪がかけられている。

ハリー・ウィンストンの広告写真、鳥のくちばしにダイヤの指輪がかけられている。何とも絶妙な違和感の組み合わせが良い。もっともこういう高額な商品には縁がないが、、、数々のレッドカーペットを歩くハリウッド女優を飾ってきたハリー・ウィンストン。1896年、ハリー・ウィンストン(Harry WINSTON)がアメリカのニューヨークに生まれる。父ヤコブは宝石商。幼い頃、質屋のガラクタから800ドルのエメラルドを見つけ出すほど、宝石の価値を見出す才能を持っていたといわれる。
1920年、ハリー・ウィンストンがニューヨーク五番街525番地に「The Premier Diamond Company」を設立。1932年、自己の名を冠した会社をニューヨーク五番街に設立。以後、一代で世界的に有名な「ダイヤモンド帝国」を築き上げ、「キング・オブ・ダイヤモンド」の異名を持つほどの超名門ジュエリーブランドとなった。

Harry Winston Nocturne(ダイヤモンドで作られた贅沢な万華鏡、最後の虹のような色が奇麗です。)

宝石そのものの価値を追求した結果、大粒で極上の宝石を最大限に活かす工夫をし、宝石を留める貴金属部分がほとんど見えず、宝石が直接肌に透け、あらゆる角度から光を反射して輝くワイヤーセッティング方式の「ウィンストニアン・スタイル」を確立。ハリー・ウィンストンのジュエリーの典型的なデザインとなった。

2010年12月23日木曜日

「soul of the game」のストリート・アスリートの美しい肉体と、人工的に肉体改造(デザイン)された三島由紀夫の肉体から思うこと。

この本のタイトルは「soul of the game」、写真家はJohn Huet、素晴らしい写真集です。この英文は、「今日のプロバスケットプレイヤーの多くは、すごいことに25年前のハーレムの校庭から生まれた。」と言うくらいの意味でしょうか。ナイキの広告で有名なワイデン&ケネディーのCEOジョン・ジェイから頂いたストリート・アスリートの写真集「soul of the game」の一頁からの写真だ。

この本は、印刷も複雑なセピア色を何色か重ねて出していて綺麗な本で、素晴らしい賞も多く受賞している。ともあれ運動で自然に鍛えられた体が美しい、どんな服を着るよりも美しい肉体だ。
soul of the game









































しかし、「美しい肉体」というと、どうしても三島由紀夫を思い出す。彼のように知的水準も美意識も高い男が、本来虚弱な肉体を「プロテインとボディビル」という技術を使い、人工的に肉体を改造(デザイン)した。その彼のマッチョな肉体が、今度は勝手にマッチョな思考を始め(僕自身の感覚)、最後には自衛隊市ヶ谷駐屯地の総監室を訪れ、ついには部屋の前のバルコニーで演説しクーデターを促し、自衛隊員から野次罵声を浴びた。そして約一時間後に割腹自殺を遂げた。
写真集『薔薇刑』のモデルの三島
































THE LIFE OF YUKIO MISHIMA :::三島由紀夫:::
この動画に写る三島を見ると人間はかなり変わることが出来る「可能性」と同時に「限界」を考えてしまう。僕もほぼ毎日のようにウエイトトレーニングを行っているが、筋肉が思考を始めない程度に適度な重さのウエイトしか持ち上げないように自重している。

このYoutubeでの静止画で構成された動画「THE LIFE OF YUKIO MISHIMA :::三島由紀夫:::」の中には、幼い頃の賢いが虚弱体質の三島の姿から、現都知事のかつての凛々しい姿と一緒に写っている写真、軍服姿の三島、あるいは逞しい肉体を誇示する写真家細江英公の写真集『薔薇刑』のモデルまで、あらゆる顔の三島を見ることが出来る。

2010年12月22日水曜日

グリーンメディア2.0に焦点を当てたCURB(カーブ)と呼ばれる面白い会社、世界で初めての天然メディア広告企業だ。

イギリスの道路や壁に、一風変わった広告がお目見えしている。CURBは、環境グラフィティー・カンパニーと言える。グリーンメディア2.0に焦点を当てたCURB(カーブ)と呼ばれる面白い会社に成長している。世界で初めての天然メディア広告企業だ。環境への最小限のコストで、唯一の天然要素は雪、砂、水、苔やなどを使用している。ナイキ、プーマ、ユネスコ、マイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、ボーダフォン、ノキア、ハートFM、ハーゲンダッツ、BBC、キア、ユニリーバなど多くの企業が依頼している状況を見ると、一定のビジネス規模になっているようだ。
Sand stamping for Heart radio station
























最初に始めたサービスは、カード作りやTシャツ染めなど工芸ではお馴染みのステンシル(型抜きする技法)を使った広告だ。広告制作に使う材料は水のみ。型を置き、強力な噴射水を噴きつけて道路や壁の表面の汚れを落とすことで広告が浮かび上がる。型抜きした文字や絵は白、黄色、ピンクなどに見えるが、実は色材は使わない。文字や絵の色は道路や壁の元々の色。汚れを落として見せ、自然に消えるまでの広告を作るというエコロジーな発想のサービスは急成長中だ。材料は、依頼内容に合わせてレーザーカットした型と水だけ(写真)。噴射水の力で、汚れを落として広告を作る。噴きつけ作業は合法だ。広告の耐久期間は最低2週間、最長5カ月ほどで自然に消える。























現在はサービスの内容も広がっていてAd Fields(フィールド広告)のように、どんな大きなサイズも広告主のメッセージ、ロゴや広告を作成することができる。と、している「フィールド広告」は、石、チョーク、砂などを使い、自然の中で魅力的な巨大広告を作成している。CURBはサステナブルナ広告専門に扱う、自然のメディア、環境広告、グリーン・マーケティングガ、非常に効果的な広告やマーケティング出来る。クリーンな広告を、砂の彫刻や、雪をタギングするまで展開しているようだ。http://www.mindthecurb.com/what-weve-done.asp
Hello Kitty crop ad




ヨセミテ国立公園で見た二重の虹に興奮しすぎる男と、土屋圭一も真っ青になるドリフト走法が見れる動画

今日は雨の湘南の慶応SFCから投稿、YouTubeの「2010年今年を振り返ろう」というコンテンツで、最も再生回数が多かった動画。2010年世界中で一番人気だったYouTube動画ベスト10の中で6位と10位が気に入った。虹とドリフト走行。

ヨセミテ国立公園で見た二重の虹。Jimmy Kimmelという有名人がTwitterで紹介してから再生回数が爆発的に増えたそうだ。それにしても人はなぜ虹に興奮するのか?特にこの人は神と会った古代の人のように興奮し、ついには泣き出す。虹の魔力!2,190万回再生された。

http://www.gizmodo.jp/2010/12/youtube_best_2010.html
Ken Block's Gymkhana THREE, Part 2; Ultimate Playground; l'Autodrome, France
超かっこいいカースタント動画。土屋圭一もい真っ青になるドリフト走法、ヘアピンカーブの急なターン、まさに土屋圭一(レーシングドライバー)ドリフト走行を多用するそのドライビングスタイルから「ドリキン」(ドリフトキングの略)とも呼ばれる。愛車はAE86とNSXタイプRなどなど。これも神業!!人間とは思えないすご~~い運転だ。

企業プロモーション(DCシューズらしい)の一環だ。ドライバーは創設者のひとりKen Block。2千147万回再生された。10位のGymkhana Three, Part 2Gymkhanaは、アメリカ英語では「(スポーツカー等による)運転技術競技会」

2010年12月21日火曜日

”秘密の「世界ガジェット統一工場」高城剛”というブログから考えること。

現在は、コピーライト派(著作権を守りたい派)と、「クリエイティブ・コモンズ」のようなコピーレフト派(著作権自由派)が存在します。どちらが正しいかということではありません。ウォーホールも"Any publicity is good publicity"(いかなる噂も良い噂)という名言を残し、悪い噂も良い噂も、そもそも噂にしてもらえないと意味がない。と、語っていました。高城剛さんと僕はどちらかというとコピーレフト派です。このブログも転載自由です。画像はフリーソフト「Byron Bay」という「デジタル・トラベル・アプリケーションfor iPad」の画像です。

























December 10, 2010 さて”秘密の「世界ガジェット統一工場」高城剛”というブログからの転載&一部加筆です。我々の世界では常識なのですが、まだ一般的には、それほど知られていない事実はEMS(Electronics Manufacturing Service)にあります。フォックスコンは、電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産(EMS)では世界最大の 企業「鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry; ホン・ハイ・プレシジョン・ インダストリー)」あるいは「鴻海科技集団」(鴻海=ホンハイ)のブランド名。台湾に本社を構え、生産拠点は主に中国。

 iPhoneやiPad、任天堂DSやPSPにXBOX360、そしてMacbook airやDELLのPCまで、すべて同じ会社が作っているのは、一般の人にはあまり知られていません。その会社の名前は「鴻海科技集団」。(鴻海=ホンハイ、と発音します)表立つ事は滅多にない台湾の世界最大のEMS(Electronics Manufacturing Service)企業で、多くの工場は中国にあり、従業員数は100万人!近くもいて、その数は年々増えています。他にも、SONYのブラビアも、モトローラとノキアとソニーエリクソンの携帯も、実は皆ここで作っている、言わばオープンな秘密の「世界ガジェット統一工場」




















ソニーは、海外自社工場を鴻海に売却して、いまや鴻海がソニー製品を作っています。「ものづくり」とは、なにを指すのか、本当に難しい時代になってきました。望もうが望まなくても、日本からの技術移転はとっくに終わってしまったのです。そして、最近の超極秘ガジェットの新製品情報の発信源は、大抵ここなのです。そして、ついにこの鴻海が今月自ら家電小売り業界に参入するという。十年後の勝者が垣間見える話です。http://blog.honeyee.com/ttakashiro/

今にEV(電気自動車)も、鴻海のようなEMSで(ハブレスで)冷蔵庫のように生産され、アマゾン(流通レス)で売られるかもしれません。であれば、我々はノートパソコン一つ使って、たった一人でスターバックスでコーヒーを飲みながら、素晴らしいユニークなプロトタイプをデジタルで設計すれば世界に流通させることが出来る時代が来るかもしれません。


2010年12月20日月曜日

さて、クリストは云うまでも無く「包む」作家なのだが、このアーティストの名を聞く度に、昔顧客から聞いた或る話を思い出す…。悲劇?喜劇?

アートとは何なのか?小説家の平野啓一郎さんのtwittterから、クリストの作品を「開けちゃった」話。に紹介されている話があまりにも面白い悲劇?喜劇?なので一部転載します。ソースは「桂屋孫一のニューヨーク・アート・ダイアリー」「アートは変容である。」このタイトルは、記録映画「CHRISTO IN PARIS」の中での、現代美術家クリストの言葉。彼のアートは「ラップされるまでの過程」にこそ、その本質が有ると云う事を再認させてくれるからだ。













さて、クリストは云うまでも無く「包む」作家なのだが、このアーティストの名を聞く度に、昔顧客から聞いた或る話を思い出す…。それは未だ80年代の事。そのコレクターは、ニューヨークのオークションで、念願のクリスト作品「ラップされた箱」を落札した。支払いも済み、後は作品が届くのを待つばかり…ところが、彼には出張が入ってしまい、作品が届いた時には生憎別の大陸に居たので、仕方無く彼の妻が作品をシッパーから受け取った。がしかし、此処から「悲劇」は始まった(笑)。

外国からのパッケージを受け取った妻は、何だろうと開けて見ると、何やら「紙で包まれ、紐で縛られた箱」が出て来た。そして妻は、当然の様にその紐を解き、包みを外したのだった…中身を見る為に。さて出張から帰って来た夫は、楽しみにしていた「クリスト」の作品の有り様を観て、愕然とする。何と云う事だ…紐とラップが外されているでは無いか!夫は妻を怒鳴り叱責したが「後の祭」、良く考えれば「現代美術素人」の妻に、どう観ても唯の「包まれた箱」にしか見えないモノが、「アート作品」である等と判る訳が無い…。























落胆した夫は気を取り直して、オークション会社を通し、クリストとコンタクトを取った…開梱された作品を、アーティストに今一度「包んで」貰う為である。彼はクリストに、「妻が包みを開けてしまったのは『事故』で、他意は全く無かった。もしもう一度「包んで」頂けるのなら、その料金をお支払いしても良い」と、懸命に訴える手紙を書いたのだ。そして、その手紙を読んだクリストは、彼の「依頼」を丁重に断ったのだった!その理由は上に述べた様に、彼のアートの本質は「包む行為とその過程」にこそ、存在するからである。一度包んで開けられたモノは二度と包まない、と云う事なのだ。件の「作品」は、今ではその梱包を解かれたまま、「『元』クリスト作品」として、コレクターの手元に有るそうだ(笑)。桂屋孫一http://d.hatena.ne.jp/art-alien/20100228

このブログは、ヤフーで書いていた「デザインの深読み」を引っ越しました。ただしそのまま全部引っ越して、古くからの読者に退屈されないように書き直したり、画像を変更したり、動画を入れてたりしながら再編集しています。もちろん新規のネタも取り入れながらまったく新しく書いたりもしています。ただこのクリストのネタは格別面白いので、ネタのソースである桂屋孫一さんhttp://d.hatena.ne.jp/art-alien/@hiranok平野啓一郎さんに敬意を払いながら、ほぼ加筆修正無し(画像のみ追加あり)に掲載します。