現代美術界の新鋭瀧弘子さん自身の身体を張った作品は、彼女自身が持つ「コンプレックスと自己愛」を表現しているかのように見える。しかし彼女の自由でユーモラスなパフォーマンスは身体の形の魅力を引き出すことに成功し鑑賞者を強く引き込む。
また造形のシンプルで大きく力強い形態的な緊張感は、強烈な存在感を放つ。何せ生きた人間が展覧会場で作品の一部になることは、そう多くは無いので鑑賞者が戸惑いながらも強いインパクトを感じることだろう。この一連の作品は彼女が高校時代に白髪一雄氏のアクションペインティング作品から感銘を受けたことが切っ掛けになったようだ。
http://www.takihiroko.com/#!about/c10fk
身体を張った芸術という意味では「整形された自分の顔」モナリザの額やボッティチェリのビーナスの顎など、古典絵画に描かれた美女の顔のパーツに似せて、自らの顔を整形するフランスのアーティスト、オルランを思い出した。↓
http://sakainaoki.blogspot.jp/2012/07/blog-post_20.html
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