田中健一さんが、大学の卒業制作で作成したムービー「Japan - The Strange Country」(約11分)、リサーチデータも丹念に調べ、グラフィックデザインも簡潔で、八つのカテゴリーに分けて編集し、実にシニカルに表現出来ている。またナレーションの冷静さも心地よい。ハリウッド映画に出てくるような外から見る不思議な典型的日本人の行動は、多いに笑われてしまう。しかし、映画の中でデフォルメされていることを割り引いても日本国内では普通に良く見る典型的な日本人です。二つも典型という言葉を使ってしまいましたが典型(ステレオタイプ)こそ日本人を表しやすい言葉かもしれません。ケータイ、ロボット、トイレ、回転寿司と言ったハイテク製品の扱いも面白いです。時々外から日本を見るというのは必要なことですね。
以下の文章は、松岡正剛さんの「日本流」という本の一節です。日本の「他文化性」「複雑性」「非線形性」を一途の多様と書いています。沖縄にロックと三線とウタキが並立し、格闘技に空手とキックボクシングとプロレスが混じるという、そういう日本の多様が面白いのです。初詣とクリスマスとバレンタインデーがあることは混乱ではないし、インターネットで英語と日本語がちゃんぽんいなってしまっているのもいい。それらはたとえば北原白秋が「硝子」と「ぎやまん」を同時に使ったように、宮沢賢治が岩手の空の雲を「カルボン酸」と「交流電灯」で交ぜたように、面白いと思っているのです。
(田中健一さんの説明)
大学の卒業制作で制作した映像です。日本で生活していると、当たり前すぎて気づかない「不思議な事実」を、海外で生活した経験も生かし、外国人の視点から統計とともに映像化しました。笑いつつも、「なんか不思議だな」と考えてもらえれば幸いです。日本語版と英語版を制作しました。名古屋でデザインを勉強してます。
今回は桑原賞という賞も頂け、なにやら卒業式にはメダルや賞状をもらって首席での卒業になるらしい…。全然そんなキャラじゃないし、大学の文句ばかり言ってるオレが貰うのは皮肉な感じもするけど、専攻を超えて、教授達に作品が認めてもらえた事は素直に嬉しい。
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