2015年12月10日木曜日

ハンギング・アニマルは良い悪趣味だ。ソットサスが、いい趣味というブルジョワ的なモダニズム(グッドデザイン)に逆い反デザイン(バッドデザイン)を宣言していたことを思い出した。































致命的な捕食者の口に座るハンギング・アニマルの椅子、もとは伝統工芸の製法で作られていて絶滅危惧工芸の復活への目的もある。














僕の最初のデザイン作品は、京都美大に在籍中に作った刺青Tシャツだった。なぜ刺青かというと、この時代は、世界中でヒッピーのカウンター・カルチャー、反体制などの社会の変革の風が京都にも吹いていた。





















そんな時代の中ではお行儀の良いグッドデザインなんかは全く興味が持てなかった。またデザイン界では、ソットサスが、いい趣味というブルジョワ的なモダニズム(グッドデザイン)に逆い反デザイン(バッドデザイン)を宣言していた。
































70年に発刊された「ドムス」にソットサスが書いた面白い記事がある。「モノをデザインするときに、人が何かに気づき、自分を解放する助けにならなければならない、そして人に内なるときめきを感じさせる機能をものに与えることだけを考えなければならない。」
































やはり僕にとっては、その「うちなるときめき=エモーション」はアウトローが肉体に描いている刺青をファッションに置き換えることだった。





http://www.boredpanda.com/




2015年12月9日水曜日

スティーブ・ジョブズに最も影響を与えた日本人の僧侶がいたことをジョブズの本で読んでいた。その僧侶乙川弘文氏はジョブズに何を語ったのか?


















スティーブ・ジョブズに最も影響を与えた日本人の僧侶がいたことをジョブズの本で読んでいた。その僧侶の名前は乙川弘文氏、ジョブズの結婚式の司祭も執り行っている。しかし乙川さんがジョブズにどういう影響を与えてかと言うことは書かれていなかった。















好奇心にかられてジョブズが生涯「心の師」と仰いだ、日本の僧侶について調べてみた。スティーブ・ジョブズと禅僧の交流を描く、コミック『The Zen of Steve Jobs』も出版されている。














1985年、ジョブズは社内抗争でアップル社を追放された時は、特に大きな精神的支柱になっていた。老師・乙川弘文(1938年 - 2002年)ジョブズはアップル社の次に立ち上げたNeXT社の精神的アドバイザーとして、弘文老師(1938年 - 2002年)を迎え入れている。

















その後、若い頃に「禅」を学んだ弘文老師の生家を訪れるため来日もしている。新潟県加茂市神明町2丁目19−4 定光寺。

















一枚のガラスの上で操作できるiPhoneなども、アップル製品には「集中とシンプルさ」という「禅」の教えが見えるという人もいる。新社屋通称ドーナツ「apple infinite loop」も三次元の円形は「禅」における”悟りの形”であり、新オフィスのデザインにも影響を与えたという見方もできる。













「WHOLE EARTH CATALOG」(1968-71)という本の最終号の裏表紙に書かれた言葉が、この本を作ったのはスチュアート・ブランドの「Stay hungry, stay foolish」だった。

















その言葉にも影響を受けたジョブズがスタンフォード大学での卒業式で語った言葉「ハングリーであれ、馬鹿であれ」は『学道の人は最も貧なるべし。』という言葉の英語訳とも考えられる。鎌倉時代に「禅」を伝えた道元禅師の書物に出てくる。

弘文老師は、請われるとどこへでも出掛けていき、「禅」の指導をした。「あらゆるものにとらわれない人」だったという。その老師も2002年スイスで、5歳の娘を助けようとして弘文老師は溺死した。残念ながらお会いして話しを聞くことはもう出来ない。
http://matome.naver.jp/odai/2140350059187929701




2015年12月8日火曜日

昨日は寺社フェス「向源」の主催者のお坊さんとの白熱した話しの中でバーニングマンの話しが実に面白かった。砂漠にゼロから巨大都市を作り、1週間後に燃やして全てを無に帰す祭典は仏教の心と通じることがあるようだ。















砂漠にゼロから巨大都市を作り、1週間後に燃やして全てを無に帰す祭典・バーニングマンの様子を映した「Art & Culture of Burning」の話しを昨日二人のお坊さんに伺った。















バーニングマンの断片的な知識はあったものの、まさか仏教との接点は見ていなかった。バーニング・マンは『証拠は何も残さない』と言う理念の実行として最後はすべての施設を焼き払い無に帰す。諸行無常なのか?実際寺社フェス「向源」でも最後の儀式は火で焼き払う。

バーニング・マンは、アメリカ北西部の人里離れたブラックロック砂漠で年に一度、約一週間に渡って開催される。各参加者は、何もない塩類平原に街を作り上げ、新たに出会った隣人たちと共同生活を営み、そこで自分を表現しながら生き抜く。そして一週間後、すべてを無に還す。

十か条の根本理念 (10 Principles)
 『どんな者をも受け入れる共同体である』(Radical Inclusion / 激進的包容)
 『与えることを喜びとする』(Gifting / 贈与)
 『商業主義とは決別する』(Decommodification / 去商品化)
 『他人の力をあてにしない』(Radical Self-reliance / 徹底的自力更生)
 『本来のあなたを表現する』(Radical Self-expression / 激進的自我表現)
 『隣人と協力する』(Communal Effort / 社区工作』)
 『法に従い、市民としての責任を果たす』(Civic Responsibility / 公民責任)
 『証拠は何も残さない』(Leaving No Trace / 不留痕跡) 
 『積極的に社会に参加する』(Participation / 参与)
 『「いま」を全力で生きる』(Immediacy / 立即性)















約1週間にわたって参加者が各々方法でアートを表現、最終日にはバーニングマンの象徴である「マン」を燃やして無に帰す、というアートの祭典が毎年アメリカ・ネバダ州で行われるBurning Man(バーニングマン)だ。
















Vimeoで公開されている「DREAM - Art & Culture of Burning Man」は約14分のムービーの中で世界中から6万人もの人々が集まる祭典・バーニングマンに参加する人々の様子やその作品を伝えている。

DREAM - Art & Culture of Burning Man from Ignite Channel on Vimeo.
バーニングマンは人型の像を中心とする直径約2.4kmの円を3分割し、その2つ分の円弧を市街地に、残りの一つをオープンスペースにするという構成で行われる。「バーニングマンは単なるイベントではなく、世界中のクリエイティブな個人が集まって作るコミュニティーなんだ」と語る人々。















ミリオネアはパーソナルジェットで上空を旋回する。自作の自動車を持ち込む人たちなど様々な自由自在な活動の原点は60年代のヒッピーにも理念が似ている。

バーニングマンは何もない状態の砂漠から始まります。人々が各々で巨大な建築物や乗り物などを作ることによって、やがて砂漠が街らしく変化。DREAMは、フィルムメーカーのRich Van Everyさんが主催者や参加者に焦点をあて、「バーニングマンの舞台裏はどのようになっているのか?」ということを明らかにした映画Spark A Burning Man Storyの一部を再編集したもの。




















2015年12月7日月曜日

韓国の龍山ビジネス地区に出来る予定の高級住宅タワービル「ザ・クラウド」はオランダのデザイン会社MVRDV、世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだところに酷似と多くの批判。


好景気アジアの大都市は珍しい2つの接続された高級住宅高層タワービル「ザ・クラウド」を設計し、ソウル、韓国の龍山ビジネス地区にオランダのデザイン会社MVRDV設計の住宅開発を発表した。




























260メートルと300メートルの塔はビルの外側の空間にピクセル化されたクラウド状の構造物で接続されている。 2015年に完了とあるので、もうすでに出来ているはずだ。






















ネットのデザイン関係ニュースでも大きく取り上げられていた。ソウルのツインタワーが、ニューヨークの世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだところに酷似しているという報道があった。































報道によればMVRDVは「テロを連想させるとは思いもよらなかった」とか言ってるが、これはどう見ても。。










MVRDVといえばレム・コールハースの門下生たちで、タイポロジーをパターンとして打ち出している。そのパターンにプログラムの容積を肉付けしていくというかたちで、すべての建築をつくっている。

表参道のGYREビルも彼らの設計だ。このツインタワーはソウル市内の龍山駅エリア一帯の大規模な再開発を目指すこのプロジェクトは『DREAM HUB』と名付けられたプロジェクト。

























この「ドリームハブ」のマスタープランは、ダニエル・リベスキンド。リベスキンドって言ったら、世界貿易センタービルの再開発プロジェクトもやっている。

しかも今回のデザインはMVRDVが、リベスキンドのアイデアを発展させたものだと。だれが見てもこれは、あのテロの映像そのもの。
都築響一ROAD SIDERS’weeklyを参考 http://www.roadsiders.com/


2015年12月6日日曜日

ポップアーチストのアレン・ジョーンズの作品をモチーフにカイリー・ジェンナーが「障害者差別」 とネットで批判が殺到しダイバシティの難しさを考えた。しかし一方で今後価値のあるアートは、何度も引用され模倣されていくのだろう。


























アメリカのモデルでキム・カーダシアンの妹カイリー・ジェンナーが、雑誌「Interview」の表紙を飾った写真が話題になっている。アレン・ジョーンズの「ダッチワイフ」をモチーフにしたことではなく、写真家スティーブン・クラインが撮影した、金色の車いすに乗ってポーズをとっている写真だ。



























カイリー・ジェンナーの雑誌グラビアに「障害者差別」 ネットで批判が殺到し削除したが、逆差別のような気がする。「障害のある人は常に無力とみられ、そうしたイメージが増幅されている」と批判された。



























彼女は2015年4月、近未来的なイメージの写真で黒人を装ったことの是非が話題となったほか、7月にはドレッドヘアの髪形にした写真を、女優のアマンドラ・スタンバーグが、黒人の外見や文化を真似しているだけで差別反対に率先していないと批判されている。ダイバシティは難しいものだ。




























雑誌「Interview」の代表は、以下のように話したという。「スティーブン・クラインが撮影したカイリー・ジェンナーの写真は、イギリス人ポップアーチストのアレン・ジョーンズをモチーフにしていますが、カイリーを様々なパワーのもとに置き、彼女のイメージをメディアにさらされる物体として探るという、伝統の一部なのです。」
http://www.huffingtonpost.jp/





























映画『時計じかけのオレンジ』(A Clockwork Orange)の「Korovaミルクバー」の映画セットのアイデアが「アレン・ジョーンズ」の1969年の名作「"Chair," "Table," and "Hatstand,"」にそっくり。

この作品はフェミニストには悪名高いS&Mを思わせる、服従させられている女性は官能的な家具として制作されている。今後素晴らしい価値のあるアート作品は、カイリー・ジェンナーがやったように何度も引用され模倣されていくのだろう。


http://sakainaoki.blogspot.jp/2010/12/blog-post_19.html

2015年12月4日金曜日

ネット時代の新しい消費行動を表す概念としての「Zero Moment Of Truth / ゼロ番目の真実の瞬間」ZMOT(ジーモット)顧客と接する15秒で企業の勝敗を分ける「真実の瞬間」と、私の心臓を突き刺したAppleの行った「真実の瞬間」の体験。


















マーケティングで、「真実の瞬間」(Moment of truth)という言葉が注目されている。きっかけは、Googleが2010年に発表した「Zero Moment Of Truth 〜 ゼロ番目の真実の瞬間」だ。このZMOT(ジーモット)という言葉が、ネット時代の新しい消費行動を表す概念としてマーケッターの脚光を浴びた。

2005年に購入した初代iPod nanoを空けにくい構造を承知で台湾製の安いバッテリーを購入し自分で交換して一週間も経っていないのに、ネットに繋がった途端(もちろん私の生涯のAppleの顧客情報のデータベースの威力もある)に、突然最新のiPod nano が送られてきた。

































この想定外のAppleのサービスには改めて驚き、一層Appleの熱狂的ファンになったことは言うまでも無い。後で交換プログラムの対象となっていたことを知ったが、これが私の心臓を突き刺した「真実の瞬間」という顧客体験だった。












「真実の瞬間」(La hora de la verdad)という聞きなれない言葉は「消費行動における重要な顧客接点」をあらわすが、もともとは闘牛用語で「闘牛士が闘牛のとどめを刺す瞬間」を指すものだった。このようにマーケティングには攻撃的な言葉が多い。

ストラテジー、ターゲティング、顧客獲得、競争優位など挙げればいくらでも出てくるが、「真実の瞬間」は、顧客もサービスを行う企業側も幸福にするサービスデザインだ。














赤い布で闘牛を挑発する闘牛士の狙いは、牛の背にある5センチ四方の「針の穴」と呼ばれる部位だ。そのピンポイントのターゲットに垂直に剣を突き刺すと、その剣先は心臓まで達し、闘牛は一瞬にして死を迎える。「真実の瞬間」とは「針の穴」への接触する刹那、いわば闘牛士と闘牛の生死を分かつ決定的な一瞬を表している。

ビジネス用語として「真実の瞬間」という言葉を最初に使ったのは、同名の大ヒット書籍を執筆した名経営者、ヤン・カールソンだ。1981年にスカンジナビア航空の最高経営責任者(CEO)に就任したカールソンは「真実の瞬間」にすべてを賭け、赤字で苦しんでいた同社をわずか一年で立て直した。顧客と接する15秒は企業の勝敗を分ける「真実の瞬間」と言うが今は5秒くらいになっているだろう。
















1980年のこと。ヤン・カールソンは、39才という若さでスカンジナビア航空の社長に就任した。そして赤字にあえぐ同社の業績をV字回復させ、超一流のサービス企業としてその名を轟かせる。彼はわずか一年で、同社を根本から変えてしまった。彼の著書『真実の瞬間』に書かれたエピソードが、同社の経営改革を象徴している。

お客様であるピーターソン氏は、コペンハーゲンで重要な商談に参加するため、アーランダ空港に向かうが、到着したとたんに大変なミスに気がついた。航空券をホテルに置き忘れてしまったのだ。















わらにもすがる思いでスカンジナビア航空のチケット係に相談すると、予想外の回答が待っていた。「ご心配はいりません。搭乗カードをお渡しします。仮発行の航空券もそえておきます。ホテルのお部屋番号とコペンハーゲンの連絡先さえ教えていただければ、後はこちらで処理しましょう」まるで執事のようなサービスだ。

係員はすぐさまホテルに電話し、航空券を見つける。そして自社リムジンを手配し、ピーターソンの出発前に航空券が彼の手元に届いた。「ピーターソン様、航空券でございます」。おだやかな声に何より驚いたのは当事者である彼自身だった。 (出所 : ヤン・カールソン「真実の瞬間」より)この顧客は生涯スカンジナビア航空を使うことになるだろう。

顧客の脳裏に刻まれるサービスは、マニュアルからは生まれない。ひとりひとりの事情や感情を配慮し、相手の立場で問題解決できるのは現場の社員だけなのだ。いわゆる「マシーンに負けないタレント」を持たなければ、こういうサービスは生まれないだろう。

続きは、以下で
http://japan.zdnet.com/article/35039013/