2011年1月20日木曜日

部屋全体を暖房しなくても椅子一つを暖めればいいのでは?という発想によるパイプ状の循環型湯たんぽ。

2008年のミラノ・サローネでは、ドローグ・デザインがサステナビリティをテーマに「A touch of Green」という展示を行った。その中で簡潔なアイデアで美しい「Cosy chair」のデザインはベルリンを拠点に活躍するSMAQが行った。部屋全体を暖房しなくても椅子一つを暖めればいいのでは?という発想による椅子。技術的にはセントラル・ヒーティング・システムに接続している。東急ハンズなどで湯たんぽがブームらしい。Cosy chairは、パイプ状の循環型湯たんぽと言い換えても良い。





















大きい部屋を加熱する従来のラジエーターに代わって、余剰エネルギーを使用する。温かさが実際に必要な唯一の場所のみを加熱する。いわばパーソナル・ラジエータだ。 セントラルヒーティングシステムに接続するので、お湯が循環して暖かさを持続する。エコというテーマはデザイナーにとっては以外に難しい。その難しい課題を飄々と楽しく解くデザイナーの力量に敬服する。
Droog Design, a touch of green from robertanderson on Vimeo.

*ドローグデザイン:1993年ミラノサローネで一連のデザイン活動を発表し、脚光を浴びたオランダのデザイン活動。ドローグデザインとは特定のデザイナーのグループではない。「ノーデザイン」をテーマとしたデザインコンセプトであり、その下に集められたプロダクツコレクションであり、世界的な戦略の下のブランド名であり、一つの固有名詞ではくくれない活動をしている。 世界のデザイナー、キュレーターが連携して、その時々で優れたメンバーを揃えて発表する斬新な活動は、つねにデザイン界の注目の的である。リチャード・ハッテンはドローグデザインの代表的なデザイナー。

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