雑誌PENの表紙にも使われていたvery hungry god「ベリー・ハングリー・ゴッド」2006年この作品は伝統と発展に揺れるインドのアーティスト、シルパ・グプタ(女性のアーティスト)が制作した。グプタの作品に使われる素材は、極端な経済格差のあるインド社会で唯一、富裕層から最下層までが共通して日常的に使用するステンレス製の食器。グプタ氏いわく,「食器は生を映す鏡」様々な食器で作られたドクロは、世界を巨大な胃袋で飲み込もうとする現代インドを象徴する。と説明されているが、とにかく理屈抜きにかっこ良いパワー溢れる作品。
この動画は「鉄のドアの開閉」だけだが、やたら格好いいインスタレーション。説明がフランス語で残念ながら解読できず。グローバル化へのインドの開閉を暗示しているようにも感じる。フランス語に強い人、教えてください。
Xe BIENNALE d'ART CONTEMPORAIN LYON - SHILPA GUPTA
日頃から気にかかっている社会的な主題について、適切な手法と美意識をもって、観客の思索を促す作品を完成させる。インド社会の複雑な様相を作品に反映させるために、民族的な意匠や象徴を作品に導入するエスニック的なアプローチから逃れられないアーティストが多い中、インドのアート・シーンにおいて、シルパ・グプタの作品のシンプルな作りは際立ったグローバルな印象を与える。
*1976年ムンバイ生まれの女性アーティスト。ムンバイ在住。伝統的なインドのコミュニティで生まれ育ったグプタは、幼少期から民族やジェンダー、宗教、人種、階級、経済格差などの社会問題に興味をもち、グローバリゼーションが進む現代における社会的不平等やパワーポリティクスなどの問題を一貫して提起している。
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