2010年9月22日水曜日

1989年のモーターショーに展示されたパイクカーはフィガロでした。

今考えるとバブルのピーク、
1989年のモーターショーに展示されたパイクカーはフィガロでした。引き続き三原昌平さんの「PDの思想」のインタビューに答えた原稿をもとに加筆修正しました。















9-ラシーンの発売の二年前にフィガロがあります。これも坂井さんが最初関係されていたと聞いてますが、坂井さんが関わらなくなった経緯をお話出来る範囲でお聞かせいただけますでしょうか?

「最初、コンセプトワークの段階では我々が参加していましたが、僕自身が誰よりも早くレトロ・デザインの引用をBe-1で始め、誰よりも早くレトロ・デザインの引用に飽きてしまったことが、途中で引いてしまった理由です。

今考えると、かなりわがままなコンセプターであったと反省しています。しかし一方で、レトロデザインは一つのカー・デザインの手法として今でも継続されています。これほど長期的にラウンド・シェイプが続くことや、レトロ・デザインがデザインの一つの手法として続くことは当時予測出来ませんでした。」















10-フィガロをどのように評価されますか?

「フィガロは、いま見ると意外と好きです。なおオープンカーにするために重量がかなり重くなったということもあってターボエンジンがのっていますので、今でもかなり走ります。特にインテリアデザインは初期の提案が残っているようにも思います。

イギリスには特に熱烈なフィガロ・ファンがいて、フィガロの専門店もあると聞いています。そしてエリック・クラプトンやオアシスのノエルも乗っている(いた)と聞いています。ミニ・ダイムラーのようなデザイン・テイストがあるのでしょうか?最終的にはフィガロは清水潤さんがデザインされたようなものだと思っています。」





































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