2015年5月31日日曜日

セクシーな服を着るアラフォー女性「美魔女」という現象の発見は、より自由に人生を楽しみたいという女性の欲望(インサイト)の発見です。

先日ケトルの嶋浩一郎さんを大阪のWEB制作会社の勉強会に招いて講義をして頂いた。後半はもっぱら消費者が潜在的に持つインサイト(欲望)の話だった。消費行動は「欲望のアウトプット」だ。
嶋浩一郎さん


















MarketingPediaによると消費者インサイト(コンシューマー・インサイト、Consumer Insight)とは、消費者の行動原理や、行動の背景にある意識構造を見通した結果得られる、購買行動の核心やツボのこと。インサイト(Insight)は直訳すると「洞察」「直感」「発見」。




















簡単にいえば、マーケティングにつながる消費者が潜在的に持つ「欲望」。ケトルの嶋 浩一郎さんの言葉だと、顕在化している欲望は氷山の一角で、見えていない潜在的な欲望は、氷山の水面下のように無数にあると語る。

人生を楽しみ、長生きしたい。食べ物、飲み物を味わいたい。恐怖、痛み、危険を免れたい。性的に交わりたい。快適に暮らしたい。他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。愛する人を気遣い、守りたい。社会的に認められたい。など欲望は限りない。CMを作る人は常に、このようなインサイトに基づいて人々の欲望にアプローチする。
http://www.imaginact.net/responserates/the-universal-desire-for-discover-the-insights-of-target/

嶋浩一郎:ある行動の理由の発見は新しい欲望の発見であり、そこに新しい市場が想像できます。セクシーな服を着るアラフォー女性「美魔女」という現象の発見は、より自由に人生を楽しみたいという女性の欲望の発見です。この欲望に応える商品を新たに開発したり、そんな欲望を持っている人たちに対するアプローチのテクニックを考えるのが広告プランナーの仕事です。

http://www.dhbr.net/articles/-/1896?page=3
カラムーチョのCMの芦田愛菜ちゃんのセリフ「インサイト(消費者心理)をえぐられる」

http://dentsu-ho.com/articles/1874


2015年5月30日土曜日

あるあるの典型的なパターン。あくびがうつるのは、相手に対する共感や関心がベースにあるかららしい「あくびがうつる作用」を利用したインタラクティブな広告。



往年のサッカー選手のペレもキャラクターとして一役買っているブラジルのコーヒーメーカー「Café Pele」のインタラクティブ広告プロジェクトがかなり面白い。

人のあくびを見た人の70%もの人が、自分でもあくびをしてしまうという。あくびがうつるのは、その相手に対する共感や関心がベースにあるからという共感説があるが、それを利用した広告だ。

渋谷の井の頭線への導入部にあるような縦型のディスプレイにあくびする人の顔が大写しされると、通行人もつられてあくびをしてしまう。というか、このブログを見ているだけで皆さんもあくびをしてしまうでしょう。













つぎの画面は「コーヒータイムですよ」というメッセージとストロングコーヒーの「カフェペレ」と言うシズル感溢れる広告。あくびをインタラクティブな広告に仕上げていくユニークなアイデアには脱帽!













http://social-design-net.com/archives/22890
http://www.cafepele.com/


2015年5月29日金曜日

ブランドの差異を調べるときにそのブランドが誰に極端に愛されているのか?を調べるために、ブランド名(brand)と入れ墨(tatoo)を入れて検索する。今回はシャネルとグッチの例を挙げてみる。

Chanelの入れ墨

もともと「brand(ブランド)」の語源は、焼印を押す意味の「Burned」で、自分の家畜と他人の家畜を間違えないよう、焼き印を押して区別していたことから、「商標」を「brand(ブランド)」と言うようになった。という説がある。
Gucciの入れ墨











この「出典:永遠に愛されるブランド ラブマークの誕生」に掲載されている四象限の「ラブマーク」に注目して欲しい。「あきらめる前に犠牲を払ってもいい」とブランドへの愛の強さがわかる。

まさにブランドとの一体化のために自分の身体に入れ墨を入れる人々がかなりいる。Gucciというイタリアブランドはなぜかブラック系の男性がやたら多く偏愛の強さがわかる。一方Chanelというフランスブランドは白人の女性が圧倒的に多い。これは考えてみたい。
出典:永遠に愛されるブランド ラブマークの誕生
























ブランドとは?
・BURNED(焼く)が語源《家畜と区別するため焼印》
・「好き」という感情(USAMI)
・目指すべきは「ラブマーク」(Saatchi & Saatchi)




2015年5月28日木曜日

グロースハッカーのマオカワシマさんが「30秒で分かるマーケティングとブランディングの違い」で、うまくまとめている。

マーケティングとブランディング、この違いをはっきりと説明出来る人は私の周辺でも意外と少ない。

マーケティングは企業が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念、つまり企業活動のほぼすべてなので広すぎるが故に説明が困難になる。

市場を作り、広げ、認知度向上を計るのがマーケティングの役割だとしたら、それらのイメージアップを行うのがブランディング。
・マーケティング – 自分から自分のイメージを相手に伝える努力
・ブランディング – 相手に自分のイメージを持ってもらう努力

情報を配信する側が直接伝えるメッセージと、受け取った側が自主的に感じるイメージの差が、マーケティングとブランディングの違いを説明している。

http://blog.btrax.com/jp/2015/04/05/marketingvsbranding/



2015年5月27日水曜日

Diorが、初のバーチャルリアリティヘッドセット「Dior Eyes」を発表した。ラグジュアリーブランドとデジタルテクノロジーの関係は今後どうなるのか?

通常最先端のデジタルテクノロジーとラグジュアリーブランドは相性が悪い。ずいぶん前になるがLOUIS VUITTON(CELUX)ブランドのケータイを開発しようというプランが立ち上がり交渉したが、老舗ブランドは価値が劣化するデジタルプロダクトはやらないという実に正しい回答でギブアップしたことがある。

Apple Watchもある種のラグジュアリーブランドに向かっているので、ラグジュアリーブランドとデジタルテクノロジーの関係が楽しみになってきた。



















ディオールがランウェイのバックステージを体験できるVRヘッドセット「Dior Eyes」を開発の話を聞いてデジタルプロダクトにDiorブランドのロゴがあることで少し驚いたが、商品ではなさそうだ。あくまでも店舗の販促ツールのようだ。












ヘッドセットを装着することで、ファッションショーの裏側を見ることができる。日本でも6月17日から伊勢丹新宿店のディオールコーナー(1F 化粧品売り場)で期間限定の導入が予定されている。
Diorブランドチームはヘッドセットを企画するにあたり、イメージ図を起こす段階から製品化に至るまで全工程に携わったという。「ディオール アイズ」にはヘッドフォンが内蔵されており、視覚と聴覚からショーの裏側を見ることができる。













3Dプリンターにより製造された。また、着用者の頭の動きに連動して現場の映像が360度展開され、Youtubeの動画ではショーのバックステージでモデルにメイクを施すクリエイティブ&イメージディレクターの姿が映し出されている。

今後は自動車ディーラーが、VRヘッドセットで試乗体験を提供したり、旅行会社が、旅行プランをバーチャルリアリティで先に体感してもらうことも当然になるかもしれない。バーチャルリアリティはかなり前からあったのだが、最近大復活の兆し。Oculus Rift(オキュラス リフト)の没入感も半端ない出来だ。
http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-25/dior-eyes/
http://social-design-net.com/archives/22840



2015年5月26日火曜日

天津国際設計週(デザインウィーク)が行われ参加してきました。



5/16から5/21の間、天津国際設計週(デザインウィーク)が行われ参加してきました。色々書きたいことや写真もたくさん撮ったので、後日まとめて報告します。ただ中国は相変わらずBloggerなどのGoogle系のサービスが一切使えずネット環境は不便でした。


















色々な感動があったのですが、何よりも物学研究会の主催者でデザイナーの黒川雅之さんの活躍です。私より10才年上なのですが、今人生でおそらく最も大きい評価を中国で受けているということです。私もなかなか引退は出来そうにありません。

今日の画像は黒川さんの別荘でもある「夢蝶庵」です。

黒川雅之さん顧問として企画段階から関わり、国際デザインコンペのプロデュースと審査、Japanese pavilion「夢蝶庵」の設計、Glass pavilionの設計、メイン会場での日本伝統工芸展や黒川雅之作品展、フォーラムでの講演など、主要な役割を果たしました。






















http://www.k-system.net/news/?p=791



2015年5月22日金曜日

暑い時には熱を吸収し、寒くなったらその熱を解放して、部屋の温度を快適に保つデスク、「エコ」で「快適」な生活が出来る。


サーバーから発せられる熱を利用して暖房にするオランダ発の「Nerdalize」は、驚くことにエネルギーコストを最大55%まで削減できるというのだ。「ZEF」は、Zero Energy Furniture(ゼロエネルギー家具)の略。





























この製品は、暑い時には熱を吸収し、寒くなったらその熱を解放して、部屋の温度を快適に保つデスクだ。表面は木材、内側はアルミ素材で設計。22度Cを越えると、デスクが熱を吸収し涼しくなり、部屋が寒くなってくると、その蓄積した熱を解放して部屋を温めるという構造。






















部屋の中でエアコンを付けているような場合、そのコストを30%ほど削減できるという。室温調整家具のようなものがあれば、より「エコ」で「快適」な生活が出来る。


http://www.nerdalize.com/
http://zef-design.tumblr.com/
http://social-design-net.com/archives/22663



2015年5月21日木曜日

断捨離の思考の実践として次のレベルの「タイニーハウス」で持続可能性と低環境負荷のコンセプトを実現する人々。


四組のカップルは、断捨離の思考の実践として次のレベルの「タイニーハウス」で持続可能性と低環境負荷のコンセプトを実現することにした。断捨離とは、モノへの執着を捨てることが最大のコンセプトだ。 モノへの執着を捨てて、心もストレスから解放されてスッキリする生活を彼らは選んだ。憧れるなあ!






















20年以上の友人であった四組のカップルは、彼らが一緒に住んで、一緒に不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活成長したいと思ったことを決めた。彼らは、小さな家で物への執着から離れる考え方が好きで、そういう考えに基づいて小さな村を形成したかったからだ。















建築家マット·ガルシアの助けを借りて、彼らは、テキサス州オースティンの外側牧場に自分のビジョンを実現した。各カップルは4万ドルの37㎡の小さな家を所有している。このサイズはウサギ小屋と揶揄された日本の小さな家の平均70㎡の半分くらいのサイズになる。















また建築家マット·ガルシアは、持続可能性と低環境負荷のための建物を設計した。各小さな家は、クイーンサイズベッド、バスルーム、リビングエリア、ソファベッド、フロントポーチと不十は感じさせない。















家は特殊な絶縁エアコン付きで夏に冬は暖かく、涼しい場所に建っている。亜鉛メッキ金属サイディングとスプレー発泡断熱材は、太陽の熱を減少させる。タンクは雨水を集めることができるように屋根が傾斜している。1,500平方フィートの共同体の構築には、フルキッチン、ダイニングエリア、集まりやその他の活動のための十分なスペースがある。






http://www.lifebuzz.com/


2015年5月20日水曜日

LAの友人のルー・ビーチの自伝を添えておきます。なかなかダイナミックな人生です。作品数も膨大ですが、ほんの一部を掲載しておきます。

相当若い時から現在にいたるまでの作品です。ポーランド人の両親のもとドイツで生まれた。そして私は4つのときに米国に来た。そしてニューヨーク州ロチェスターで私の青春を過ごしました。高等教育は州の大学での夜間学校に続いて2年間コミュニティカレッジでちょっとした事件を起こし中退しました。
ヒッピーとなりカリフォルニアに逃げ、ハリウッドのバンガローで数年過ごした後ビーチサイドのコミューンで機械オペレータ、トラック運転手、書店の店員などを経験しました。シュルレアリストに影響されたこの間に、アートブックを作り、ギャラリーや美術館に行き始めた。今の作品のコラージュの始まりです。

































その後ボストンへの移動し、アートを作り続けて素晴らしい芸術家のパトロンを得ました。ボストンアートセンターでワンマンショーを行いました。
レコード会社にLAで多くの友人を持っていました。彼らは、アルバムカバーを作成する仕事を提供してくれました。音楽ビジネス、出版、雑誌/新聞アリーナでの作業、初めて成功したイラストレーターとしての私のキャリアを開始しました。










 




 http://www.loubeach.com/