福島第一原発 現状と今後とるべき対応策 (大前研一ライブ580)2011.3.27
福島第一原子炉の現状は、タービン建屋の線量、海水の汚染、黒煙から推測して多分三基とも炉心溶融している可能盛が大きい。恒常冷却なしに石棺には持ち込めない(3~5年)廃炉は免れない(5~10年後にコンクリート漬け)しかし、冷却は続けなくてはならない。再臨界の危険性が完全に除かれたわけではない。現場での作業は危険で限定的だろう。放射能の拡散はしばらく続くが、冷却プールにある使用済み燃料は搬出しなくてはならない。福島の放射線量において、3/14、15、16日の放射線量は異常だ。炉心溶融していた可能性があるが、その後は収束に向かっている可能性がある。
今回考えられる停止炉心の事故再臨界(excursion)と炉心溶融(melt down)が課題だろう。炉心溶融を燃料被覆管破損(酸化)という言葉で東電は説明している。米国政府の動きは、早い段階から独自に情報把握(日本政府・東電)し炉心溶融を覚悟し避難地域を50mile(80km)に決めた。その後名古屋以西に大使館を大阪に在住米国人にヨウ化カリウムを配布した。福島の真水消化と放射能の飛散防止を要求した。石棺で閉じ込めることを推奨(ロシアも共同歩調)高濃度放射性廃棄物の処理、通常はプルトミウムなど抽出後地下800~1000mに永久埋葬する。日本海溝に(ドラム缶+セメント棺)で廃棄は不可。チェルノブイリの石棺はボロボロとなり雨水などにより20年で生態系へ侵食した。再構築を検討中、スリーマイルは10年以上経過してコンクリート漬けした。福島第一の炉心はスリーマイル方式で燃料は多分取り出せない。冷却プール中の燃料はキャスクに入れて搬出し、プルトニウムの抽出をあきらめて高深度地下に永久廃棄ロシアのツンドラ地帯などの使用を交渉するべき。
原子炉燃料の処理について福島第一は、原子炉の中で2~3年は燃える。建屋内冷却プールは数年、共用使用済み燃料プールは数年~10年。キャスク保管で数年後搬出待ち。
プルトニウム・ウラン混合酸化物は六ヶ所村永久貯蔵施設 800~1000mの地下に永久保存。
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