2010年10月27日水曜日

石ノ森章太郎さんとは生前、1990年代ある巨大テーマパークのコンセプト作りで、ご一緒するはずだった。

石ノ森章太郎さんとは生前、1990年代ある巨大テーマパークのコンセプト作りで、ご一緒するはずだった。そのプロジェクトは、残念ながらバブルが弾けて途中で中止になって、仕事をご一緒出来る機会は失われた。アフロヘアーで優しい物腰の、柔らかなパーソナリティーは今も記憶にある。この石ノ森さんの「サイボーグ009」の原画は先日京都にある漫画ミュージアムで見た物の中でも大変気に入っている。素晴らしい絵であり、漫画、そして「デザイン」だと思う。




























宮城県佐沼高等学校入学後『漫画少年』への投稿仲間を集めて「東日本漫画研究会」を設立、肉筆回覧誌(コミケで見るような物)『墨汁一滴』を制作する。このころ既に漫画業界で「宮城県に天才がいる」と評判になっており、高校2年生の春、『鉄腕アトム』執筆中の手塚治虫に「シゴトヲテツダツテホシイ」との電報を受け、学校を休んで上京。中間テストを挟んで手塚のアシスタントを務める。このとき背景や脇役だけを描けば充分であったにもかかわらず、アトムやヒゲオヤジなどのメインキャラクターまですべてを手塚タッチで描いてみせたため、手塚も度肝を抜かれたという。この頃のあだ名は「じゃがいも」。


サイボーグ009 OP 誰がために フル
「サイボーグ009」は「仮面ライダー」と並ぶ石ノ森の代表作。それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士の活躍や日常を描く長・中・短編の作品群からなる。ただし完結編に当たるシリーズの完成前に作者が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっている(後述)。石ノ森自身この作品に対する思い入れは相当強く、仮面ライダーシリーズに関しては作画を他人に任せたことが多かったが、本作は雑誌掲載作品のほとんどを自分で描いたという。

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