ロンドン、イギリス
ロンドン南東部のレディウェルの橋の壁に描かれた
ストリートアーティストのライオネルスタンホープの壁画
写真:Matt Dunham / AP
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これらの多数の世界中のウォールアートを見て胸に迫るものがある。絶望や希望の心の振幅が大きいと人はクリエイティブになるのだろうか?新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)もアーティストの心を激しく捉え市中に巨大な絵を壁に描かせた。
そう言えばルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』は、芸術映画史上に残る大傑作だが、この映画は実は恐ろしい疫病の感染も描いている。この映画は初老の音楽家が、美少年に恋してしまう耽美的なストーリーだ。だから「ベニスに死す」なのだろうか?
サンフランシスコ、米国
塗られたフェンスはトランプ大統領をコロナウイルスとして描いています
写真:Josh Edelson / AFP / Getty Images
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ベニスでは14世紀にはペストが大流行し、隔離するための収容所も作られた。その後も17世紀まで度々ペストが流行した。市内に巨大な教会が多いのもそのためである。1918年にはスペインかぜがありと、数々の感染症を経験してきた歴史がある。
ワルシャワ、ポーランド
保護マスクを身に着けている医療関係者を示す壁画
写真:Agencja Gazeta /ロイター
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ただし、いまのベニスはサン・マルコ広場、サン・マルコ寺院、ドージェ宮殿などの観光名所はがらんとして人影が見られない。イタリア全土に感染が拡大する中で、かつて最も落ち着いた場所と呼ばれたベニスが、激しく動揺している。2020年4月21日の時点でイタリアでの感染者は10万8237人を超えた。
フランス・パリ
ジョガーが壁画を通過し、「Achoo Covid-19」というメッセージが表示される
写真:フランク・ファイフ/ AFP /ゲッティイメージズ
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疫病をモチーフとして人間社会を描いた芸術や文学が多数ある。リストの『死の舞踏』や、デフォーの古典文学『疫病流行記』、またブリューゲルやベックリンの絵には当時のメメント・モリ(死を想え)の気分が強烈に満ちあふれているものがある。
カターニア、イタリア
フェイスマスク付きモナリザ
写真:Fabrizio Villa / Getty Images
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ある日、港に船が着き、その船にはペストが蔓延している。やがて、その船から鼠が街に逃げ出す。ヴェルナー・ヘルツォーク監督のドイツ映画『ノスフェラトゥ(Nosferatu: Phantom der Nacht)』は耽美的にリメイクしたドラキュラ映画だ。
ロシア、ガッチナ
サンクトペテルブルクの南約20 kmにある
ガッチナの干潟のブロック上のウイルスを描いた壁画
写真:Peter Kovalev / TASS
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ウェッテレン、ベルギー
ストリートアーティストCAZによる医療従事者を描いた壁画
写真:バージニアメイヨー/ AP
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ガザ地区ラファ
芸術家は、ガザ地区南部で
「伝染病と闘うことで人間を守り、地球を守る」という壁画の朗読を描く
写真:Mohammed Abed / AFP / Getty Images
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サンアントニオ、米国
アーティストがフェイスマスクを含むように更新したCardi Bの壁画
写真:エリック・ゲイ/ AP
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ベルリン、ドイツ
コロナウイルスの画像の横に防護マスクをつけている女性の落書き
写真:アダム・ベリー/ゲッティイメージズ
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ロサンゼルス、アメリカ
ベニスのビーチの横にある、フェイスマスクでキスする
カップルを示す壁画を通り過ぎて、フェイスマスクを着た男がジョギングする
写真:ÉtienneLaurent / EPA
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タンゲラン、インドネシア |
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