毎年正月にお願いする芳賀規良さんの作品空中浮いていて水は使わない |
メディアや友人を通して聞いていたものの、この 数年間に起きた中国のデジタル化の波は、私に とっても強烈なインパクトだった。中国ではもはや日常生活で通貨を使うことはなく、すぐに ATMも 無くなるだろう。造幣コストや高額なATMの製造コストや現金回収の時のセキュリティーコストなど膨大な決済コストが削減できる。
中国は米国や日本とは、全く違う 独自のデジタル化の道を進めている。その一つは キャッシュレスによる個人情報のオープン化だ。 キャッシュレス社会というのは、すべてのユーザ(国民)のあらゆる行動がデジタル通貨使用のたび に記録される、日本にも発生しうる「デジタルが起こ す社会変革」だ。同時に監視社会の完成でもある。
しかし、もう少し大きな時間で見ると、アジアの時 代 と西洋の時代は 800 年周期で交代するといわれて いる。つまり今後21世紀以降は西洋が衰退して再び アジアの時代が来ると言うことだ。地政学的に見る と日本は島国として、EU における英国に類似して いる。また中国を中心にしたアジアの大陸は EUと 似ている。東西のどちらか一方が地球文明をリードする役目を担っていて、交代期が来たらもう一方に バトンタッチするということだ。何ともダイナミック な文明交代だ。
“文明法則史学 800 年周期説”は政治・経済・科学・ 芸術・思想・宗教など、人間の営みのあらゆる分野 に渡る普遍史だという。東西2つの文明が 800 年 ごとに繁栄と衰退を交代して、1600 年で一巡する 二重螺旋構造だ。この説を唱えた村山節先生は、 最初は天才の出現を研究していたが、それには周期 があることを突き止め、その結果東西文明交代の 周期を発見する。
たとえば 800年前、ジンギスカンの出現によって、 西洋民族の大移動が起き西洋の時代が始まった。 しかしこれはなにもたった一人の英雄によって引き起こされたのではなく、気候の大変動が引き金に なったのだ。ちなみに 1600 年前はゲルマン民族の 大移動が起き、この大移動でアジアの時代が始まっ た。
2020 年の東京オリンピックやそれに続く2025 年の大阪万博といった短い時間より、800年という 大きくてダイナミックな時間で時代を俯瞰すること こそもっと重要だ、2018 年はそんな事を感じた年 だった。2019年は、どんな年になるのか?相変わ らずの好奇心と行動力で読み解いていきたい。 皆様にとって良い年になることを祈念する。
今年も早いもので、年末年始のご挨拶をさせていただく時期となりました。 貴社の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 本年は、格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。 来年も誠心誠意努力して参りますので、より一層のご支援を賜りますよう、弊社 一同心よりお願い申し上げます。
尚、弊社の年末年始の休業期間は 12月21日(金)~1月6日(日) となっております。
WATER DESIGN 2018 WINTER QUARTERLY JOURNALより
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