2018年12月28日金曜日

未来の銀行ではキャッシュはなくなり店舗は消える。支店はスマホになり、金融商品はアプリとなる。

WIRED前編集長 若林 恵さんが面白い本を出版した。キャッチコピーは「キャッシュはなくなり店舗は消える。支店はスマホになり、金融商品はアプリとなる。データは資産。信用が貨幣。そして「お金」は、あなたそのものになる。ようこそ、未来の銀行へ」


























消えた通貨、消えた ATM、デジタライゼーション が起こす個人情報のオープン化が中国で加速して いる。2018 年は上海、北京、広州、そして年末 には寧波と、中国へ多くの旅をした。また、今年は 相次いでクライアントから顧問就任を求められた 年だった。

しかもそれらの企業の大半は UX(ユー ザーエクスペリエンス)関連の企業だ。その中の 一社 beBit の China Business Trip で、年初に土 日を使って上海の Alipay/ WeChat Pay の実証実 験に行ってきたことをきっかけに「中国をおおう デジタライゼーションの観察」が始まった。













貨幣の保有より流動が社会を活性化する。貯蓄より投資、金持ちより稼ぎのいい人の方が豊かな時代になる。労働より貨幣そのものの方が貨幣を生み出す時代になった。金が金を生み出し、人間の労働を超える時代になるだろう。2018/07/29 - 日本のキャッシュレス決済比率は18%(2015年)。

政府はこの比率を25年までに、40%まで引き上げようとしている。現金志向が根強く残る日本で、果たして実現できるのか。













クレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレス決済の比率だけを見ると、'15年のデータでは韓国は89.1%、中国は60%、イギリスは54.9%、アメリカは45%。だが日本は18.4%と、主要国に比べても格段に低い。

国内ダウンロード数6000万を超えるフリマアプリ「メルカリ」がスタートした決済システム「メルペイ」など、「脱現金」の貨幣圏はすさまじいスピードで広がろうとしている。銀行はATMから手数料はとれないうえ、個人への融資はビッグデータを持って与信能力を上げるLINEペイのようなところに握られていく。
















フィンテックの勃興、仮想通貨や電子通貨の広まり、キャッシュレス化の波によって、猛然とデジタル化・モバイル化が押し進められ、さらに、マイナス金利、低成長、働き方改革などによって、産業、経済のルールまでもが抜本的に見直しを迫られてもいる。

変化の混乱のど真ん中にあって「金融」の世界はいったい何を指針に、どこへ向けて、どう自らを刷新しうるのか? これからの新しい社会の「金融」を担うべき新しい機関=次世代銀行とは、いかなるものなのか?お金とテクノロジーと社会が織りなす社会変革の壮大なシナリオ。













時代を牽引する識者とともに、『さよなら未来』の著者でWIRED前編集長の若林恵が考えた、次世代ビジネスマン必読の「次世代銀行論」!

著者について
若林 恵|ワカバヤシ・ケイ(責任編集)

1971年生まれ。編集者。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswnpublishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)。



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