以前から海外のデザインサイトなどで相羽さんの作品を見て、その妄想力と緻密な制作プロセスには感動していた。その後本人が案内していただいた作品群だ。
(以下WEB記事参照)
展示物は、相羽が描いてきた2003年以降2011年現在までの主なデザイン原画と、相羽の原画をもとに村上和也が制作する模型。相羽の視線は螺旋を描くように、あるいはわざと迷路に迷い込むかのように、建物や空間を自由に駆け巡るのである。それは「鳥のよう」であり「風のよう」でもある動的な視線である。
相羽によれば、制作の原点はウォルト・ディズニーと迷路にあるという。自称ディズニーランド・オタクでありかつてはメイズ・アーティストでもあった。
確かに、二次元と三次元を縦横無尽に行き来する視線や空間感覚はディズニーの世界に通じ、また逃げのない細部の詰めや俯瞰的な視点は、迷路の作成にも不可欠である。壮大なスケールの鳥瞰図はミクロとマクロの双方を同時に意識することができる相羽らしいもの。
初期の模型は、一見、盆栽のようだ。小さな空間に勇壮な自然の息吹を吹き込もうとする盆栽には、日本の伝統的美意識が反映されており、その美学は相羽の盆栽型模型にも確かにかいまみることができる。
しかし、相羽作品の密度とストーリー性は、およそ一植物の生理や時間の配下で実現する世界とは異なる破格の時空とディテールをもつのである。現代の空間クリエーター相羽高徳が生み出す“空前のリアリティ”。みる者の想像力を解放する「心のリゾート」相羽ワールドへ、ようこそ。
https://www.kakiden.com/gallery/archives/4508/
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