2018年4月24日火曜日

ネットでの買い物とリアルでの買い物の境目がなくなり、ネット上での買い物をわざわざ「EC」と区別する必要がなくなるフーマー(盒馬)。

















フーマー(盒馬)というアリババ系のスーパーマーケットは、「オンラインスーパー(EC)の倉庫とスーパーマーケットの店舗を共有する」というコンセプトで、倉庫の出荷係である水色のトレーナーを着た若者たちが、買物客に混じって店内で出荷作業を行っている。近距離であれば注文した商品を30分以内に届けてくれるという、とても便利なサービス。




























ブルーのトレーナーを来ているのは出荷係の方たち。注文を受けた商品を絶えず店内で集めている。店内の一角にはベルトコンベアが配置され、注文を受けた商品を配達係に連携している。ネット通販首位の阿里巴巴は、多くのオフライン小売業に出資している。ここでは独力で開発した生鮮スーパー「盒馬鮮生」を取り上げる。




























盒馬鮮生金橋店は、上海浦東の住宅地に立地している。金橋国際商業広場というSCの地下1階だ。一見すると普通のの食品スーパーと変わらない。一般客が普通に買物をしている。
















しかしそれよりも断然多いのは、ブルーのユニフォームに身を包み、動き回る店員たちだ。彼らはオンラインで入るオーダーを端末で確認すると、専用の買い物袋をスキャン、これで発注主が確定する。店員たちはオーダー明細にそって商品を揃える。完了すると袋はハンガーシステムに載って1階の配送所へ運ばれる。3キロ以内の配送範囲に最短30分で配達する。















発注は「盒馬」というアプリをダウンロードして行う。支払いは阿里巴巴のモバイル決済「支付宝」を利用する。スマホ1台ですべてが完結するのだ。一見客も支付宝さえあれば清算できる。この店に現金は一切存在しない。イーコマースとリアルストアの際はなく溶け合っている。




















2018年4月23日月曜日

信用スコア「芝麻信用」(セサミ・クレジット)は、未来型の管理システム、あなたのスコアは?

芝麻信用(セサミ・クレジット)は中国アリババグループの関連企業アント・フィナンシャルサービスグループが開発した個人信用評価システム。スコアを集計するためにアリババのサービスからのデータを利用する。


顧客はソーシャルメディアでの言動やアリババグループのウェブサイトでの購入または関連企業のアント・フィナンシャルのアリペイのモバイルウォレットを使った支払いに基づく様々な要素に基づきスコアを受け取る。

高スコアを得ることへの報酬として、アント・フィナンシャルからローンを受けやすくなったりアリババグループ内の電子商取引サイトにおいてより信頼できるプロフィールをもつことができたりする。(wikipediaより)





































芝麻信用という、ビッグデータから各人の信用度を数字で算出するサービスがある。芝麻信用は阿里巴巴(Alibaba)系のエスクローサービスで電子マネーの「支付宝(Alipay)」サービスの1つである。阿里巴巴のサービスの使い方次第でスコアはあがり、下は350点から上は950点までの間で、その人を評価する。(wikipediaより)

点数があがると以下のようなインセンティブがある。

• 阿里巴巴系の旅行予約サイトでホテルを予約すると、ホテルでのデポジットが不要となる(600点)
• 賃貸サイト「小猪短租」で敷金が不要となる(600点)
• 提携するソーシャルファイナンス(P2Pファイナンス)や消費者金融で審査がすぐに通る。一部サイトでは利率が下がり、返済期限が延ばせる(600点)
• 全国展開のレンタカーサービス「神州租車」でデポジットが不要となる(650点)
• 上海図書館でのデポジットが不要となる(650点)
• シンガポールビザがとりやすくなる(700点)
• 北京空港の専用出国レーンが通れる(750点)
• ルクセンブルクビザがとりやすくなる(750点)





































芝麻信用のアプリをみると、「身分の公開」「人との繋がり」「返済能力」「信用の歴史」「行動」の5つの要素からはじき出していることはわかる。どうやら「多くのプロフィールを嘘偽りなく登録する」「人間関係が豊富にある」「滞り無く支払いを行っている」「頻繁にネットショッピングをしている」ことが重要なようだ。人間関係を重視するのは中国らしい。

2018年4月22日日曜日

消えた通貨、消えたATM、中国でデジタライゼーションが起こす個人情報のオープン化が加速!

このところ私の顧問就任が続いた。それらの企業の大半はUXユーザーエクペリエンス関連の企業だ。その中の一社beBitのChina business Tripのために、この土日を使って上海のAlipay WeChatpayの実証実験に行ってきた。
















メディアや友人を通して聞いていたものの、この数年間に起きた中国のデジタル化の波は、私にとっても強烈なインパクトだった。日常生活で通貨を使うことはなく、早急にATMも無くなるだろう。中国は米国や日本とは、全く違う独自のデジタル化の道を進めている。

その一つはキャッシュレスによる個人情報のオープン化だ。キャッシュレス社会というのは、すべてのユーザ(国民)のあらゆる行動はデジタル通貨の使用のたびに記録される。日本にも起きうる「デジタルが起こす社会変革だ。」同時に監視社会の完成だ。












デジタルオーバーラッピングにより、O2OからOMO(Online Merges Offline)の世界に。体験向上→ビッグデータ取得→接点への還元のループが回るエクスペリエンス競争社会に社会インフラや行動規範が生まれ、貢献型顧客志向社会が創造される。

Online Merges Offlineつまり全ての顧客のタッチポイントをOnlineの考え方で再構成する。
•UXを重要視した設計•“高頻度”に接点を確保するシナリオ設計•ビッグデータの収集/活用
•プロダクト・サービスの継続改善 など。(bebit資料より)

 残念ながら、今や中国は日本より進んだデジタル先進国になった。日本でも到来しうるデジタライゼーションの未来の可能性を見ながら、デジタル時代のビジネスのあり方を見てきた。








世界で経済レベルで一番デジタル化が進んだのが中国上海だ。都市部では全員が使っていると言って良いほどに普及しきったモバイル決済。APPのQRコードで支払えるキャッシュレス社会が成立している。DocomoとAlibabaが日本でのQRコードペイメント進出をアナウンスした。日本でも近くキャッシュレス社会が到来する可能性がある。

ペイパルに近いサードパーティのオンライン決済システム。銀行口座から各モバイルペイメント機能にお金を補充し、そこからお金を引き落とす仕組み(エスクロー)。Apple PayやLINE Payと大きく変わらない為、仕組み上の特異性は大きくないが、生活インフラへの展開やオフライン店舗への普及により、露天商でさえ誰もが使うサービスになった。
http://www.bebit.co.jp/






2018年4月1日日曜日

電通報でも紹介されていた 超難解折り紙「キンチョール」新聞広告がいけている。 

超難解折り紙で“何”ができるか?大日本除虫菊は、2017年5月22日の読売、産経、西日本、中日の各紙と同30日の日本経済新聞に、 殺虫スプレー「キンチョール」の新聞広告を掲載した。紙面はほぼマットな濃いグレイな黒地。「超難解折り紙。」のコピーと、かなり美しい幾何学的な折線で構成されている。

折り方を解説した動画はなんと50分を超える。参加型広告の模範になるだろう。苦労の末に完成するのは、作業の経過で真っ黒になった手と折り紙の「ゴキブリ」だ!!「やってみたら、これができた!」と達成感で誰かに言いたくなるようなコミュニケーションを思い描いたとのこと。















週末の掲載のため予想以上の人がチャレンジしたようだ。ツイッターやインスタグラムには「貴重な休日に、1時間かけてゴキブリを折ってしまった(笑)」「やってくれましたね、金鳥さん」など微笑ましいなコメントが上がり、多くのSNSにも投稿され自慢なのか?自虐なのか?わからないトーンのコメントが話題となっている。

出来たゴキブリは異様に完成度が高く、特にひっくり返した裏側の見た目がちょっと怖いできばえだ。