2017年1月23日月曜日

計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論と私

最近私の過去の行動を振り返りながら「デザインと人生」が、どう関わって今に至ったのか?というレクチャーを行うことが多くなった。このレクチャーの中で絵描きになりたかったけれど家の事情で断念して役人になった叔父がもし私に5才の時に油絵を始めさせなかったら?どうして進学校の高校三年生の時に強引な進路変更をして京都芸大への進学を決めたのか?

その困難な受験の後入学して一年半で米国に行ったのか?音楽とファッションのどちらを選ぼうか?と考えファッションを選んだのはなぜか?もう数え切れないくらいの人生の岐路にあみだくじを引いて選んできた結果で今の自分がある。

「自分のキャリアは自分自身で意図的に職歴を積み上げて形成するもの」という従来型のキャリア論とは全く違う方法でキャリアを積み上げてきたことになる。しかし今振り返ると、「必然的な偶然」を感じる出来事が様々あったことに気づかされる。

つい先日ビジネスパートナーに坂井さんのハチャメチャの行動を説明できる理論がありますよ。と聞かされて知ったのが”計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論”だった。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱されたもので、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良い方向にしていこうという極めてポジティブな考え方だ。
Lou Beach





























今のように「ブレクジット」(英国のEU離脱)と「トランプ現象」で、非常に明確になったのは武邑さんの言う「グローバリズムの自滅」だ。このような変化の激しい時代において、あらかじめキャリアを計画したり、計画したキャリアに固執したりすることは非現実的であり、すべきでないとクランボルツ教授は指摘した。自分が何をしたいかの意思決定にこだわり、一つの仕事や職業を選びとることは、とりもなおさず、それ以外の可能性を捨ててしまうことに繋がるからだ。

「計画された偶発性理論」では、個人のキャリア形成をもっと幅広くとらえ、「キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」と考える。その予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのが同理論の中心となる考え方だ。

これを実践するために必要な行動指針として、クランボルツ教授は次の五つを掲げているが私の日常の行動に面白いくらい類似している。皆さんはいかがですか?
(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
https://touch.allabout.co.jp/gm/gc/441716/



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