2016年8月15日月曜日

原野守弘さんが言うところの「左脳的に説明されたものこそが正しい」と信じている宗教の信者が大半を占める企業社会ではIDEOやfrogなどのデザインコンサルティングファームは大人気だ。

原野守弘さんが面白い発言をしている。クリエイティブのことがわからないって言う人は、ロジックや戦略を左脳的なものだと捉えていて、クリエイティブを右脳的な発想だと考えています。だから、あなたが考えた右脳的なものを私がわかるように左脳的に説明してくれ、とおっしゃったりするんですね。

でも、それは「左脳的に説明されたものこそが正しい」と信じている宗教に過ぎない。しかしながら、広告が一番効くのは、そういう説明ができない感情的な部分なんです。そこを信じられない人は広告の仕事をやってもうまくいかない。

多くのクライアントが左脳的な説明にこだわるのは、「上司や他の部署に説明するため」だったりします。そこへの説明をわかりやすくするために、企画が少しずつぬるくなっていく。こういう現場をよく見かけます。これを避けるために僕が実践しているのは、「社長さんにプレゼンすること」。それでほとんど解決します。説明のための説明が不要になるから。http://gqjapan.jp/

原野さんが言うところの「左脳的に説明されたものこそが正しい」と信じている宗教の信者が大半を占める企業社会ではIDEOやfrogは大人気だ。特にfrog designは戦略的クリエーテイブのコンサルタント企業で、最近はデザイン会社とは言わず、「イノベーション支援会社」と自ら定義している。デザインによるアプローチでコンサルテーションを行うデザインコンサルティングファーム。

書籍「デザインコンサルタントの仕事術」はアイディアの生み出し方にとどまらず、アイディア実現のプロセスについても指南している。特に面白いのは破壊的と言う言葉が並ぶ以下のセンテンスだ。

 1.破壊的仮説を立てる(正解するために、まずは間違える)
 2.破壊的チャンスを見つける(いちばん目につかない場所を探る
 3.破壊的アイデアをいくつか生み出す(想像もつかないアイデアには競争相手もつかない)
 4.破壊的ソリューションを仕上げる(新しさのための新しさ」は無駄)
 5.破壊的プレゼンで売り込む(聴衆の心をつかむストーリーの作り方)

タイトルにもある「デザインコンサルタント」というキーワードは、誤解を招くかもしれない。アイデア出し、ソリューションへの仕上げ方からプレゼン術まで――アップル、マイクロソフト、ディズニーが絶大の信頼を寄せ、IDEOと肩を並べる世界級デザインファーム「frog」の「常識を破る」ノウハウが詰まった一冊!という売り込み文句はわかりやすい。
frogの成功事例となるApple製品














私の会社WATER DESIGNも「デザインコンサルティング」を営む。その「デザインコンサルティング」とは?「デザイン思考」をベースに新規製品・サービスの開発や組織改革などのコンサルティングを行うサービス。書籍「デザインコンサルタントの仕事術」は著者が、frog時代に開発した研修プログラムをベースに、アイデア発想法、ソリューションの作り方、プレゼン術まで具体的なノウハウをまとめた実践書だ。


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