2016年6月4日土曜日

アランシルベスタインMB&FのLM1は、たった直径37mmの円形の中に巨大彫刻を思わせるような深い表情を持たせたデザインがすばらしい。

MB&Fは、外部デザイナーによってデザインされる「パフォーマンスアート」シリーズをアランシルベスタインに依頼した。アランシルベスタイン自身もブランドを持つので、スイスの時計市場の柔軟度には驚かされるが、事実上ETA一社がスイスのあらゆるブランドの機械式時計にムーブメントを提供している。つまりスイスの時計市場を支配していることから当然かもしれない。

ETAはスウォッチの系列会社であり、機械式、クォーツ式双方の時計機械(ムーブメント)を製造している。西ヨーロッパで製造される機械式腕時計の大半が同社の機械を購入してそのまま、あるいは手直しして使用している。






















アランシルベスタイン MB&FのLM1は、たった直径37mmの円形の中に巨大彫刻を思わせるような深い表情を持たせたデザインがすばらしい。LM1 Silberstein(LM1 シルベスタイン)は、レッドゴールド製、チタン製、ブラックPVDコーティングのチタン製の3モデル x 12個の限定品だ。






















アランシルベスタインは語る。「LM1のような独創的なタイムピースをベースとした製作は、とても楽しい体験でした。空中に浮いているテンプとアーチ型のブリッジを見ていると、まるでSF映画のセットで仕事をしているような気分になりましたから。」2つのリューズもシルベスタインによって魔法のように巧みに設計されている。

重なり合った2つの三角形で形作られる6つの角を持つ個性的な星型のリューズにより、心地よい感触で巻き上げを行うことができる。






















LM1 Silbersteinのケース胴部、ラグとラグの間には、ギュスターヴ・フロベールの名言 「Le vrai bonheur est d'avoir sa passion pour métier」がフランス語で刻印されている。「真の幸福とは、情熱を注ぎ込める仕事を持つことだ」という意味だ。



























この言葉は、ある2人の人物にとって特別な意味を持つ。その2人とは、熟練したインテリアデザイナーとしての安定した職を辞して自らの時計ブランドを立ち上げたフランス人時計デザイナー、アラン・シルベスタイン、そして有名ブランドのCEOとして成功を収めながら、その安定した地位を捨てて独自のクリエイティブラボを設立したMB&Fの創業者、マクシミリアン・ブッサーである。


























プレスリリースにも書かれているが、シルベスタインというアーティストの哲学的ともいえるアプローチが最もはっきりと表れているのは、サブダイヤルの凹曲面だろう。ドーム型のサファイアクリスタルとテンプブリッジが外部の衝撃から時計を保護しているのに対し、この凹面を描いたサブダイヤルはまるで、宇宙を司る「永遠の時」を時計の中に引き込んでいるかのように見える。
























LM1 Silberstein(LM1 シルベスタイン)のプレスリリースを参考および一部転載
https://goo.gl/wl4F54
http://www.designboom.com/


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