2015年11月20日金曜日

先月SFのApple本社に行き、デザイナー2人と会った。そのときに「自動車作るの?」といたずらに聞いてみた時の反応と「アップルが車を作っているという噂は本当だと思うか」と言う問いの意味。

先日SFのApple本社に行き、デザイナー二名とお目にかかった。そのときに「自動車作るの?」と聞いてみた。もちろん先方が答えるわけが無いことを承知であえて聞いて反応を見たかったのだ。もちろん言えるわけ無いだろう。という表情、、、、

作っていることを確信した。元Audiのデザイナー和田智さんがApple本社のデザイナーを訪問し会食したときにも全員が車好きだと答えたそうだ。そしてアップルの副社長Marc Newsonも車を作りたくてしようがない人だ。
Marc Newsonがデザインした「O21C」

「アップルの電気自動車」プロジェクトを率いるのは、Ford社の前エンジニアで「iPhone」等の開発に貢献したスティーヴ・ザデスキーだと報道されている。現在アップルにいるデザイナー、マーク・ニューソンがFord社のためにデザインしたコンセプトカー「021C」も紹介。http://wired.jp/2015/02/16/apple-making-car/

Appleはコードネーム「Titan」というプロジェクトに数百人の従業員を従事させているそうだ。同プロジェクトを率いるのは、Ford社の前エンジニアで「iPod」や「iPhone」の開発に貢献したスティーヴ・ザデスキーだという。
AppleCarと噂されているモックアップの中でも信憑性が高い画像














そういう背景の情報を集めたうえで、SF在住のコンサルタント渡辺千賀さんがT社に聞いた話が面白い。以下要点のみを転載。
http://chikawatanabe.com/2015/11/18/onramp2015/
「アップルが車を作っているという噂は本当だと思うか?」と聞いてみた。「ソフトだけ。ハードとしての車を作ることはないと見ている」という予測でちょっと驚いた。今回の研究所も含めシリコンバレーにここまでコミットしている会社ですらそうなのか・・・と。

アップルの売りは「ハードとソフトの一気通貫」だ。iOSが載っているスマートフォンはiPhoneだけ。ソーキンによるスティーブ・ジョブスの映画でも、Macがend-to-end closed systemでユーザは筐体を開けることすらできない、というのが最初のエピソードでフックになっている。

もちろんもうジョブスはいないわけだが、なんといってもアップルは「金ならある!」という状態である。実に2000億ドル、24兆円の現金保有高で、まぁ数兆円くらい自動車開発に投入しても問題ありません。そしてアップルのこれまでのやり方をみれば、ハードごと丸ごと作っている可能性は大いにある。

すでにプロジェクト名とか担当者とかいろいろWikipediaにも載っている。イーロンマスクは「Teslaでクビになったダメ社員がいくのがAppleだ」と言っているが、要はTeslaからAppleに移っている人がたくさんいる。ベンツのシリコンバレーR&DのトップもAppleに転職したし。知人がパロアルトで髪の毛を切っていたら、横の男性が「最近Appleに転職してデトロイトから引っ越してきた」と語っていたそうな。
http://chikawatanabe.com/2015/11/18/onramp2015/
CHIKAWATANABE シリコンバレー在住。起業や投資、事業開発での日米企業間アライアンスや戦略立案を行っている。
職歴:三菱商事・マッキンゼー・ネオテニー・JTPA設立メンバー



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